カスタム拡張機能は、New Watson Assistant になって初めて追加された機能ですので、初めて聞く人も多いと思います。
カスタム拡張機能とは
カスタム拡張機能とは何か、何ができるようになるのか、オンライン・マニュアルから抜粋します。
カスタム拡張機能とは何か
カスタム拡張機能は、外部サービスとの統合です。 アシスタントはアクションから拡張機能を呼び出すことにより、外部サービスに要求を送信したり会話で使用できる応答データを受信したりできます。
何ができるようになるのか
例えば、拡張機能を使用して、チケット発行システムやカスタマー・リレーションシップ・マネジメント (CRM) システムと対話したり、住宅ローン金利や気象条件などのリアルタイム・データを取得したりできます。
これにより、拡張機能からの応答データがアクション変数として使用可能になり、それをアシスタントが会話で使用できるようになります。
カスタム拡張機能の作成方法
REST API をサポートするシステムであれば、OpenAPI 文書をインポートすることで比較的簡単にカスタム拡張機能を作成できます。
カスタム拡張機能で取り込む OpenAPI 文書は、オンラインマニュアルに記載の要件と制限事項を満たす必要があります。ベンダーが提供する OpenAPI をダウンロードして取り込む際にエラーが発生する場合は、表示されるエラー内容を確認し、要件と制限事項をクリアするように修正してください。
カスタム拡張機能が作成されると、OpenAPI 文書の定義にならって、操作名称と接続先のエンドポイントが表示されます。
インテグレーションズにて
この操作名称をステップの中から呼び出し、パラメータに値をセットすることで、Watson Assistant と外部サービスを統合する事ができます。
外部 API の呼び出しは、30 秒以内に完了する必要があります。
カスタム拡張機能と IBM App Connect との連携
カスタム拡張機能を使用する場合は、接続先の外部システムが提供する API の仕様を定義した OpenAPI 文書の準備が必要ですが、IBM App Connect と連携することで、OpenAPI 文書の準備が不要となり、GUI 操作で外部システムとの連携が可能になります。
詳細は、Medium Watson Assistant just got connected! を参照してください。
IBM App Connect がサポートするコネクター
詳細はこちら。
非常に多くのサービスと接続するコネクターがサポートされています。
今お使いのサービスがきっとあるはずです。ぜひ、探してみてください。
いかがでしたでしょうか
New Watson Assistant から機能追加されたカスタム拡張機能をご紹介しました。
外部システムの API の仕様を定義した OpenAPI 文書を取り込むことで、ステップの中から操作名称の指定とパラメータに値をセットして、簡単に呼び出すことができます。
カスタム拡張機能を活用することで、バーチャル・アシスタントのサービスの幅を広げる事が可能になります。
参考情報
公式オンライン・マニュアル: カスタム拡張機能
公式オンライン・マニュアル: カスタム拡張機能の作成
IBM App Connect