はじめに
先日リリースされたフルマネージド Amazon EKS MCP サーバー(プレビュー版)を実際に触ってみました。
今回はこれを触るのに先日リリースされたaws loginコマンドやEKSプロビジョニングコントロールプレーンも絡めてやっています。
なお、これらについては先日投稿した記事がありますので下に貼っておきます。
フルマネージド Amazon EKS MCP サーバーとは
複雑な kubectl コマンドや Kubernetes の深い専門知識を必要とせず、シンプルな会話でAmazon EKSクラスターを管理することができるMCPサーバーです。
2025年6月にAmazon EKS MCP サーバーはオープンソースとしてリリースされました。
今回のフルマネージド型は文字通り「フルマネージド」なEKS MCPサーバーとなります。
前回のものとは違う点としては、
・インストールとメンテナンスの手間が不要
バージョンアップデートの管理やローカルサーバーの問題のトラブルシューティングが不要となりました。
・一元的なアクセス管理
IAMとの緊密な統合により、サーバーへのアクセスを一元的かつ安全に制御できます。
また、全てのリクエストはAWS署名バージョン4 (SigV4)を使用して署名されるため、既存のAWS認証情報や IAM ポリシーとのシームレスな統合が可能です。
・強化されたトラブルシューティング
数百万のKubernetesクラスターを大規模に管理する運用経験から構築されたナレッジベースにアクセスすることが可能です。
・強化された監視と可視性
CloudTrail統合により、ホストされたサービスを通じて行われた全てのツール呼び出しがキャプチャされ、AI支援操作の詳細な監査証跡とコンプライアンスレポートが可能となりました。
Kiro(IDEおよびCLI)、Cursor、ClineなどのAI搭載開発ツールで使用可能です。
触ってみました
1.AWS CLIへのログイン
今回はAWS CLIは既にインストール済みという前提でいきます。
aws loginコマンドでログインしました。
aws login
既にAWSマネジメントコンソールにはサインイン済みでしたのでその情報にてログインしています。
2.Kiro CLIの環境構築
今回は先日リリースされたばかりのKiro CLIを使いました。
Kiro CLIのインストール
まだインストールしてないという方はまずインストールからやっていきます。
今回はMacOSを使っています。
公式サイトのインストーラー利用してインストールを実施しました。
curl -fsSL https://cli.kiro.dev/install | bash
インストールログは以下のとおりです。
$ curl -fsSL https://cli.kiro.dev/install | bash
Kiro CLI installer:
Detected existing Amazon Q CLI installation
Kiro CLI is the new version of Amazon Q CLI. Updating to latest version.
███████████████████████████████████████████████████████████████████100/100
🎉 Installation complete! Happy coding!
1. Important! Before you can continue, you must update your PATH to include:
/Users/<username>/.local/bin
Add it to your PATH by adding this line to your shell configuration file:
export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"
2. Use the command "kiro-cli" to get started!
パス設定
「~/.profile」に、$HOME/.local/binのパス設定を追加しました。
Q Developer CLI をインストール済みで、パスが設定されている場合は省略可能です.
