マイクで音を録音する場合、次のようなケースが考えられる。
- 電話のようにマイクの近くに音源がある場合
- オーケストラの演奏のような大音量の音源の場合
- 鳥のさえずりのような微弱な音源の場合
最初のケースを基準にすると、二番目のケースはゲインを下げなければ音が割れる。三番目のケースはゲインを上げないと、ノイズに消されてしまう。ただし大きな音は割れてしまう。
最近のスマートスピーカーは一番目と三番目の中間くらいに位置するのかもしれない。この場合マイクは指向性があり、また認識率を上げるためには話者の方向にマイクを向けるべきである。カメラで話者を認識してその方向にカメラを向けるスマートスピーカとかあったらよくないかな。
一番目と二番目は割れないようにピークが出ないように設定せするのですが、三番目は対象以外の音はピークになっても良いように設定します。
ゲインを下げるのは抵抗などの簡単な回路で可能だが、ゲインを上げるのはトランジスタやオペアンプの回路が必要になる。また集音フードを使うことでもゲインを上げることも可能だ。
コンデンサーマイクの微弱な信号をケーブルで引き廻すと、ノイズの影響が出やすいので、ケーブルは短めにするとかマイクの近くにプリアンプを入れるのが良いと思う。
人間の耳は本当によくできていて、いろいろなイコライジングをかけて聞き取っているので、マイクではいろいろうまくいかないことが多い。
マイクアンプにはコンプレッサー機能がついてるものがある。コンプレッサーとは実際のレンジよりも出力を狭くして音割れを防ぐ機能である。電話のような場合には有効だが、それ以外の場合は逆効果になることもある。
私は三番目のケースをいろいろ試してみたいと思っている。