USB Audioのオペアンプ駆動用に正負電源が必要なのですが、ネットを検索すると以下のケースがあります。(単電源のオペアンプもあり、この場合は正電源のみで動作します)
- トランスを使いプラスマイナスのレギュレータで作る
- トランスを使いディスクリートで作る(LED電源など)
- 単電源をオペアンプで半分ずつにする
- 単電源からDC-DCコンバーターでマイナスを作る
これまでは「須津技術研究所」さんが解説されているオペアンプを使った回路を使ってきました。
しかしオペアンプを使った回路では出力が小さく、すこし大きなものがほしくなりました。
たまたま使ってない16V 1Aのトランスがありセンタータップも出ています。手元に7805と7905もあるので、これで回路を作ろうと考えていました。
昔はオペアンプというと±15Vとか使っていましたが、昨今は±5Vでも十分だったりします。
しかしオペアンプ駆動に1Aも必要なく、なかなかよい作り方が思い付きません。
いろいろ調べているうちに、使ってないトランスを使ったACアダプタを使う方法を思いつきました。
ちょうど良いものが見つかり、定格9V 600mAでACアダプタでテスターで当たると12Vくらい出ています。ケーブルが断線したかなにかで、殻割りしてありました。
もともとの回路はこのようになっています。
ダイオードは1N4001が使われていて平滑用のコンデンサーを外して1N4001を2本追加してブリッジにして、三本を引き出して、そこに正負の定圧回路を付けます。
トランスの出力はAC 9Vくらいで、コンデンサーで平滑化して1.4倍のDC 12Vくらいになりレギュレータに入っています。
レギュレーターは1Aも必要ないので100mAの78L05と79L05にしました。79L05は何かの基板からはがしたものでSTのSOPです。78L05もジャンクでメーカ不明でなんだか妙に細長いです。
昔はRubyconは水色のコンデンサーを作っていました。
隠れて見えませんが、おまじないに0.1uFのセラコンもつけました。
プラス側の出力の前にジャンパーを入れて、外して電流を測れるようにしてみました。
ACアダプタはトランスであってもセンタータップが出てないケースがあり、その場合は、このような事はできません。
100Vを使った電子工作は感電したり、火災を起こす可能性もあり、十分に注意してください。
最初はいまいちかと思ったのですが、しばらく使ってたらなんだか良いような気がしてきました。
ネットで検索するとトロイダルコアなトランスを使った製作例もありますが、こちらは廃物利用のPoor Audioです。