10
15

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?

More than 5 years have passed since last update.

React開発環境のセットアップで挫折し、create-react-appに救われた件

Last updated at Posted at 2017-09-20

概要

これまでUIにはPC用でも jQuery Mobile を利用していたのですが、最近はあまり更新されていないようで、将来がちょっと不安。

そこで前から興味のあった React を試してみることにしました。最初は調子よかったのですが… 途中から環境設定の泥沼にハマり、最後は create-react-app に落ち着くまでを簡単にまとめてみました。

同じ苦労をした方であれば、共感をもって読んでもらえるかも、と期待しております。

Reactを普通に使ってみる

まずはいつも通り、jQuery なんかと同じ感覚でJSファイルを読み込み、h1要素を追加してみた。以下のようなhtmlを作成してブラウザで表示。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>React sample 1</title>
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/react/15.3.1/react.min.js"></script>
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/react/15.3.1/react-dom.min.js"></script>
</head>
<body>
  <div id="root"></div>

<script>
ReactDOM.render(
  React.createElement('h1', null, 'Hello, React world!'),
  document.getElementById('root')
);
</script>
</body>
</html>

うん、普通に表示される。特に癖もなく使い易いライブラリな印象。

image.png

JSX表記を試してみる

このままだと jQuery との差がわからないので、JavaScriptにXML(xhtml)表記が混在するJSXとやらを試してみた。

<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<meta charset="utf-8">
<title>React sample 1</title>
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/react/15.3.1/react.min.js"></script>
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/react/15.3.1/react-dom.min.js"></script>
<script src="https://cdnjs.cloudflare.com/ajax/libs/babel-core/5.8.24/browser.js"></script>
<script type="text/babel">
ReactDOM.render(
  <h1>Hello, React world!</h1>,
  document.getElementById('root')
);
</script>
</head>
<body>
  <div id="root"></div>
</body>
</html>

JavaScriptにいきなりXML表記のタグが混じっています。ちょっと見慣れない表記ですが、シンプルに書けて良いですね。

ただここで、Babel の browser.js がさっと見つからず、ちょっと迷いました。最新版のパッケージには含まれていないらしく、少し古いバージョンを探して利用。

image.png

よっしゃいけた!

ここで安心して React を理解した気になっていたのですが、ここで既に罠にハマっていたのです。browser.js がなぜ廃止され、最新のパッケージからは削除されているのか、その意味をよーく考えてみるべきでした。

ちょっとだけ、イヤーな予感はしてたんですよ、ええ。

Material-UIを試してみる

React だけだとUIパーツは自分で作成する必要がありそうなので、Material-UI もあわせて試してみます。

material-ui モジュールを導入し、まず、さきほどのサンプルに1行加えてみます。

import Avatar from 'material-ui/Avatar';

と、Uncaught ReferenceError: require is not defined というエラーが発生して止まってしまいました。ブラウザ表示もされません。

image.png

require なんて使ってたっけ?たぶん Babel が import文を変換したんだろうな… と思いましたが、ここで困りました。そもそもブラウザ環境のJavaScriptに require なんて実装されていましたっけ?

ここから泥沼にハマりこみます。

悪あがき

ブラウザには importもrequreもない、あるのは <script> タグだ!と強引に Material-UI のパーツ用JSを読み込ませてみます。

exports と require() が無い!と怒られるので、ダミー定義までしてしまいます。ええ、もうヤケです。

<script>
var exports = {};
function require() {
  console.log("require: " + JSON.stringify(arguments));
}
</script>
<script src="js/Avatar.js"></script>

結果、以下のようなコンソール表示とエラーになりました。

image.png

そうか、内部でいろいろ呼んでいるのね、って感じ。これらを全部 <script> で読み込んでおけば動くのかもしれませんが… ちょっと試したいだけなのにその苦労はちょっと…

ここでやっと、React はJSファイルを数個読み込めば使えるような、お手軽なライブラリではないんだ、と気がつきました。Webpackだかなんだか、ビルド環境を構築しておいて、事前にビルドするタイプのマジなやつやん、ってことに…