export PATH="$HOME/.local/bin:$PATH"
Q Developer CLI をインストールしていなくてパスの設定もされてなく、上記の設定を省略した場合はこの後のKilo CLIへのログインができないので注意が必要です
$ kiro-cli login
▰▰▰▰▰▱▱ Opening browser... | Press (^) + C to cancel
ブラウザが開き、ログイン種別を選択します。
今回はBuilder IDにてログインしました。
Kilo起動
kiro-cliコマンドにてKiloを起動します。
kiro-cli
⠀⠀⠀⠀⠀⠀ ⢀⣴⣶⣶⣦⡀⠀⠀⠀⢀⣴⣶⣦⣄⡀⠀⠀⢀⣴⣶⣶⣦⡀⠀⠀⢀⣴⣶⣶⣶⣶⣶⣶⣶⣶⣶⣦⣄⡀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⢀⣠⣴⣶⣶⣶⣶⣶⣦⣄⡀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀ ⢰⣿⠋⠁⠈⠙⣿⡆⠀⢀⣾⡿⠁⠀⠈⢻⡆⢰⣿⠋⠁⠈⠙⣿⡆⢰⣿⠋⠁⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠈⠙⠻⣦⠀⠀⠀⠀⣴⡿⠟⠋⠁⠀⠀⠀⠈⠙⠻⢿⣦⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀ ⢸⣿⠀⠀⠀⠀⣿⣇⣴⡿⠋⠀⠀⠀⢀⣼⠇⢸⣿⠀⠀⠀⠀⣿⡇⢸⣿⠀⠀⠀⢠⣤⣤⣤⣤⣄⠀⠀⠀⠀⣿⡆⠀⠀⣼⡟⠀⠀⠀⠀⣀⣀⣀⠀⠀⠀⠀⢻⣧⠀⠀⠀⠀⠀
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀ ⢸⣿⠀⠀⠀⠀⣿⡿⠋⠀⠀⠀⢀⣾⡿⠁⠀⢸⣿⠀⠀⠀⠀⣿⡇⢸⣿⠀⠀⠀⢸⣿⠉⠉⠉⣿⡇⠀⠀⠀⣿⡇⠀⣼⡟⠀⠀⠀⣰⡿⠟⠛⠻⢿⣆⠀⠀⠀⢻⣧⠀⠀⠀⠀
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀ ⢸⣿⠀⠀⠀⠀⠙⠁⠀⠀⢀⣼⡟⠁⠀⠀⠀⢸⣿⠀⠀⠀⠀⣿⡇⢸⣿⠀⠀⠀⢸⣿⣶⣶⡶⠋⠀⠀⠀⠀⣿⠇⢰⣿⠀⠀⠀⢰⣿⠀⠀⠀⠀⠀⣿⡆⠀⠀⠀⣿⡆
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀ ⢸⣿⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠹⣷⡀⠀⠀⠀⠀⢸⣿⠀⠀⠀⠀⣿⡇⢸⣿⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⣠⣼⠟⠀⢸⣿⠀⠀⠀⢸⣿⠀⠀⠀⠀⠀⣿⡇⠀⠀⠀⣿⡇
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀ ⢸⣿⠀⠀⠀⠀⠀⣠⡀⠀⠀⠹⣷⡄⠀⠀⠀⢸⣿⠀⠀⠀⠀⣿⡇⢸⣿⠀⠀⠀⠀⣤⣄⠀⠀⠀⠀⠹⣿⡅⠀⠀⠸⣿⠀⠀⠀⠸⣿⠀⠀⠀⠀⠀⣿⠇⠀⠀⠀⣿⠇
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀ ⢸⣿⠀⠀⠀⠀⣾⡟⣷⡀⠀⠀⠘⣿⣆⠀⠀⢸⣿⠀⠀⠀⠀⣿⡇⢸⣿⠀⠀⠀⠀⣿⡟⣷⡀⠀⠀⠀⠘⣿⣆⠀⠀⢻⣧⠀⠀⠀⠹⣷⣦⣤⣤⣾⠏⠀⠀⠀⣼⡟
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀ ⢸⣿⠀⠀⠀⠀⣿⡇⠹⣷⡀⠀⠀⠈⢻⡇⠀⢸⣿⠀⠀⠀⠀⣿⡇⢸⣿⠀⠀⠀⠀⣿⡇⠹⣷⡀⠀⠀⠀⠈⢻⡇⠀⠀⢻⣧⠀⠀⠀⠀⠉⠉⠉⠀⠀⠀⠀⣼⡟
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀ ⠸⣿⣄⡀⢀⣠⣿⠇⠀⠙⣷⡀⠀⢀⣼⠇⠀⠸⣿⣄⡀⢀⣠⣿⠇⠸⣿⣄⡀⢀⣠⣿⠇⠀⠙⣷⡀⠀⠀⢀⣼⠇⠀⠀⠀⠻⣷⣦⣄⡀⠀⠀⠀⢀⣠⣴⣾⠟
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀ ⠀⠈⠻⠿⠿⠟⠁⠀⠀⠀⠈⠻⠿⠿⠟⠁⠀⠀⠈⠻⠿⠿⠟⠁⠀⠀⠈⠻⠿⠿⠟⠁⠀⠀⠀⠈⠻⠿⠿⠟⠁⠀⠀⠀⠀⠀⠈⠙⠻⠿⠿⠿⠿⠟⠋⠁
╭─────────────────────────────── Did you know? ────────────────────────────────╮
│ │
│ You can specify wait time (in ms) for mcp server loading with │
│ kiro-cli settings mcp.initTimeout {timeout in int}. Servers │
│ that take longer than the specified time will continue to load in the │
