少し時間が経過しておりますが、2023/11/14 に開催された OnTime さん 25周年記念イベントの Day2 で登壇の機会を頂戴しました。
この記事は Microsoft 365 Advent Calendar 2023 に参加しております。
(´ω`)。○○(け、けしてネタが思いつかなかったワケじゃないんだからねッ)
イベント情報
11/13、14 の 2 日間で開催されたイベントです。
1日目は Domino、2日目 Microsoft 365 でした。
登壇時の冒頭にもお伝えしておりますが、あらためて
「OnTime 25周年 おめでとうございます!!」
25年という歴史と、それを支える知識と技術力が注ぎ込まれている製品である、ってことですよね。25年前に生まれた子供が、大学卒業して社会人となって働くぐらいの時間を生き残っているんですよ。ほんと、尊敬です。
OnTime ってなあに?
公式サイトでも謳ってますが「高速グループスケジューラー」です。
Domino(いわゆる Notes)のカレンダー、または オンプレ Exchannge、Exchannge Online の予定表を OnTime のグループスケジューラーが双方向で同期し、しかも複数テナントの予定を OnTime の画面1か所で確認できる、というソリューションです。例えば本社があって、グループ会社が複数あって、各々が Office 365、Microsoft 365、オンプレミスの Exchannge をバラバラに利用していても、OnTime を導入することで「グループ含めた全社の予定を OnTime 上でまとめて確認できる」というモノですね。
Teams や Zoom 連携など昨今のトレンドにも対応しており、なんといっても「時間軸が横」なので、そういった”日本でよく要望でいただく見た目の部分”でも強みをもっているスケジューラーソリューションです。
製品はデンマークで開発されており、イベント当日は CEO の Jens(イエンと発音するそうです)さんも本国からかけつけていらっしゃいました。
ちなみに、日本の代理店は「有限会社アクセル」さんです。
ユーザーコミュニティへの参加や、イベントの運営など積極的にご支援くださっている 岡本さん が代表なんですが、みんな「OnTime のおかもとさん」って呼んでいるので、もしかしたら気づいてない or 忘れている方がいるかもしれないな、と思ったので念のため明記しておきますw
登壇に至る経緯
とあるイベントの後、前述の岡本社長にお誘いいただいた食事会でナンパされました🤩
岡本さん「やまさん、酔っぱらう前にお願いなんだけど・・・」
やま(え?もう呑んでいらっしゃるようにおみうけしますがw)
岡本さん「11月に企画している OnTime の記念イベントで登壇してほしい!」
やま「OK ですよ👍」(即答
ユーザーコミュニティへの参加と、アウトプットを継続していたおかげかな、と感じる瞬間でした。
登壇概要
当方が何度もこすっている「Power Automate で Exchannge Online 予定表を Google カレンダーへ同期する」フローの概要を紹介したうえで、Power Automate の現状では限界と思われる点をお伝えしました。そして、OnTime さんはその限界を軽々と突破していくのが素晴らしいんですよ、という内容です。
既に登壇スライドは公開済みです。
以下に関連記事のリンクも記載しておきますが、基本的に自分が作成したフローは「個人の予定を、別の場所へ転写する」という仕組みです。企業利用を考えると「複数ユーザー、かつ複数のテナントを 1か所 でまとめて確認したい」という要件が発生する場面が多々あります。スライドにもありますが、複数企業・グループがあり、その各々が別のテナントだったり、オンプレミス環境を利用していたり、といった状況です。
それを、Power Automate のみで実現するのは非常に難しい、と現時点の私は判断しています。
複数ユーザーですよね?実行回数は?データはどこに保存するんですか?双方向に追加・更新・削除が発生するとなったら?そもそも、繰り返しの予定がとてもツライですけども大丈夫ですか?
って感じです。
関連記事
イベントの感想など
Microsoft 365 が主なコミュニケーション基盤であれば、複数の対象を1つのテナントへ集約(テナント統合)してしまう、という選択は1つの解決策です。実際、当方が本業としていた内容のひとつでもあります。
グループ各社などで、1つの Microsoft 365(Exchannge Online)を利用すれば、全員が双方で予定を確認しあえる状況となりますよね。1つの Microsoft 365 に、各社のカスタムドメインを適用したシングルテナント・マルチドメインは標準機能の範囲で構築できます。(移行等はタイヘンだけれども汗)
ただ、「法律や企業間の取り決めで”テナントを1つに集約できない”」という、いわゆる”縛り”が発生する業種業態がある、ということをイベントの他登壇内容を拝聴して知りました。そもそもテナント統合が不可なので、当方のようなところへ相談すらこない = そういう事情を知らなかった → イベント参加の機会があって得られた気づき、という感じです。なるほどなぁ、という内容で非常に学びが多かったですね。そんな場面で、専用ソリューションである OnTime さん等を利用して利便性向上などを実施している、ということでした。納得の選択。
ほかにも、大手さんならではのお悩みや、イエンさんと岡本さんの英語・日本語漫談・・・もとい OnTime 新機能の紹介など盛りだくさんのイベントでした。なお、オンサイト限定なので、レコーディングなどはございません。
公式のイベントまとめ記事で雰囲気だけでもお楽しみください。
結び
公開スライドにもありますが、
『簡単な連携であれば Power Automate でも実現できる可能性は高い』
それは、ひるがえって
『複雑な要件を Power Automate で対応するのは難しい』
ということです。
複雑だったり、高難易度な要件だった場合は専用機能や自分で作る選択肢以外に”専用ソリューション”という発想をもってほしい、ということがイチバンお伝えしたかった点です。例えば、複数の対象に存在する予定表を1か所でまとめてみたい、というニーズであれば OnTime でしょ?など。
繰り返しますが「専用ソリューションの導入を考える」という選択肢をもっておくことで、標準機能では対応困難な要件が実現可能になったり、無理な開発などで様々なリソースを空費せずに済んだり、全体的な時間の短縮になったり、etc… 良い点も多くあると当方は思っています。
今回は Power Platform の Power Automate を引き合いに出しましたが、他の例でいえばデータ移行。「手作業」以外の選択肢としての「移行専用ソリューション」を考える、という発想を頭の片隅にもっておきましょう、です。
Power Platform も、専用ソリューションも”1つの選択肢”です。
『本来の目的は何か?』をしっかりとつかまえて『その時選択可能な最適解は?』という考え方ができると、幸せになる可能性が高いのかな、と個人的に考える次第です。
Power Platform 各種ソリューションは非常に便利です。
ただ、専用ソリューションは、やはり強いです。
皆さんが、そのタイミングでベストな選択で幸せになりますように。
それでは、皆さま。素晴らしい Power Platform Life を!