PowerPCの初期の頃のMacに付属していたこんなマイク(Plain Talk:590-0670 日本製)があります。捨てるのもなんなので、再利用方法を考えてみます。
このマイクはジャックが特殊で普通には使えません。仕方がないのでバラしてみました。下のシートの下にネジがあります。ネジを回したら、プラスチックが劣化していて、割れてしまいました。20年もするとそんなものかもしれません。
基板は黒い金属のシールドにおおわれていて、それを外すとこんなのが出てきます。
ROHMのオペアンプのBA10358は単電源のオペアンプでマイクの出力を増幅してくれるようです。おおよそのマイクからの流れはC3 -> Q1 -> D1 -> オペアンプ3pin -> オペアンプ1pin -> オペアンプ5pin -> オペアンプ7pin -> OUTのようです。マルツさんの記事に近い回路な気がします。
経年劣化するとすると電解コンデンサー(丸い部品)が考えられますが、あまり電気も流れないと思うので、大丈夫なものが多いのではないでしょうか。
WHTとGNDに電圧をかけると、BLKから出力が取れるようです。ジャックを取り替えて使うのが良いかもしれません。オリジナルの電圧はわからないのですが5Vで試してみたら、猫のお留守番でちゃんと録音出来ました。
藪の雀で特性確認してみました。
440Hzのサイン波
TSP
iPhone 3GのスピーカーのTSPなので、スピーカー側の特性も入ってしまってます。10Kくらいで落ち込んでいるのはローパースフィルターが入っているのかもしれません。
5Vで1.508mA流れていました。エネループ2本(2.4Vくらいだと思う)で試したらTSPがボロボロで、5Vくらいは必要なようです。BA10358の定格が3V以上なので当たり前だのクラッカーですが。
コネクタ替えてみました。本体のネジは割れて使えないので、鼻くそボンドで軽く接着してみました。
これは上より古い時代のマイクでLCなどに付いていたものだったと思います。こちらも下部の黒いシートの下にネジがあります。
コンデンサーマイクがついてるだけなので、増幅回路をつけてあげないと普通には使えないと思います。マイクが付属になった初期の頃は98などもこのタイプだったようです。
PC付属のマイクは上記のプリアンプが内蔵のものや、アンプは無いが電源が必要な物、またコンデンサーマイク直結な物などがあるようなので、利用する場合は確認が必要です。
上のマイクは一番上のパターンでした。
コンデンサーマイクの内部はこのようになってるそうです。
実際のマイクではケースにつながっている方がマイナスとなるようです。このマイク場合は左がマイナスです。
コンデンサーマイク関係の情報は"WM-61A"で検索するといろいろ出てくるようです。