Zuoraとは
Zuora社 が展開しているサブスクリプションビジネス支援クラウドサービスです。
サブスクリプションビジネスやZuoraについての概要は以下のネット記事等どうぞ:
- 「サブスクリプション=月額課金」にあらず!Zuoraの深謀 (2016年02月25日)
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“月額会員制のラーメン屋”も登場する?「サブスクリプションモデル」の衝撃 (2017年1月24日)
- “月額会員制のラーメン屋”が予言されていますが、2017年の10月ごろに登場しましたね: 「野郎ラーメン」月8600円の定額食べ放題
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「モノ」から「コト」のビジネス変革を裏側から支える技術が活況、売上高2.5倍に (2017年11月20日)
- ※ この記事で言及されている"Zuora Central"がZuoraのメインサービスです。同じくこの記事で言及されている"Zuora Insights"はZuora Centralのアドオンです。その他のアドオンとして、Salesforceとデータ連携するための"Zuora CPQ"なんかも用意されています。このあたり、Zuoraというサービスの全体像については次回以降にまとめようと思います。
さてそんなZuoraですが、本家サイトの日本語サイト はありますし、Zuora社が公開しているサブスクリプションビジネスの ナレッジ も(ごく一部ながら)日本語訳 されています。
しかし、Zuoraというアプリケーションを扱うための技術的な情報 については日本語の記事がほぼありません。なので書きます。
今回は、技術者向け関連サイト・情報リソースをまとめます。今後、サービスの全体像や、オブジェクトの構造、UIの基本操作についても書いていきます。(いずれにしても、「Zuoraというアプリを扱うための技術的な情報」しか書きません。Zuora導入までのコンサル的なこととかZuoraの利用価格などは各種代理店にお問い合わせください)
お前は
- Zuoraに1年半ほど関わっています(中の人ではないです)。
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2018年2月から Zuoraのコミュニティサイト でGuruランク張ってます(SalesforceでいうところのTrailblazer CommunityのMVP; 規模はずっと小さいですが)。今のところ日本人は私だけ。1 Zuora Communityの私 → こちら - メールインタビューも受けました。
Zuoraの関連サイト・情報リソースまとめ
基本ぜんぶ英語です。
リンクまとめ
- Zuora全般のマニュアル: Knowledge Center
- REST APIリファレンス: Developer Center
- オブジェクトリファレンス: こちら
- コミュニティサイト: Zuora Community
- ウェビナー: SME SESSIONS
- 稼働状況モニターサイト: Zuora Status
- サポート窓口: Global Support
- eラーニング: Zuora University
- お試し環境: Test Drive
- Production(本番環境)の ログインページ
- Sandbox(テスト環境)の ログインページ
オンラインマニュアル
Zuora全般のマニュアル
- Zuoraの機能を調べる際には基本的にここを見ます。
- よくみるページ:
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リリースノート
- 月1でアップデートされていました。2018年5月から月2になりました。
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ER図
- こっちのER図 は古いやつなので注意。
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Zuoraのエディション
- "Growth", "Enterprise", "Nine"の3種類。基本的な機能は同じですが、右ほど開放可能な機能やアドオンが多い。
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Zuoraの環境
- Production(本番環境)とSandbox(テスト環境; 正式名称は"API Sandbox")のほかに、Production Copy EnvironmentとPerformance Test Environmentという環境がある。
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リリースノート
- 一応、日本語の入門記事 もあるのですが、読んでもよくわからない感は否めません。
REST APIまわりのマニュアル
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API REFERENCE がメインのコンテンツです。
- リファレンスだけ読めば理解できる感じではなく、Zuoraのオブジェクト構造を理解してからでないとしんどいです。
- Swaggerに対応しています。リファレンス冒頭のDownloadボタンを押すとyamlファイルが手に入ります。
- RESTお試しツールとしてPostmanが推されています。PostmanでZuora APIを叩くオフィシャル解説動画が こちら に公開されています。
ZuoraのAPIに関して
SOAPとRESTの2種類があります。RESTのリファレンスは上のとおりDeveloper Centerにまとめられており、SOAPのリファレンスはKnowledge Centerの こちら にまとめられています。ただし、SOAPのリファレンスの冒頭で警告されているとおり、SOAPはすでに開発終了しており、RESTの使用が推奨されています:
The SOAP API is no longer under active development. The legacy SOAP calls still function, but are now also available in REST.