│ background. Use /tools to see pending servers. │
│ │
╰──────────────────────────────────────────────────────────────────────────────╯
Model: Auto (/model to change) | Plan: KIRO FREE (/usage for more detail)
Kiloの言語設定
英語のままでもいい方は省略してもいい手順ですが、今回は日本語で出力してもらうように設定しました。
> # 言語設定
**重要**: あなたは日本語で応答するAIアシスタントです。
> こんにちは!日本語でお手伝いさせていただきます。
私はKiroです。AWSが開発したAIアシスタントで、以下のようなことをサポートできます:
- ファイルの読み書きやディレクトリの操作
- bashコマンドの実行
- AWS CLIを使ったAWSリソースの管理
- インフラストラクチャコードの作成や設定
- コードの作成、修正、デバッグ
- ベストプラクティスのアドバイス
- トラブルシューティング
何かお手伝いできることはありますか?
▸ Credits: 0.03 • Time: 5s
これで、英語等でプロンプトを入力しても、日本語で入力しても、日本語で出力されるようになります。
3.フルマネージドAmazon EKS MCPサーバーの設定
Kilo CLIにて以下のように入力します。
{
"mcpServers": {
"eks-mcp": {
"disabled": false,
"type": "stdio",
"command": "uvx",
"args": [
"mcp-proxy-for-aws@latest",
"https://eks-mcp.ap-northeast-1.api.aws/mcp",
"--service",
"eks-mcp",
"--profile",
"default",
"--region",
"ap-northeast-1"
]
}
}
}
すると、Kiloから以下のように出力されます。
これでプロンプトを用いて指示等を出すことが可能となりました。
クラスター一覧を表示したい
クラスター一覧を表示したい時はプロンプトに
> クラスターの一覧を見たい
と入力します。
すると以下のように返ってきました。
やりたいことの確認なので、これで間違いないので`t```とプロンプトに入力します。
すると以下のように返ってきました。
さらに各クラスターの詳細が欲しかったのでプロンプトに入力したら、以下のように返ってきました。
このときはふたつのクラスターともまだ「作成中」だったのできちんと反映されています
EKSのコンソールでは、以下のように設定していました。
各クラスターの詳細です。
EKSコンソールのスクリーンショットはいずれのクラスターも「アクティブ」になった後のものです
yama3133_1のクラスターはクイック設定(EKSオートモードつき)で作成
yama3133_2のクラスターはカスタム設定→EKSプロビジョニングコントロールプレーンで作成
以下の出力はアクティブになった後のものです。
今回のEKS MCPサーバーではEKSプロビジョニングコントロールプレーンについてまではまだ認識できないようでした。
EKSコンソール上では、yama3133_2のクラスターのスケーリング階層を「XL」としていましたが、MCPサーバーの出力では、「スタンダード」となっています。
各クラスターのアップグレード準備状況確認
クラスターのアップグレードの準備状況についても確認することができます。
プロンプトに以下のように入力します。
> クラスターのアップグレード準備状況
すると以下のように返ってきました。
現状では準備完了とのことです。
終わりに
自然言語を用いてプロンプトに指示するだけで、EKSのあらゆる操作ができてしまうという優れものと言ってもいいのかなと思います。
これでもまだプレビュー版なのでGAになるとどうなるか、今から楽しみです。
今回、EKSプロビジョニングコントロールプレーンについてはこのMCPサーバーは認識していないことがわかりました。
また、本件とは関係ないかもしれませんが、aws loginでの認証情報のみでKiro CLIとこのMCPサーバーに対する認証もできました。
まだまだ隙き間はありそうですが、アクセスキーIDとシークレットアクセスキーがいらなくなる未来もそう遠くはないかもしれません。










