PC-9801VM2用に買ったICMという昔大阪にあった会社の40Mのハードディスクの電源を再利用してみようと思ったところ、うまくいきません。
負荷無しで電圧を測ったところ4.7Vと12.5Vくらいは出ます。
ところがHDDをつないで負荷をかけると3Vくらいしか出なくなります。
最初分解方法が分からず、いろいろ試しているうちにブラスチックがかけてしまいました。正解は中の四つのネジを外すと中の金属フレームがベッセルごと前に引き抜けます。反対側に電源が入っています。
電源はTDK製でコンデンサーが膨らんだりはしていなくて、見た目では分からなかったのであきらめかけたのですが、もう一度基板を見たところコンデンサーの下の方が黒くなっています。
1000uF10Vと470uF25Vを他の基板から取った1000uF10Vと470uF50Vに交換してみました。元は105Cでしたが交換した部品は85Cです。
元は90年くらいの製造ですが、交換した部品は97年くらいのものです。
どうもこのコンデンサー(日本ケミコン製 SXF)は悪名高き「四級塩電解液使用電解コンデンサ」のようです。
このタイプのコンデンサーは上部は膨らまないけど、下に漏れることがあるようです。
やばいコンデンサーのようなので小さいほうの150uF35V(220uF35V)と470uF10V(470uF16V)も交換しました。やはり足のところに小さく漏れが確認できました。
ちゃんと使えるようになって気をよくして電源のLEDを点灯するようにしてみました。電源から5Vを取りLEDの基板につないで、基板のパターンをカットして制限抵抗入れました。三番目の帯が茶色の100Ω台の抵抗を探して400Ω位を部品取りをして入れたらちょうどいい感じになりました。
上に載ってるのはSATAの250Gのディスクです。IDE変換してUSB変換してます。元々40Mだったので、6250倍です。
このハードディスクの全領域に/dev/zeroをddして正常に終了していたので、おそらく当面は問題なく使えそうです。
分解して気がついたのですが、青い電源のプッシュスイッチは自社製でした。こだわりがあったのかもしれません。