その他APIよもやま:
- ZuoraのREST APIの歴史はそんなに長くなく、2016年11月に公開 されました。
- 公開当初は、SOAPでできることがRESTではできないこともある感がありましたが、今はそういう感は完全に無くなりました。(当時の俺が雑魚で分かってなかっただけという説もある)
- なお、SOAP時代のメソッドはRESTにも移植されています。上記REST APIリファレンスの"Action"セクションに記載されているエンドポイントがそれらです。
- オブジェクトに関するリファレンスはDeveloper Centerに完全には移されておらず、Knowledge CenterのSOAP APIリファレンスに含まれたままになっています。ここです。
Developer CenterのAPIリファレンスを眺めつつ、Knowledge Centerのオブジェクトリファレンスも眺めるみたいなことはよくあります。
コミュニティサイト
- 役割がいくつかあり、それぞれ、セクションが分かれています:
- Zuoraに搭載してほしい機能の提案をするIDEAS
- Zuoraユーザ間で相互に質問/回答するDISCUSSIONSやUSER GROUPS
- Zuoraからのお知らせが掲載されるANNOUNCEMENTS
- リリース予定やメンテナンス予定などはANNOUNCEMENTSの下の RELEASE NOTIFICATIONSボード に掲載されます。
- Communityにアカウントを作ると新着通知を受け取ることができます。各ボードの冒頭にある"SUBSCRIBE"ボタンをクリックすると通知が有効化されます。
- Zuoraの機能を調べるときにはここの過去スレッドもよく見ます。
トップページから各セクションへの入り方 ... DISCUSSIONSだけ入り口が分かりにくい。
ウェビナー
- CommunityのUser Groupの1つ。Zuora社の技術者(SME)による、Zuoraの使い方ウェビナー集。
- なお、本家サイトでも ウェビナーが公開されています が、こっちは、アプリケーションとしてのZuoraに関するウェビナーではなく、サブスクリプションビジネスに関するウェビナーです。
稼働状況モニターサイト
- Zuoraは アメリカとヨーロッパにデータセンターを持っている ので、AMERICASとEUROPEに分かれています。日本からZuoraを利用する場合はアメリカのデータセンターになるのでEUROPEは気にしなくてよいです。
- ページの右上にある"SUBSCRIBE TO UPDATES"から登録すると、異常発生時に通知を受け取ることができます。
サポート窓口
- Zuoraのテナントを持っている人限定のサポートです(問い合わせ時にテナントIDを入力する必要がある)。
- メールアドレスでアカウントを作ってログインします(フリーメアド不可)。同じドメインの人がした質問は互いに閲覧でき、異なるドメインの人がした質問は閲覧できない仕組みになっています。
- 基本英語。日本語いけるスタッフもいるので、日本語で質問すると日本語で返事がくることもある。英語で返ってくることもある。
- 上で述べた エディション の"Support"の表と、サポートポリシー もあわせて確認しましょう。
eラーニング
- Zuoraのテナントを持っている人だけ受講可能。
- Knowledge Centerの このあたり もあわせてご覧ください。
Zuoraの資格について
Zuora Administrator Certification という制度があります。Zuora Universityのアカウントがあれば受験できます。現況、資格にあたるものはこれだけです。
お試し環境
- 2週間限定で使えるお試し環境。(2週間後に自動的に有料版に切り替わるみたいなことはなく、ログインできなくなるだけ)
- 上記サイトから登録するとアクティベーションのためのURLがメールで届きます。
- フリーメアドはダメらしい。"Must be Business email"と言われる。
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xxxx@yyy.co.jp
で登録した場合、ログイン用のユーザIDはxxxx+testDrive@yyy.co.jp
になる(たしか)。- 「ログイン用のユーザID」はメールには記載されていません。アクティベートすると自動的にUIにログインします。UIの右上にユーザIDが表示されているのでメモっておきましょう。
- Test Driveにログインするためのページは こちら。(Sandboxのログインページと同じ)
- 1回試すと同じメアドで再度Test Driveを利用することはできなくなるので注意。
UIのログインページ
おわりに
サブスクリプションビジネス支援アプリケーションZuoraの技術者向け関連サイト・情報リソースをまとめました。書き忘れに気付いたら随時更新します。
次は、サービスの全体像・オブジェクトの構造・UIの基本操作のどれかを書きます。近々。
書きました!
サブスクリプションビジネス支援アプリケーションZuoraのサービス全体像(その1)
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2018/10 追記。業務的にいったんZuoraを離れることになり、Guruであるための責務(Communityに最低月5Postする)を果たすのが難しくなったので、Guruから外してもらうように申し出ました。そのため、現在はGuruではなくなり、Masterというランクに戻りました。そのうち再びZuoraの仕事にも戻ると思うので、「そのときにはまたGuruに戻してやる」と確約はもらいました。 ↩