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SRAMのバッテリーバックアップ

Last updated at Posted at 2021-10-11

PC-8001に増設した8KのSRAMをバッテリーバックアップしてみました。

バッテリーバックアップは単三やボタン電池などの、使い捨ての電源を使う方法と、充電式電池や電気二重層コンデンサを使う方法などあります。後者は回路が複雑になるので、前者で作ることにします。

32Kの61256などのSRAMのデータシートを見るとCE(CS)がHiになると省電力モード(Standby)になると書いてあります。

image.png

このため基本的な回路は以下のようになります。

BATT1.png

本体の電源のVCCは5Vでバッテリーは電池などの3Vを使います。本体電源が入っているときは5VがSRAMに流れ、本体の電源が切れるとバッテリーから電源が供給されます。

しかしCEをコントロールしている左側のバッファに電流が流れてしまうと、思った以上にバッテリー消耗します。そのようなケースでは適当な回路で完全遮断するようにして実際は使います。コントロール側の回路にもよるようなので、電源オフ時の電流をテスターで確認してみると良いです。1mAなどと大きな電流が流れている場合は、なんらかの回路が必要でしょう。

8K SRAMのデーターシートを見直してみました。

image.png

CS1は同じようにHiですが、CS2はLoで省電力モード(Power Down)になります。

たまたまCS1はLo固定でCS2で制御していたので、CS2を10KでPULL DOWNしました。

BATT2.png

廃物の基板からとった型番の分からない黒いダイオードで作ったので、以下のような手順で確認しながら作りました。

  1. VCCにダイオードを入れて元のとおり動くか確認
  2. CS2を10KでPULL DOWNして元のとおり動くか確認
  3. BATTのダイオードを追加して、本体の電源を入れてもバッテリー側に電圧がかからない事を確認
  4. 単三x2のバッテリーをつないで、テスターで異常な電流が流れないか確認また本体電源投入時には電流が0になることを確認

ちゃんとバックアップされるようになりました。

バッテリーは単三が4本入るフォルダーで錆びていた接点を適当なものに代えて、2本で使えるようにしてつなぎました。

電源OFF時にバッテリーの電流を測ったら3uAくらいでした。バッテリーが1000mAhだとすると1000*1000/3で333333時間で38年くらい持つ計算になります。

N-BASIC 1.0はバグってて6000に"AB"があっても自動起動しないので、毎回MONでGして使うことになります。

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