謎の演算子==!について

はじめに

PHPのコードを読んでいて謎の比較演算子==!を発見したので調べてみた。
普通否定の比較をする際は!= or !==

• そもそもこんな演算子はない
• だがエラーにならない謎

調査1（整数比較）

いくつかパターンを出して調べてみた。
サンプルコードは以下

not_equal1.php

<?php
if(1 === 1){
    echo("1 === 1はtrueです\n");
} else {
    echo("1 === 1はfalseです\n");
}

if(1 !== 1){
    echo("1 !== 1はtrueです\n");
} else {
    echo("1 !== 1はfalseです\n");
}

// 問題の比較演算子
if(1 ==! 1){
    echo("1 ==! 1はtrueです\n");
} else {
    echo("1 ==! 1はfalseです\n");
}

結果

1 === 1はtrueです
1 !== 1はfalseです
1 ==! 1はfalseです

エラーにならないし否定演算子と同じ結果になっている・・・おかしい・・・

調査2（bool値比較）

ふと気になってbool値で比較してみた。

not_equal2.php

<?php
if(true ==! false){
    echo("true ==! falseはtrueです\n");
} else {
    echo("true ==! falseはfalseです\n");
}

// 試しにイコールの数を増やしてみる
if(true ===! false){
    echo("true ===! falseはtrueです\n");
} else {
    echo("true ===! falseはfalseです\n");
}

// これはエラーになる
//if(true ====! false){
//    echo("true ===! falseはtrueです\n");
//} else {
//    echo("true ===! falseはfalseです\n");
//}

結果

true ==! falseはtrueです
true ===! falseはtrueです

謎の演算子===!が成立した。
しかし====!は成立しなかった。

結論

つまりこういうことだと認識した。

not_equal3.php

<?php
// つまりこういうこと
if(true == !false){
    echo("true === !falseはtrueです\n");
} else {
    echo("true === !falseはfalseです\n");
}

if(true === !false){
    echo("true === !falseはtrueです\n");
} else {
    echo("true === !falseはfalseです\n");
}

結果

true === !falseはtrueです
true === !falseはtrueです

==!は==の比較演算をして、後ろの要素を!で否定させているという意味。
===!は===の比較で、後ろを!で否定している。
だから====!はエラーになった（====という演算子はないため）

なるほどすっきり