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NJM2035の調整

Last updated at Posted at 2017-07-19

30年くらい前に秋月電子で買った組み立ててあったFMトランスミッターキットを調整してみました。(組み立て説明書は1985-3-1となっていました)

IMG のコピー.jpg

このキットは後継機が今でも取り扱いがあります。私の持っている物は一番古いタイプで発振回路がトリマーのタイプです。

昔の秋月のキットは下の写真のように、ユニバーサル基板のような基板にパターンが切ってありました。

NJM2035のデーターシートを見ると11,12ピンのSUB-CARRIER BARANCEは50Kの半固定が使われているのですが、このキットでは100Kの抵抗直づけになっているので、部品箱をあさって50Kの半固定に交換してみました。現行のキットも100Kのままのようです。

スクリーンショット(2017-07-19 16.12.52).png

IMGP0697.JPG

この半固定の調整なのですが、データシートには「VR3を調整し副搬送波の漏れを細小にします。」とあるのですが、いろいろ試した所オシロスコーブで9ピンを確認して、波が最小になるようにすると良いようです。

半固定が一番端にあると以下のような状態です。

Untitled4.jpg

少しまわすとこうなります。

Untitled3.jpg

もう少しまわすとこうなります。

Untitled6.jpg

行き過ぎると、また波が出てきますので、波がないように調整します。オシロが無い場合はFMラジオで受信して一番クリアに聞こえる辺にすると良いようです。

8番ピンの出力はこんな感じです。

Untitled1.jpg

今のキットは水晶になっていますが、私の持っている物はトリマーなので19Kに近くなるように調整してみました。

このキットを買った当時は、オシロスコープなんてもっていなかったんですが、将来こんな風に調整しているとは夢にも思わなかったと思います。

この記事のどこらへんが、プログラミングの話になるかというと、この信号のキャプチャはさるのこしかけというオープンソースにしているMac OS Xのアプリでおこなっています。ObjectiveCとCで作られています。FT2232なモジュールを使ってGPIBのデータキャプチャもできます。興味ある人は、おそらく新しいXcodeではビルドできないと思うので、古いMacを用意してビルドして試してみてください。

調整終わったので、ケースに穴を空けて仕上げようと思ったら、穴をあけるときにケースを割ってしまいました。とりあえず接着剤で補修して作りました。ケース加工が苦手なのは30年進歩がありません。

せっかくなのでRTLSDR Scannerで確認してみました。ロッドアンテナにアンテナ線を巻き付けて確認したのですが、パソコンから離さないとダメでした。

Scan 76.0-79.0MHz.png

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