TL; DR
- 転機はいつも突然やってくる
- 職務経歴書とGitHubは常に更新しておけ
- より良いエンジニアライフ(開発環境や、お賃金)を追求しよう
背景
まずはじめに、クビになった
実際にはクビ(懲戒解雇)ではないので、釣り見出しである。30歳でエンジニアにジョブチェンジして、かつ未経験なのにベンチャーに入ったら、1年ちょっとで会社都合の退職となった。後述の通り、別の会社から満足な条件で内定はもらえたものの、売り手市場な今でも一社からしかもらえなかったので、転職活動でやったこと・在職時にやっておけばよかったことをまとめておく。
突然の発表〜会社訪問
"今週はこの機能を作って〜"なんて考えていた6月第1週、(一応全社向けだったけど)主に開発部やデザイン部に向けて、突然会社から早期優遇退職プログラムが発表された。開発部の部長も知らなかったという、正に青天の霹靂である。会社に残ってもエンジニアとしては活動できないと説明されたため、退職を決断。2ヶ月の特別有給を取得し、7月末まで在籍しながら休暇を貰った。ここまでで、たった2日の出来事である。
そこから、後述の通り、1ヶ月は技術向上のための勉強、paizaやWantedly使って会社検索&アポ取りに2週間充て、会社訪問したのは7月下旬だった。地方から東京への転職を考えていたため、1日2〜3社訪問した。実際に訪問してみると、めっちゃ志望度高まった企業もあれば、意外と下がった企業もあった。やはり実際に目にしてみると違うので、興味あれば会社訪問したほうが良い。
選考開始〜内定受諾
8月から本格的に選考開始。元々Wantedlyやpaizaで見つけた会社が少なかったのと、実際に選考に進めた企業も少なかったので、ビズリーチを使い始める。スカウト来るの、超楽だわー。
この頃から廃人化し始める。どうも作業がペンディングすると、自分は思考停止するようだ。選考結果が出るまで、ツイッターをして、(エロ)動画見て、昼寝したら1日が終わってた。ニートみたい。
そんなこんなで、お盆あたりに内定出た。給与もめっちゃ上がった(元が低すぎたという面もある)。選考中は聞けなかったこともあったので、お返事は少し待ってもらって、他社選考も進めながら、もう一度会社訪問した。
んで8月末に内定受諾。9月にお引越しして、10月から働くことになりましたとさ。定時で働けるようにリハビリ中。
やってよかったこと
技術向上のための勉強
前職ではRails触ってたんですが、テストを全く書いてなかったので、その他の復習も兼ねて、未経験時に一度触って挫折したrails tutorialをこなしてみた。Rails経験は半年くらい(もう半年はSinatraだった)だけど、未経験でやってた頃と比べたら格段に分かりやすかった。ただ、理解度が格段に向上した今でも、2週間〜1ヶ月はかかった。
サービスの現物を作れる教材って良いなーと思いました。今後自分も何かの言語・フレームワークでこういう教材を一つ作ってみたい。
在職中にやっておけばよかったこと
職務経歴書の作成
意外なんだけど、職務経歴書はマジでさっさと作っておいたほうが良いし、頻繁に更新したほうが良い。プロジェクトのことってすぐ忘れるんだよね。どういう技術を使っていたかとか、そもそも何故そういう設計にしたかとか、俯瞰してみると変な部分って結構ある。今の設計になっているということはきちんと背景があるってことで、それを説明できないと、「ほんとにチームで開発してたの?」って話になる。詳細を全て書いておく必要はないけど、聞かれたら答えられるようにしておこう。
「普通チケットに経緯残すでしょ、基本中の基本だぜ!」と思ったあなた、基本中の基本を一つ忘れてるよ。退職したら、会社の開発環境へのアクセス権は剥奪されるんだぜ?アクセス権がある今のうちに作っておくんだ。
GitHubでコード公開
まずはじめに聞かれるのは、「GitHubのアカウントを教えてください」だった。100回面接するより、1つのコードのほうが雄弁で有益。「エンジニアの卵でOSS活動はまだ無理だから…」とか思ってアカウントすら作ってなかった。更に言うと前社ではGitLab使ってて、プルリクってよくわからなかった(GitLabでは"マージリクエスト"を使う)ので、社会人インターン行った時はちょっと恥ずかしかった。普段から少しでもコード書いて公開しておくと、面接のウケがぜんぜん違う。OSS活動頑張ろう…。
転職活動で利用したもの
- Wantedly: 上場時になんか騒ぎがあったけど、基本的にはやはり良いサービスだと思うよ。掲載企業さんがほんとに個性豊かで面白い。
- ビズリーチ: エージェントからスカウト来るの、ホント楽だった。無い内定の時は会社検索も大変になるから、エージェントから会社紹介してもらえると精神安定に繋がる。ちなみに、営業メールが来すぎることもあるので、自分はプラチナスカウトのみ返事してた。
- paiza: paizaのスキルチェック、すごい好きなんだけどねー。Wantedlyよりかは心惹かれる企業さんには巡り会えなかった。今後も頑張って欲しいサイトではある。
- rails tutorial: Railsエンジニアなら一度はやっておいたほうが良いと思う。
- ハローワーク: ごめん、職安は使ってない。雇用保険の受給しか使わなかった。
最後に
大事なのは、お金と時間と開発環境のバランス
前職の場合、時間と開発環境は良かったんだけど、お金がちょっと残念な感じだった。転職が決まった途端、いろんなデバイスに興味持ち始めて、"ワクワク感"が止まらない。お金があると失敗できるのが良いんだよね。失敗できないとどうしてもリスク取りにいけず、つまらんまま終わってしまうことが多い。
もうちょっと居たかったなという思いはあるけれど、こういう機会で転職出来て良かったと思ってる。今回転職して一番良かったのは、外に出ることへの抵抗感が無くなったことかな。ツイッターではアカデミックの方やエンジニアの方を多くフォローしているので、「給料足りない」とか「労働時間長い」とか「自分の業務(コーディングや研究)ができない」とかよく自分のTLに流れてるけど、そういう時はどんどん外に出たほうが幸せになれそうな気がする。会社の外、地域の外、国の外、自分の幸せが"内"にない時には、躊躇わず外に出たほうが良さそうだし、常にそういう準備をしておくと良いんだなーと思いました。戦略的なキャリア構築、大事ですね。