そして泥沼

さーどうしましょ、と半日ほど迷走しまして。

  • 諦めてjQuery Mobileに戻ろうか
    => Mobileが更新されておらず最新のjQueryでエラーが発生

  • ちゃんとビルド環境を構築しようか
    => Babel/Webpack関連の情報が多すぎて調べているうちに寝てしまう

  • 動いてる環境を参照して無茶を継続
    => 各種ビルドスクリプトが複雑で、読んでるうちにやはり寝てしまう

結局、諦めて寝てしまいました…

create-react-app

そして翌日、ググって見つけたのが コマンド一発でReactの開発環境を構築してくれるFacebook製ツール「create-react-app」 の記事。

React の本家が作成したツールということで、さっそく導入してみました。create-react-app react-sample でプロジェクトを作成。

image.png

ファイルのダウンロードがしばらく続き、以下のような親切なメッセージが表示されて完了します。

image.png

メッセージに従って npm start を実行すると、ブラウザが自動起動して、

image.png

メッセージに従って src/App.js に数行加えてみると…

import React, { Component } from 'react';
import logo from './logo.svg';
import './App.css';

class App extends Component {
  render() {
    return (
      <div className="App">
        <div className="App-header">
          <img src={logo} className="App-logo" alt="logo" />
          <h2>Welcome to React</h2>
        </div>
        <p className="App-intro">
          To get started, edit <code>src/App.js</code> and save to reload.
        </p>
        <p className="App-body">
          Yes, my mother.
        </p>
      </div>
    );
  }
}

export default App;

ファイルをセーブしただけでWebページが更新された!うーむ、昨日の苦労が嘘のようだ。楽園はここにあったのか…

image.png

Material-UIに再挑戦

この流れならば、いけるかもしれません。react-test フォルダで npm install material-ui --save とタイプし、モジュールを導入します。

image.png

ちょっと警告は出たものの導入できたっぽいので、公式ページの Chipサンプル を参考にして、独自追加部分を以下に変更。

        <div style={this.styles.wrapper}>
          <Chip>Chip test</Chip>
        </div>

これでセーブしたところ、ちゃんとエラーが発生してひと安心。

image.png

コードにimport文を追加して、再度トライ!

import Chip from 'material-ui/Chip';

コンパイルは成功!しかし画面にはエラーが。しかもやたら見易くてわかりやすい表示で。

image.png

他にもテーマ関係のエラーが出ていたので、デフォルトのテーマらしきものを読み込み、

import MuiThemeProvider from 'material-ui/styles/MuiThemeProvider';

htmlの追加部分を以下のように修正。

        <MuiThemeProvider>
          <Chip>Chip test</Chip>
        </MuiThemeProvider>

これでようやく!Material-UIのパーツが表示されました。

image.png

更に削除用のコールバック(アラート出すだけ)を追加し、最終的なテストページは以下になりました。

import React, { Component } from 'react';
import MuiThemeProvider from 'material-ui/styles/MuiThemeProvider';
import Chip from 'material-ui/Chip';
import logo from './logo.svg';
import './App.css';

class App extends Component {
  render() {
    return (
      <div className="App">
        <div className="App-header">
          <img src={logo} className="App-logo" alt="logo" />
          <h2>Welcome to React</h2>
        </div>
        <p className="App-intro">
          To get started, edit <code>src/App.js</code> and save to reload.
        </p>
        <MuiThemeProvider>
          <Chip
            onRequestDelete = {() => alert("delete")}
          >Chip test</Chip>
        </MuiThemeProvider>
      </div>
    );
  }
}

export default App;

ビルドアップ!バンバンババン!

鋼鉄ジーグ、古いですね。

さて、npm start すると表示される npm run build を試してみましょう。実行すると以下のように表示されました。

image.png

build というフォルダが自動生成されて、公開に必要そうなファイルがまとめられています。

image.png

またまた親切なアドバイスが表示されたので、簡易Webサーバー的なコマンド serve を使用してみましょう。

image.png

無事に起動できたようなので、ブラウザで確認します。

image.png

おお、良いカンジです。この環境で開発を進め、完成したら npm run build して、build フォルダ以下を公開すればok、と。なるほど良くできてます!

まとめ

今回得られた結果はこちら。

  • 新しいものに挑戦する際、ちゃんと初心に戻って整備された道を進むべし
  • 偉大な先駆者たちの好意に甘えるべし

そして悔しまぎれの言い訳がこちら。

  • 道を踏み外したから有難味がよくわかった
  • なんとなくだが内部の動きがみえた気もする

ではまた!

10
15
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
10
15

Delete article

Deleted articles cannot be recovered.

Draft of this article would be also deleted.

Are you sure you want to delete this article?