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「ふりかえりガイドブック」から得たいつかやりたいふりかえり手法

Last updated at Posted at 2021-12-12

はじめに

こんにちは

2021年Hameeアドカレ13日目の記事です。

今年1年でHameeではふりかえりについて色々なところで見直されてきたように思います。
その中で、おそらくきっと多分Hameeエンジニアで多くの人が読んだのが

「アジェイルなチームをつくるふりかえり改善ガイドブック (森 一樹 著)」です(でしょう)。

KPTしかふりかえりの方法を知らなかったので、この本を読んで「いつかこの手法やってみたなー」ってものがいくつかあったので紹介していこうと思います💡

DPA (Design the Partnership Alliance)

利用場面
・ふりかえりの場を作る
概要/目的
・ふりかえりのルール作り
・どんな雰囲気でふりかえりを進めたいか
・その雰囲気を作り出すために何をするか
進め方

  • 5分間に 「どんな雰囲気のふりかえりを進めたいか」を話し合う。
    • 5分のうち2分は付箋で「和気藹々な雰囲気」「みんなが話しやすい」など意見を出し合う
    • 残り3分で「全員が合意できる」ものを選ぶ。類似のものを集める。
    • 決まったものにマークをつける(複数でも可)。
  • 5分間に 「その雰囲気を作り出すために何をするのか」 をするのかを話し合う
    • 5分のうち2分は付箋で「ほめる」「感謝の時間を作る」など意見を出し合う
    • 残り3分で「全員が合意できる」ものを選ぶ。類似のものを集める。
    • 決まったものにマークをつける(複数でも可)。
  • ふりかえり中に視界に入る場所に見えるようにしておく

個人的に使ってみたい使用用途
チーム発足時やふりかえりがマンネリ化してきたタイミングで使ってみたい。
・チームの全員がどんなふりかえりを求めているのか分かれば、ふりかえりの手法もチームにあったものを選定しやすそう。
・DPAをする時間がなければ、事前にgoogleフォームでのアンケートでも代用or時短できるかも

小さなカイゼンアイデア

利用場面
・アイデアを出し合う
概要/目的
・とにかくたくさんの解決策を考えるための手法
・1%だけでもカイゼンできる手法をたくさん考える
進め方

  • 4つのルールに従ってアイデアをたくさん出し合う
    • 「結論厳守(批判や結論をしない)」
    • 「自由奔放(ユニークなアイデアを出す。受け入れる)」
    • 「質より量(視点を変えたくさん書く)」
    • 「結合改善(人のアイデアと足し合わせて、改変したアイデアも考える)」
  • 6分程度、ひとりで「小さなカイゼンアイデア」を付箋に書き出す
  • 1人5枚以上手元にたまったらホワイトボードに貼り付ける
    • もしこの時点で、5枚なければ人のカイゼンの内容と足し合わせて付箋を出す。
  • 8~12分で出し合ったアイデアを共有する。

個人的に使ってみたい使用用途
・チームの目標に対して足踏みしてる状態のときに使ってみたい
・数ヶ月以上動いているチームだと「各々こういうのやりたい」と思っていてもいうタイミングがないことも吸い上げれる。
・メンバーが深層的に抱えている課題感なども見つかる

Fun/Done/Learn

利用場面
・出来事を思い出す
・アイデアを出し合う
概要/目的
・Fun(楽しかったこと)/Done(できたこと)/Learn(学んだこと,気づいたこと)を軸にチームの活動や達成できたことをふりかえる
進め方

  • Fun(楽しかったこと)/Done(できたこと)/Learn(学んだこと,気づいたこと)の3つの円を書いたテンプレートを用意する スクリーンショット 2021-12-12 13.39.54.png
  • 10~15分で1人ひとり付箋を書いていく。
    • 出来事や感情、感想、学びや築きを列挙していく。
    • ここではまだ、円の中には付箋は入れない
    • 手元に3枚以上付箋がたまったらFun/Done/Learnのボードに貼り付けていく
      • 重なりがある部分に貼り付けるかは、この時点では各々の裁量で行う
  • 10~15分でFun/Done/Learnのボードを眺めながら以下の観点で話し合いを行う
    • どんな傾向があるか。その傾向をどのように変えていきたいか
    • チームにとってFunはどんなものか。どうやって増やしておきたいか
    • チームにとってDoneはどんなものか。どうやって増やしておきたいか
    • チームにとってLearnはどんなものか。どうやって増やしておきたいか
    • 価値の大きいFun・Done・Learnはどれか
    • Fun・Done・Learnのそれにもあてはまらないもは何か。それはなぜか
    • 次はどんなことを行動に移していきたいか

個人的に使ってみたい使用用途
・プラスのことを継続していきたい。よりプラスを継続していきたいときに使いたい。
・KPTのような課題に対するアクションに対してなかなか進捗が出ずらくなったタイミングで趣向を変えてやりたい。
・進捗が出ずらくなったが。ふりかえれば「これできるようになったな」「学びはあったな」などの達成感を感じれてチームの雰囲気が一転しそう(多分)
・付箋に誰が書いたかわかるようにすると、「この人はこういう所が楽しく感じる」などチームメイトのことをより知れるようになる作用もありそう

この本をよんで「ふりかえり」について思ったこと

はじめに、この本の冒頭にこんなことが記載されています。

  • ふりかえりはチーム全体で立ち止まり、チームがより良いやり方を見つけるために話し合いをして、チームの活動を少しずつ変えていく活動です。」

そして、この本では様々な手法がありました。

  • 「メンバーの考えを知るための手法」
  • 「課題を解決する手法」
  • 「意見を集約する手法」
  • 「長所をより伸ばすための手法」
  • 「ふりかえりをふりかえるための手法」etc..

結局、チームは人。一人ひとりによって構成されているのでおそらくチームの人柄とか個性によってフィットしたふりかえりの進め方が違うし、場面や目的によっても異なるんだとおもいます。
異なる環境と人の中で「どれを試せばいいか?」「このチームには何があっているのか」引き出しの多さが良いふりかえりに繋がるための鍵になるのかなと思いました。

一概に「このふりかえりをやれば最強になれる!」ってわけではない事実を知った。2021年でした。

まとめ

今回は紹介しませんでしたが、もうすでに、使ってみてよかった手法はたくさんあります。
KPT,ドット投票,+/△ etc...
入社してからKPTしか知らず。本来の目的とかもふわっとしかわかっていなかったので、実際に文章化されていると理解が深まりすごくいい学びでした。
あと、ファシリテーターの役割なども書かれていたので、ファシリテーターを任されても悩むことが減った(若干)きがします。
人はいつ「ファシリ」や「ふりかえり」の場を作ることを任されるかわからないのでもし気になる方は是非、読んでみてはいかがでしょうか \ ( ˙▿˙ )/

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