これは、ETロボコン Advent Calendar 2015 - Adventarの23日目のエントリーです。
来年のETロボコンにmrubyで参加しようと思ってるひとへ(2014年版)を書いたのはちょうど1年前のことになります。mrubyに関しては1年前と比べると、ゆっくりとではありますが確実に歩み始めてるのかなあなんて感じています。
昨年同様、来年mrubyを使ってみたいなという方にとって少しでも役に立てるといいなと思いこのエントリを書いています。
2015年のできごと
mruby実装が3種類でてきた
- mruby on EV3RT + TECS
- mruby-ev3rt(軽量Rubyフォーラム版)
- mruby-ev3rt(yamanekko版)
下2つは別々に実装されたものですが、蓋を開けたら同じ名前をつけていたということで、それぞれ製作者の名前で軽量Rubyフォーラム版、yamanekko版を呼び分けています。
それぞれについては後で紹介します。
mrubyで参加したチームがいた
中四国地区大会で出雲ismさんがプライマリークラスに出場され、IPA賞を受賞されました。
また、北九州地区大会でもSOROT⭐︎FCSKさんがアドバンストクラスに出場され、地区特別賞を受賞されたようです。こちらについては、RubyWorldカンファレンスで発表もされたようですね。
私も中四国大会応援の機会に恵まれ、デモ走行とmrubyについてお話しする機会をいただきました。(TODO サイトが見当たらなかったので、担当者に確認して掲載します)
いくつかの地区では盛り上がっていたようですが、その他の地区では残念ながらそれほどでもなかったようです。
2015.12現在のEV3で使えるmruby実装
冒頭で紹介した3種類の実装について紹介します。残念ながら最近、各作者さんとお話しする機会がなかったのでネットで収集した情報レベルのものになります。
mruby on EV3RT + TECS
下の2つとは異なり、TOPPERSのTECSコンポーネント技術を使って実装されたものです。
mruby-ev3rt 軽量Rubyフォーラム版
mruby-toppers-ev3rt
※たぶんこれかなと思うのですが、もし違うようでしたらご指摘ください
軽量Rubyフォーラムが作成したもの。mrubyのmrbgem(Rubyのgemみたいなもの、ライブラリの一種)として実装したものです。
mruby-ev3rt yamanekko版
軽量Rubyフォーラム版と同様mrbgemとして実装したものです。EV3RTからは完全に独立しているので、仕様変更がない限りEV3RTがバージョンアップされてもそのまま使用できます。使い方はqiitaの別エントリに記載していますので、そちらをご覧ください。
- mruby-ev3rt
- ETロボコン2015 way用mruby版サンプルコード
- ETロボコン2015 way用mruby版サンプルコード(*.rbファイル読み込み版)
- ETロボコン2015 trike用mruby版サンプルコード
- EV3RT用mrubyサンプルコードの使い方
- EV3RT用mrubyサンプルコード(*.rbファイル読み込み版)
このほかにも、あの"まいまい式の中の人"がev3dev(Linux)上で動作するように実装しかけて放置中だとの噂も聞きましたので、今後が楽しみですね
yamanekko版を使ってみたい方へ
今年のルールでは、利用したい参加者が利用申請する形でしたので非公式プラットフォームとして採用はされませんでした。来年以降どのようなルールになるのかわかりませんが、もし使ってみたい方がいらしたらご一報いただけると幸いです。
最後に
今年はESECにて、アフレルさんに機材をお借りしSESSAMEのブースでデモ走行をさせていただく機会に恵まれ、いち早く公開したmruby実装として注目していただきました。公開したことにより、TOPPERSではTECSの実装をしていること、軽量Rubyフォーラムでも実装しているとの情報を直接関係者からいただくことができました。また、mrubyをやってる人という認識をされ、関心を持っている方から話しかけていただいたり、逆に教えていただいたこともたくさんありました。
みなさんも、もし、何かについて情報を得たいとき、まず自ら持ってる情報を発信してみてはいかがでしょうか。きっと良い出会いが待っていますよ!