東京で使っていたJJYなNTPD ST1モジュールを酒田に持ってきて使ってみました。
プライベートネットワークアドレスが違うので、ZRouterでビルドして焼いて持ってきたのですが、設定に失敗していてVPNで東京の自宅に入って、WOLでサーバを叩き起こして、ビルドしてバイナリをダウンロードして焼直しました。
ところが東京で使っていたまったく同じ構成で動かしてみたのですが、JJYを受信しません。
福島の送信所までは東京より近いので楽勝かと思ったらそうは問屋が卸しません。
接続を外して受信モジュールだけで動かすとLEDが点滅して、受信します。
本体をつなぐとLEDが点滅しなくなります。
受信モジュールとデコーダー(JJYS)はフォトカプラーで絶縁しているのですが、どうもそれを超えるノイズがあるようです。
東京での試行錯誤のノウハウで、受信モジュールの電源は別にしてあります。
受信モジュールをゴミ捨て場で拾った電波時計のもので、手巻きの大型バーアンテナにしてあるものに換えてみたのですがダメです。
いろいろ試したところMIPSモジュールのACアダプタをもともとのスイッチングな電源からトランスを使ったもに変更したところ、やっと受信できるようになりました。デジタル回路であっても、ACアダプタに影響されてる事があるようです。
商用電源のノイズの影響なのではないかと思われます。
2024/10追記 ノイズ元はVlueStarでLANケーブルで流れてしまっているようです。ValueStarのLANケーブルを抜くと受信でき、つなぐと受信できなくなります。
あと、目の前に大きな建物があるので電波状態がよくないのかもしれません。
1秒間に一回の点滅なのでLEDの点滅でだいだいの受信状況が分かります。いろいろ試して、バーアンテナが送信所の方向ではないほうがよかったです。近隣の建物の影響かもしれません。
当初、同じ時間のclockstatsのpollの失敗が酒田21で東京0でした。
送信所からほとんど平地の250kmと山間部の200kmでは山間部の電波の減衰が大きいのかもしれません。
受信強度が弱いため、商用電源のノイズの影響が顕著にでるのかもしれません。
またバーアンテナを触ったり近づくだけでも、影響があるようです。
FreeBSDをインストールしてある、ValueStar(PenIII)の電源を入れると受信しなくなります。少し離して置いてあるのですが。
酒田の家の二階には東側と西側に部屋がありその真ん中にValueStarを置いてあります。西側の部屋に受信モジュールを置いてるとValueStarの電源ONで受信できなくなりますが、受信モジュールを東側の部屋に移したところValueStarの電源をONにしても受信できるようになりました。
酒田からおおたどや山は152度の方角にあり、思いのほか南で、バーアンテナの向きをしっかり合わせたらちょっと安定しました。
深夜帯は安定しているのですが、朝方にエラーになることがあるので、近隣のノイズの影響もあると思われます。
YBCラジオは同一周波数放送で、これは内陸方面から庄内に電波がとどきにくいため、出来ているのかもしれません。
電界強度の伝導率は山岳地帯を1とすると平野は5というデータがあり、距離の二乗に反比例するので、ざっくり酒田では東京の三分の一くらいしか電界強度がないようです。
地理院タイルで線引いてみました。
60KHzは今のところデコードできなさそうです。
JJYSは全ビットチェックしていますが、必要のないビットもあるのでエラーリカバリーのような事をすればよいのかな?
JJY ST1を始めた最初の頃も結構苦労した記憶があり、JJY ST1は難易度高いです。
いろいろ対策してみてもやっぱりエラー多いです。電波が弱いので、環境のノイズに影響されやすいのかもしれません。
# cd /var/db/ntp
# grep -c '0$' clockstats.20231111
50
# grep -c '1$' clockstats.20231111
1300
DebianをインストールしたPCを同期させてみました。Debianのntpクライアントは独自実装のようです。
$ sudo vi /etc/systemd/timesyncd.conf
NTP=192.168.0.51
$ systemctl restart systemd-timesyncd
$ timedatectl timesync-status
Server: 192.168.0.51 (192.168.0.51)
Poll interval: 8min 32s (min: 32s; max 34min 8s)
Leap: normal
Version: 4
Stratum: 1
Reference: JJY
Precision: 31us (-15)
Root distance: 11.032ms (max: 5s)
Offset: -17.193ms
Delay: 648us
Jitter: 6.938ms
Packet count: 5
Frequency: -79.763ppm
PC-9801FA2をTEENのSNTPGETで合わせてみました。
環境変数のTZを設定する必要があります。
Aptiva(FreeDOS)も合わせてみました。
追記:GPSのNTP ST1も試したところ、すこぶる安定しています。なにか特殊な事情がない限りNTP ST1はGPSを使うほうが良いと思います。(2024/5)