SELECT文の接頭辞について
SQLにおけるSELECT文の接頭辞は、基本的なSELECT命令に追加的な機能や特定の振る舞いを加えるために使用されます。これらの接頭辞は、様々なシチュエーションでデータベースのクエリを最適化したり、特定の要件を満たすために重要です。
DISTINCT
DISTINCT
接頭辞は、重複する行を排除し、結果セット内のユニークな行だけを返すために使用されます。
例
SELECT DISTINCT 列名
FROM テーブル名;
この例では、指定された列について、重複する値を持つ行を排除して結果を返します。
ALL
ALL
接頭辞は、重複する行も含めてすべての行を返します。これは、SELECT文のデフォルトの挙動ですが、明示的に指定することも可能です。
例
SELECT ALL 列名
FROM テーブル名;
この例では、重複を含むすべての行が結果セットに含まれます。
TOP
TOP
接頭辞は、結果セットから指定された数または割合の上位の行だけを返します。これは、特に大きなデータセットを扱う際に役立ちます。
例
SELECT TOP (数値) 列名
FROM テーブル名;
この例では、指定された数の上位行だけが返されます。
WITH TIES
WITH TIES
は TOP
と共に使用され、指定された条件と同じ値を持つ追加の行も結果セットに含めるために使います。
例
SELECT TOP (数値) WITH TIES 列名
FROM テーブル名;
この例では、TOPで指定された行と同じ値を持つ追加の行も結果に含まれます。
AS
AS
接頭辞は、列やテーブルに別名(エイリアス)を与えるために使用されます。これは、クエリの読みやすさを向上させるためによく利用されます。
例
SELECT 列名 AS 別名
FROM テーブル名;
この例では、指定された列に別名が与えられ、結果セットではその別名で表示されます。
これらの接頭辞は、SQLクエリをより柔軟にし、特定のデータ抽出ニーズに合わせて調整するために重要です。それぞれの接頭辞は特定の目的に適合しており、適切に使用することでデータベースの操作を最適化できます。