TIC-80 は、無料でオープンソースな架空のレトロゲーム機です。Windows,Mac,Linux,Android,ラズパイなどで動作します。詳細は まとめページ から。
設定メニューはどこ?
TIC-80 を起動して戸惑うのは、アプリケーション自体の設定メニューが見あたらないないことです。
Wiki のコマンド一覧を見ると、以下のコマンドがあることがわかります。
-
config [save | default]
- Show config.tic file editor, use save param to save current configuration, use default to edit default cart template
【訳】config.tic ファイルエディタを開きます。現在の設定を保存するには save パラメーターを指定し、全てを初期値に戻すには default パラメーターを指定してください。
設定を変更してみる
TIC-80 を起動していると、右上にたまに赤字で SYNC と表示されます。この表示を設定で OFF にしてみましょう。
まずは config
コマンドを実行します。
カートリッジ用のフォルダに .local というフォルダがあり、そこから config 0.60.3.tic
というカートリッジファイルが読み込まれていることがわかります。以下のファイルですね。
さて、この状態で F1 キー を押して、Code Editorを開きます。
と、設定ファイルらしきもの (実際には単にLUAのプログラム) が開きます。
下のほうに USE_VSYNC
の値を設定している行がありますので、ここを true から false に変更します。変更したら、ESC キー でコンソールに戻りましょう。
さて、保存するため config save
コマンドを…
実行してもエラーになりますね。ここは代わりに save
コマンドで設定 (実態はカートリッジ) を保存しておけば大丈夫なようです。
TIC-80 を再起動すると、保存した設定が反映されて、右上に赤い SYNC が表示されなくなっています。
フォントで遊んでみる
この設定ですが、実は面白い機能があります。TIC-80 で使用されている標準フォントを、自分好みに修正することができるのです。
config
コマンドで設定用のカートリッジを呼び出したあと、F2 キー で Sprite Editor を開いてください。右上にある FG
をクリックしてフォアグラウンド(前景)用のスプライト設定を開きます。
ここで表示されている文字の画像のうち、上半分の128文字が、TIC-80 で使用される標準フォントとして取り込まれます。
テストのため、大なり記号文字(>)をちょっと修正してみましょう。
コンソールに戻った時点で既に反映されていると思いますが、せっかくですので save
コマンドで修正をファイルに保存します。そして TIC-80 を再起動しても、自身が設定したフォントが引き続き使用されていることを確認してみてください。
ちょっとした注意点
フォントの変更は面白い機能ですが、あくまで自身の実行環境における ローカルな設定 であることに注意が必要です。ここで変更したフォントを自分のゲームで利用した場合、他の人の環境で実行されてもその文字は出ない、ということです。
これを逆手にとって、標準では空白の領域がけっこうありますので、自分なりの記号を定義して遊んでも面白いかもしれませんね。他人には表示できない文字でコメント欄や、表示文字列に秘密のメモを残しておく?みたいなことが可能かもしれませんw
設定を標準に戻す
さて、いろいろ遊んだので、念のため設定を初期値に戻しておきましょう。とりあえず楽で安全なのは、TIC-80 をいったん終了して、設定ファイルを直接削除することです。
削除後、TIC-80 を起動すれば、初期化された設定ファイルが再作成されます。
TIC-80 に興味をもったら
無料でオープンソースな架空のレトロゲーム機「TIC-80」に関するまとめ ページを参考にしてみてください。
ではでは。