IBM iの「今」と「これから」を語る、愛にあふれた動画の内容
この記事は、菅田丈士さんが開設している菅田丈士のクラウドchで紹介されている
【第13回:対談企画〜中部システム 牛田吉樹さん〜】IBM i の"今"を熱く語る!
の内容を要約したものです。
菅田丈士のクラウドchとは、
- クラウドリフト、どんな形でプロジェクト進める?
- IBM i はSDGs?
- IBM Cloud って、実際どう?
- オンプレとクラウドの違い
- 一般的なクラウドとIBM Cloud の違い
- IBM i リプレースのよくある課題
- ChatGPT とIBM i
- フリーフォームRPGって、実際どう?
そんな疑問を解決すべく開設されたチャネルとのことです。
興味のある方はぜひご覧いただければと思います。
概要
本動画は、IBM iの世界で長年活躍されている中部システム代表取締役・牛田氏へのインタビュー形式の動画です。
IBM i を軸にしながらも、Java、PHP、Python、Node.js、R、C など、数多くの技術に触れ続けてきた 現場の人ならではの言葉が、動画全体を通して非常にリアルに語られています。
この動画は単なる製品紹介ではなく、
- エンジニアとしてどう成長してきたか
- IBM i とどう向き合ってきたか
- 技術とビジネス、そして人をどうつなげているか
といった IBM i の世界観と、そこに関わる人のマインドが伝わってくる、愛の詰まった内容です。
みんなに知ってほしいポイント
① 「未経験」から始まったエンジニア人生と学び続ける姿勢
牛田氏は、もともと製造業出身で IT未経験。
エンジニアになること自体、想像もしていなかったと語ります。
その背景にあったのが「劣等感」。
だからこそ、
- RPG / CL だけでなく Java に挑戦
- Web2.0 時代に PHP、JavaScript、Groovy、Grails に触れる
- SVN、Node.js、Python なども積極的に学習
「IBM i だからこの技術しか使えない」ではなく、
IBM i の上で、使えるものは全部使ってみるという姿勢が一貫しています。
② オープンソースとコミュニティへの深い関わり
牛田氏は、オープンソース協議会への参加をきっかけに、技術コミュニティ活動にも積極的に関わってきました。
- 静岡デベロッパーズ勉強会の立ち上げ
- Haskell など関数型言語の勉強
- Hadoop や IBM i 上での検証的な取り組み
「変わったことばかりやっていた」と語りつつも、その一つひとつが 後の技術力と発想力の土台になっていることが伝わってきます。
③ IBM i ならではの「トレンドとの付き合い方」
印象的なのが、トレンドに対するスタンスです。
- ITは常に先に進む
- だからこそ、将来役に立ちそうな技術に敏感でいる
- ただし IBM i の世界では、トレンドは少し遅れてやってくる
最先端を追いすぎるのではなく、「安定してきた技術を掴む」 という考え方は、IBM i の「安定性」という価値観と見事に一致しています。
④ 業務理解を最優先にした機関システム構築
中部システムの最大の強みとして語られたのが、お客様の目線に立ったアプリケーション開発。
- 機関システムは「業務理解」が最重要
- 業務に即さないシステムは、結局使われなくなる
- 深く業務に入り込むことで、本当に意味のあるシステムになる
技術よりも先に 業務と運用を理解する姿勢が、IBM i の機関システム構築と非常に相性が良いことがよく分かります。
⑤ テンプレート開発による「高効率」と品質の両立
動画後半では、社内で行っている テンプレート開発についても語られます。
- 製造業、販売業、物流業など業種別テンプレート
- 業務に合わない場合は新たなテンプレートを開発
- 再利用可能な形で蓄積し、次のお客様に活かす
これにより、
- 誰が作っても同じ品質
- 保守性・柔軟性の高いシステム
- 将来の業務拡張にも耐えられる構成
を実現しています。
冗談交じりに出てくる「KKT(高効率テンプレート)」という言葉も、牛田氏らしい空気感を感じさせます。
⑥ 技術へのチャレンジを後押しするチーム文化
牛田氏が率いるチームの特徴は、チャレンジを歓迎する文化。
- 仕事の中で新しい技術を試してよい
- 1時間、気分転換に新しいライブラリを触るのもOK
- それが将来、ユーザーやパートナーの役に立つかもしれない
最近では、
- RやCライブラリの検証
- gcc10でQPDFをビルド
など、実験的な取り組みも積極的に行われています。
⑦ 情報発信を「当たり前」にするという考え方
ブログやホームページ、コミュニティ活動など、中部システムは情報発信にも非常に積極的です。
ただし目的は「発信すること」そのものではなく、
- 日本のIBM iユーザーが困ったときのイシューを共有する
- 国内外を問わず、知見を循環させる
- それを“意識せずにできる文化”として根付かせる
この姿勢が、IBM i コミュニティ全体を支えていることが伝わってきます。
まとめ
この動画から伝わってくるのは、IBM i は技術であり、文化であり、人そのものだということです。
- 劣等感から始まり、学び続けてきたエンジニア人生
- 安定性を大切にしながらも、新しい技術に挑戦する姿勢
- 業務理解を軸にした機関システム構築
- チームとコミュニティを育てるマインド
IBM i が「古い」「レガシー」と言われがちな中で、この動画ははっきりと示してくれます。
IBM i は、人と共に進化し続けている。
牛田氏の話を聞いて、「もっとIBM iを知りたい」「この世界に関わってみたい」そう感じる方はきっと多いはずです。
