PC-8001に増設した8KのSRAMをバッテリーバックアップしてみました。
バッテリーバックアップは単三やボタン電池などの、使い捨ての電源を使う方法と、充電式電池や電気二重層コンデンサを使う方法などあります。後者は回路が複雑になるので、前者で作ることにします。
32Kの61256などのSRAMのデータシートを見るとCE(CS)がHiになると省電力モード(Standby)になると書いてあります。
このため基本的な回路は以下のようになります。
本体の電源のVCCは5Vでバッテリーは電池などの3Vを使います。本体電源が入っているときは5VがSRAMに流れ、本体の電源が切れるとバッテリーから電源が供給されます。
しかしCEをコントロールしている左側のバッファに電流が流れてしまうと、思った以上にバッテリー消耗します。そのようなケースでは適当な回路で完全遮断するようにして実際は使います。コントロール側の回路にもよるようなので、電源オフ時の電流をテスターで確認してみると良いです。1mAなどと大きな電流が流れている場合は、なんらかの回路が必要でしょう。
8K SRAMのデーターシートを見直してみました。
CS1は同じようにHiですが、CS2はLoで省電力モード(Power Down)になります。
たまたまCS1はLo固定でCS2で制御していたので、CS2を10KでPULL DOWNしました。
廃物の基板からとった型番の分からない黒いダイオードで作ったので、以下のような手順で確認しながら作りました。
- VCCにダイオードを入れて元のとおり動くか確認
- CS2を10KでPULL DOWNして元のとおり動くか確認
- BATTのダイオードを追加して、本体の電源を入れてもバッテリー側に電圧がかからない事を確認
- 単三x2のバッテリーをつないで、テスターで異常な電流が流れないか確認また本体電源投入時には電流が0になることを確認
ちゃんとバックアップされるようになりました。
バッテリーは単三が4本入るフォルダーで錆びていた接点を適当なものに代えて、2本で使えるようにしてつなぎました。
電源OFF時にバッテリーの電流を測ったら3uAくらいでした。バッテリーが1000mAhだとすると1000*1000/3で333333時間で38年くらい持つ計算になります。
CR2032だと200mAhくらいみたいなので7年くらいでしょうか。
N-BASIC 1.0はバグってて6000に"AB"があっても自動起動しないので、毎回MONでGして使うことになります。