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Unity5でハイクオリティなVRLIVEを作ってみた part3 ライティング編

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はじめに

この回ではLightingの手法について設定していく。

詳しくはこちらの動画とサイトを参考に
Unity 5 Graphics - Lighting Overview - Unity Official Tutorials
https://www.youtube.com/watch?v=eGu9_8HS2uI
Lighting 基礎 1 … ライトの種類と三点照明
http://www.alchemyschool.com/mayatips/lighting01

Lightingは様々な手法があり、ちゃんと調べると劇的にPVのクオリティが上がってくる。
しかし今回は基本的な設定項目と手法のみを紹介していく。

Lightingの種類

Unityの標準で使えるLightingは4つのみであるが、これを組み合わせることでほとんどのシチュエーションに対応が可能である。

DirectionalLight

一番設定が簡単なのがこのLightである。太陽光や月明りを再現する場合などに適していると言えるが、これだけ使用すると違和感が出てしまうので他のLightと併用することを強く勧める。

設定項目はColorで色を変更、Intensityで明るさを変更できる。特別な使い方をしなければこの二項目以外はそのままでOK。

PointLight

局所的な光源として使用するのがこのLight。火や爆発、小さ目の光を再現する際に利用できる。暗くなりすぎてしまう部分を照らしたりする小技に使える。

設定項目はColorで色を変更、Intensityで明るさを変更でき、Rangeで光が届く範囲が設定できる。Rangeに関しては光源から離れるにつれて光量が減るので気を付けておく。

SpotLight

人工的な光源を再現するのに適しているのがこのLight。懐中電灯や車のライト、蛍光灯の光からステージのライトまで幅広く活用できる。

設定項目はColorで色を変更、Intensityで明るさを変更でき、Rangeで光が届く範囲が設定できる。SpotAngleはSpotLightの光源の範囲は円錐であり、その底辺の大きさを設定する項目である。

AreaLight

面光源を使用するときに利用するのがこのLight。デイスプレイや光る床からの光を再現する場合に適している。今回は利用しない事と設定が特殊であるため設定項目は割愛する。

Shadowの設定

PVのクオリティを上げるうえで非常に重要な項目がShadowの設定である。これが設定してあるだけでLightingが適当でもどうにかなってしまうといっても過言ではないかもしれない。

設定の仕方は簡単で各LightのShadowTypeの項目を選ぶだけである。
影を付けないならNoShadow、影はつけたいがPCスペックが高くない場合はHardShadow、クオリティに妥協したくない人はSoftShadowを選択するのがよいかと。また、その下のResolutionの項目でも影の粗さを変えることができるが、非常に負荷が重くなることがあるのでその点は気を付ける必要がある。

実際の使い方

初期設定

Lightを配置する前にEdit->ProjectSettings->Playerを選び、ColorSpaceをLinearに変更しておく。
スクリーンショット 2015-11-05 23.00.11.png

Lightの配置方法

LightはHierarchyのCreate->Lightの中から配置ができる。
スクリーンショット 2015-11-05 22.04.59.png

場所もInspectorのTranceformで自由に変更することができる。
場所が決まったら上記したような項目の値を好きなように設定するだけである。

三点照明

基本的なLightingの手法として三点照明がある。詳しくははじめにの項目のサイトを参照に。
SpotLightとPointLightを以下のように配置し、BackLightとKeyLightは同じくらいの明るさに設定する。FillLightは暗めに設定する。これだけでもむやみに明かりを配置するよりもLightingの効果が上がる。
スクリーンショット 2015-11-05 23.17.50.png

画像だと違いが分かりにくいが動かしてみればこれだけでもかなり変わっているはず。
スクリーンショット 2015-11-05 23.25.06.png

ただしこれは基本的に屋内で効果を発揮する方法なので、今回のような屋外用のskyboxを使用している場合はあまり向かない。屋外ではskyboxのAmbientIntensityを大きめに設定し、設置したLightとバランスをとるとよい。

おわりに

Lightingは設定項目は少ないが位置や明るさによって完成度が全く違うので、間違ってもDirectionalLightだけでいいとかは考えない方がいいかと。
次回のエフェクトの項目とも密接にかかわってくるので、最終的には微調整しながら完成度を高めていくこととなる。

というわけで次回は一番重要なeffectの設定を行っていく。

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