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この記事は
AWS Deckbuilding Gameのルールブックを日本語に訳した記事です。
ただし原書のルールブックはそのまま読んでもルールが把握できなかったので、ルールブックの構成を組み替えたり、一部のルールを想像で補ったりしている点にご注意ください。
その結果、ゲームとして一応遊べるようになっているはずです・・・なっているといいなあ。
#1. ゲームの目的
数々の素晴らしいAWSサービスを購入して、Well-Architectedを実現しよう!
#2. ゲームのセットアップ
カードの種類
Well-architectedカード:カードの表側、左上にオレンジ色の丸で囲まれた数字が書かれ、その横にWell-Architectedという文字が書かれたカードのことです。
サービスカード:Well-Architectedカードとオンプレミスカード以外のカードのことです。カード表側、左上に黒かオレンジの丸に囲まれた数字が書かれています。
オンプレミスカード:カードの表側、左上に丸で囲まれた数字が書かれていないカードのことです。
初期手札
プレイヤーごとに異なる色のついたオンプレミスカードが、1プレイヤーあたり10枚で4人分あります。
各プレイヤーは色を1つ選び、その色のオンプレミスカード10枚を取ってください。(プレイヤーが3人以下の時に)誰も選ばなかった色は使用しないので脇によけておきます。
マーケットプレイスの構築
全てのサービスカードを裏向きにしてシャッフルし、山札を作ります。山の上からカードを5枚引き、山のそばに表向きに並べてください。
次に、サービスカードの山のそばにWell-Architectedカードの山を作ります。Well-Architectedカードは表向きにして、3ポイントのWell-Architectedカードをすべて山にします。その上に、1ポイントのWell-Architectedカードを乗せてください。上に乗せる1ポイントのWell-Architectedカードの枚数は、プレイヤー人数で決まります。
2人:4枚、3人:5枚、4人:7枚
ここで配置した、裏向きのサービスカードの山、表向きに並べたサービスカード、表向きにしたWell-Architectedカードの山を、まとめてマーケットプレイスと呼びます。
ようこそクラウドへ(ゲームセットアップ続き)
じゃんけんなどで最初のプレイヤーを決めてください。
最初になったプレイヤーは、マーケットプレイスで表になっているカードを1枚取ってください。ただし、取れるカードはコスト(カード左上)が黒丸の数字で書かれたカードだけです(オレンジ色の丸が書かれたカードは取れません。オレンジ色の丸が書かれたカードしか表になっていない場合、マーケットプレイスの山札と表になっているサービスカードをリシャッフルして山札を作り直し、5枚を表にしてください)。カードを取ったらサービスカードの山から1枚カードを引いて補充し表向きに並んだサービスカードが5枚になるようにしてください。
次に左隣(時計回り)のプレイヤーが同じことをして、最後のプレイヤーまで同様にします。
最後のプレイヤーまで終わったら、今度は最後のプレイヤーから逆順(反時計回り)で最初のプレイヤーまで同じことをします。
この結果、各プレイヤーは2枚ずつマーケットプレイスからカードを取った状態になるはずです。
プレイヤーはそれぞれ、自分の12枚(オンプレミスカード10枚+マーケットプレイスから取ったカード2枚)のカードを裏向きにしてシャッフルし、自分のそばに置いて、自分の山札とします。そしてこの自分の山札から5枚を引いて自分の手札にします。
注:マーケットプレイスの山札と自分の山札は別のものです。混同しないように注意してください。
これでゲームのセットアップは終了です。
#3. カード説明
サービスカード
ルールブック2/4の図を参照しながら読んでください。
cost: このカードを購入するのに必要なクレジット。黒丸に数字は、購入にTCOクレジットが必要であることを示します。オレンジの丸に数字は、購入にAWSomeクレジットが必要であることを示します。
name & description: 名称と簡単な説明です。
service category: このカードのサービスのカテゴリーです。バトルカードの主効果/副効果で参照されることがあります。
TCO credits / AWSome credits: 黒丸に数字が、使用可能なTCOクレジットです。オレンジ色に数字が、使用可能なAWSomeクレジットです。
primary and/or secondary effect: 主効果/副効果。条件を満たすと(カードによっては無条件のものもあります)主効果、副効果に書かれた効果を得ることができます。主効果/副効果と二つに分類されていますが、主効果と副効果で特にルール上の差異はありません(主効果の条件を満たしていなくても副効果の条件を満たしていれば副効果を受けることができます)。
オンプレミスカード
オンプレミスカードの見方についてルールブックに説明はありませんが、サービスカードから一部要素を取り除いたものと考えることができます。
カード中央に黒い四角で囲まれたアイコンがあります。その上側にon-premisesと書かれたカードがオンプレミスカードです。
