Javaブログでの発表
2023年6月13日のJavaブログで、GraalVMのライセンス変更が発表された。
Introducing the GraalVM Free License
冒頭のKey Detailsを超訳すると、こんな感じだろうか。
- 従来のOracle GraalVM Enterpriseは、Oracle GraalVM for JDK 20のようなリリース番号が付く名前に変更
- 新しいGraalVMは、(JDKのNFTCライセンスに似た)GraalVM Free Terms and Conditions(GFTC)ライセンスで提供し、商用利用や再配布も無償になった
- これまでGraalVM Enterpriseをダウンロードするにはライセンスアグリーメントをクリックする必要があったが、クリックなしにダウンロードできるようになった(CI/CDやIaCに組み込みやすくなった)
- 従来のCommunity Editionも引き続き提供(従来GraalVMは、GPLv2のCommunity Editionと商用ライセンスもしくはOTNライセンスのEnterprise Editionがあった)
Community Editionのサイトでは
Community Editionサイトのトップページでも、今回のアナウンスが掲載されている。
GFTCライセンスの詳細
詳しくは以下のサイトを読んでほしい。2023年6月15日現在GFTCについては日本語版のサイトには掲載されていない。
Oracle Java SE Licensing FAQ
Oracle Java SEライセンスに関するFAQ
GraalVMのダウンロード
Java DownloadsページではダウンロードURLが公開され、JDK and GraalVM Script Friendly URLsというページもある。
雑感
Javaはライセンス変更がありすぎて、超絶反感をくらって、いろいろな派生を生み出した経緯があるし、クリックの関門を突破できないとCI/CDに組み込みづらいから、こんなことになったのだろうか。