ハードオフでSHARPのUSBキャプチャーケーブル(RUNTKO349TAZZ)を330円で購入してきました。
黄色のコンポジットとSコネクタが出ているのでNTSCがキャプチャーできるものとおもわれます。
ハードオフでジャンクをあさる時はスマホで検索などせず、ゴーストを信じて購入を決めます。ゴーストを信じられなくなったらジャンキーは終わりです。
FreeBSDのusbconfigでみるとこんなです。
% sudo usbconfig -d 0.4 dump_device_desc
ugen0.4: <vendor 0x0573 product 0xc000> at usbus0, cfg=0 md=HOST spd=FULL (12Mbps) pwr=ON (500mA)
bLength = 0x0012
bDescriptorType = 0x0001
bcdUSB = 0x0100
bDeviceClass = 0x0000 <Probed by interface class>
bDeviceSubClass = 0x0000
bDeviceProtocol = 0x0000
bMaxPacketSize0 = 0x0008
idVendor = 0x0573
idProduct = 0xc000
bcdDevice = 0x0100
iManufacturer = 0x0000 <no string>
iProduct = 0x0000 <no string>
iSerialNumber = 0x0000 <no string>
bNumConfigurations = 0x0001
古いUSBジャンクはケーブルなどのトラブルで認識できない事がありますが、このモジュールは大丈夫そうです。古いものなので消費電力が500mAと大きいです。
ネジ止めしてあり、分解できそうなので、とりあえずばらしてみました。
中にはNOGATECH USBVision(NT1003-1B)というチップとおなじみのSAA7111とメモリとEPROMが実装されています。チップの刻印から1999年の製造のようです。
NOGATECHは2000年にZoranに買収され、Zoranは2011年にCSRに買収されCSRは今はQualcomm傘下です。
NOGATECHはOMNI Visionのコンペティターだったと思われます。USBVisionはOV511と競合していますが、目にしたことがこれまでありませんでした。NOGATECHは1999年に創業して、1年足らずでZoranに買収されたためもあってか、USBVisionの生産数は多くなかったのかもしれません。NOGATECHはシリコンバレーの会社だったようです。
同時期のOV511を使ったモジュールに比べて小さく作られています。
USBVitionのLinux用のドライバーコードはここにありました。
NOGATECHが開発したUSBVision II(NT1004)はZoranになってからはZR36504という製品になっていたようです。NT1004にはオーディオのキャプチャ機能もあるようです。
今は環境がないのでできませんが、macamに上記のコードをつっこんで使えるようにしたいと思います。
作戦としては、まずUSBの読み書きをできるようにして、次にI2Cの処理ができるようにして、最後にデータの読み込みを実装するようになると思います。
この製品はおそらく「ピクスラボ VR-PKU10」という商品だったのではないかと思われます。USB NTSCのキャプチャの初期の頃の製品で、この頃はホストのWindowsなどでMPEG4変換をしていました。その後ConexantのCX23416のようなチップが出てきて、チップのほうで変換できるようになったのですが、NTSCの放送もなくなりチップの需要がなくなったり、会社がなくなったりで、現在Amazonなどで販売されているUSB NTSCキャプチャモジュールの多くはホストでのエンコードに戻っているように思われます。USB 2.0になり、転送帯域が大きくなったのも要因と考えられます。USB 1.0では640x480の約30フレーム16ビットでの転送できませんでした。
NT1003の後にNT1004とNT1005という製品がリリースされていて、サウンドキャプチャの機能が入っていたようです。このため微妙に仕様が変わっていて、上記のLinuxのコードはNT1003では動かないような気がします。
echoFXという会社がMacOS X用のアプリを作っていて、以前は売り物だった物がフリーになっているようです。