アイコンの下側に、TCO credits / AWSome creditsが書かれています。(ただし、AWSome creditsは0になっています)
効果アイコン
ルールブック2/4の図を参照しながら読んでください。
サービスカードの主効果/副効果欄に表示されたアイコンの意味は以下の通りです。
金色の丸囲みにドルマーク:(記載された条件を満たしている場合)マーケットプレイスから購入可能なカードの枚数が1枚増えます。
黒い四角の中に?マーク:(記載された条件を満たしている場合)自分の山札からカードを1枚引くことができます。
オレンジ色の丸に数字:(記載された条件を満たしている場合)書かれた数字の分だけAWSomeクレジットを追加で使用することができます。
#4. ゲームプレイ開始
最初のプレイヤーから以下の手順でプレイします。
ターン進行
手番プレイヤーは自分の手札をすべて公開してください。
公開したカードを使ってできることは以下の通りです。
(1) 公開したカードに書かれた主効果(Primary effect)・副効果(Secondary effect)の効果を適用する
公開した各カードに書かれた主効果・副効果の中で、条件を満たしている効果を適用します。
なお、条件を満たしていても効果を適用したくない場合は適用しなくても構いません。
自分の山札からカードを引く効果の場合、引いたカードも即座に公開します。引いてきたカードに書かれた主効果・副効果も同様に条件を満たしていれば効果を適用することができます。
(2) マーケットプレイスで表向きになっているカードを1枚購入する
表向きになっているサービスカード、または、山の一番上にあるWell-Architectedカードを購入します。
あなたが公開ているカードのTCOクレジット、AWSomeクレジットをそれぞれ合計し、それ以下のコスト(カード左上に書かれた数字)のカードを購入することができます。コストが黒丸の場合はTCOクレジットで購入、オレンジ色の丸の場合はAWSomeクレジットで購入する必要がある点に注意してください。
TCOクレジットまたはAWSomeクレジットで購入できるカード(表になっているサービスカード、または山の一番上のWell-Architectedカード)が一枚もない場合は、マーケットプレイスの山札と表になっているサービスカードをリシャッフルして山札を作り直し、5枚を表にしてください。(それでも購入できるものがない場合、購入できるカードが表になるまで、山札を作り直してください)
購入したカードがサービスカードの場合
購入したサービスカードは(手札にせず)表向きにして捨て札にしてください。捨て札の山はプレイヤーごとに分けて管理するので、自分の近くに置くようにします。また、サービスカードを1枚購入したら、マーケットプレイスの山札からカードを1枚引いてマーケットプレイスに公開してください。
購入したカードがWell-Architectedカードの場合
Well-Architectedカードは捨て札にしません。点数計算のために、捨て札の山とは別にして表向きで自分のそばに置いてください。
購入したのがサービスカードであれWell-Architectedカードであれ、カードを1枚購入したら、主効果・副効果で購入可能枚数が増えていない限り、そのプレイヤーのターンは終了となります。ターンの終了へ進んでください。購入可能枚数が増えている場合は、購入可能な枚数に達するまで購入を続けることができます。
ターンの終了
購入可能な枚数分カードを購入し終えるか、購入可能枚数に満たなくても自発的に手番の終了を望んだ場合、そのプレイヤーのターンは終了します。
ターン終了時、手札(公開したカードも公開しなかったカードも)にあるAWSカードの枚数が、オンプレミスカードの枚数以上の場合、オンプレミスカードを1枚除去してもよい。除去されたオンプレミスカードは捨て札にはならず、ゲームから完全に除外されます。
すべての手札(公開したカードも公開しなかったカードも)を捨て札にしてください。その後、自分の山札からカードを5枚補充し、手札にします。
カードの補充が終わったら、次のプレイヤーに手番が移り、前記のターン進行に書かれた手順を行ってください。
#5. ゲームの終了
マーケットプレイスのWell-Architectedカードがすべて購入されたらその時点でゲームは終了します。各プレイヤーは自分の獲得したすべてのWell-Architectedカードの中央に書かれた数字(注:左上の丸囲みの数字ではありません)を合計してください。合計点数が一番高かったプレイヤーがゲームの勝者となります。
#6. その他のルール
自分の山札の再構築
カードを引く必要があるときに自分の山札にカードがない場合、自分の捨て札をすべて裏向きにしてシャッフルし、自分の山札にします。
**ポイント!:**捨て札を自分の山札にするタイミングは、山札がなくなった瞬間ではなく、カードを引く必要がある場合に、自分の山札にカードがなかった時です。
マーケットプレイスのリシャッフル
全てのプレイヤーが同意した場合、同意の時点でマーケットプレイスの山札と表になっているサービスカードをリシャッフルして山札を作り直し、改めて5枚のカードを表にすることができます。