IBM iの「今」と「これから」を語る、愛にあふれた動画の内容
この記事は、菅田丈士さんが開設している菅田丈士のクラウドchで紹介されている
【第16回:対談企画〜フリーフォームRPGって実際どうなの?〜】IBM i の"今"を熱く語る!
の内容を要約したものです。
菅田丈士のクラウドchとは、
- クラウドリフト、どんな形でプロジェクト進める?
- IBM i はSDGs?
- IBM Cloud って、実際どう?
- オンプレとクラウドの違い
- 一般的なクラウドとIBM Cloud の違い
- IBM i リプレースのよくある課題
- ChatGPT とIBM i
- フリーフォームRPGって、実際どう?
そんな疑問を解決すべく開設されたチャネルとのことです。
興味のある方はぜひご覧いただければと思います。
概要
本動画は、IBM i 界隈で長年議論され続けてきたテーマ 「フリーフォームRPGって実際どうなの?」 に真正面から向き合った、非常に熱量の高い動画です。
動画では、オムニサイエンス(現MONO-X) CTO の菅田さんと、開発の最前線で活躍し続ける牛田さんがゲストとして登場し、固定フォームRPGとフリーフォームRPGの違い、メリット・デメリット、そして「これからどう向き合うべきか」を、現場目線・未来目線の両方から、じっくりと語ってくれます。
みんなに知ってほしいポイント
フリーフォームと固定フォームの本質的な違い
まず大前提として語られるのは、
「フォームが違うだけで、言語としての機能や性能は変わらない」
という事実。
固定フォームかフリーフォームかは、書式・見た目の違いであって、
RPGという言語自体の力が変わるわけではありません。
フォントの好み(プロポーショナル派か固定幅派か)の話に例えられるのも、とても分かりやすいポイントです。
だからこそ、「チームや文化に合ったものを選ぶべき」 というメッセージが、強く、優しく伝わってきます。
フリーフォームRPGを選ぶメリット
牛田さんが挙げるフリーフォームRPGの利点は、非常に実践的です。
1. RPG4への自然な移行
フリーフォームを使う=RPG4を使う、という構造上、
- IBM i の テクノロジーリフレッシュ
- 新しい ビルトインファンクション
- C / C++ / Java など、ILEモジュールとの連携
といった 最新の拡張や他言語連携の恩恵を最大限に受けられる というメリットがあります。
「フリーにすること自体が目的ではないけれど、結果として“新しい世界につながる”」
この視点が、とてもリアルです。
2. 変数名が“ちゃんと”書ける
これは現場の共感度が非常に高いポイント。
固定フォームでは桁数制限のため、
- 在庫 →
ZAやZAI
のような、省略された変数名が生まれがちです。
フリーフォームでは、
在庫数量在庫引当フラグ立替金額合計
のように、意味が一目で分かる名前を付けられると思います。
これは単なる「書きやすさ」ではなく、
- 可読性
- 保守性
- 新人・他チームへの説明のしやすさ
すべてに直結する、とても大きな価値です。
3. 若手・他言語経験者に優しい
フリーフォームRPGは、
- C系言語に近いシンタックス
- 一般的な構文スタイル
を持っているため、
- これからRPGを学ぶ若手エンジニア
- オープン系言語からIBM iに来た人
にとって 心理的ハードルが低い という特徴があります。
「自分が書かなくても、誰かが読む」
その未来を見据えたコード設計の重要性が、ここでも語られます。
学び方・始め方もとても現実的
いきなり全部フリーフォームにしなくていい、というアドバイスも印象的です。
- まずは C仕様書(演算部)だけフリー
- 慣れてきたら F / D / P仕様書 も段階的に
という 無理のない移行ステップ が示されます。
さらに、
- GitHub上のサンプルコード
- Qiitaでの解説記事
- チートシート(PDF)
- コミュニティでの情報共有
と、「一人で悩まなくていい環境」 がすでに整っていることも紹介されます。
開発環境の進化も見逃せない
動画後半では、開発環境の話題にも触れられます。
- VS Code
- RPG対応拡張
- Git
- SSH同期ツール
- Markdown → PDFスライド変換
これらを活用することで、
「IBM i はレガシーではない」
という事実が、はっきりと伝わってきます。
フリーフォームRPGは、言語だけでなく、開発体験そのものをアップデートする入口なのです。
まとめ
この動画デモが伝えてくれる一番大切なメッセージは、とてもシンプルです。
どっちが正しいかを議論する前に、まず触ってみよう
固定フォームもフリーフォームも、
どちらも使えることが一番の強み。
- チームの文化
- メンバー構成
- 5年後・10年後のシステム像
それらを見据えた上で、適材適所で選べばいい。
フリーフォームRPGは、
- 新しい人を迎えやすくし
- コードを未来に残し
- IBM i の可能性を広げてくれる
そんな選択肢のひとつです。
この動画には、IBM i と RPG を本気で愛し、未来につなげたい人たちの想いが詰まっています。
ぜひ、動画を見て、
そして一度、フリーフォームRPGに触れてみてください。
