はじめに
本日、EKS Capabilitiesという新機能がリリースされましたので確認してみました。
EKS Capabilitiesとは
ワークロードオーケストレーション、AWSクラウドリソース管理、そして Kubernetesリソースの構成とオーケストレーションを効率化する、Kubernetesネイティブの拡張可能なソリューションセットです。
Algo CD
ワークロードオーケストレーションを担当します。
Kubernetes向けの宣言型GitOpsツールで、Kubernetesに継続的デプロイメント（CD）機能を提供します。
AWS Controllers for Kubernetes (ACK)
AWSクラウドリソース管理を担当します。
ACKはKubernetes用のカスタムリソースを提供し、クラスター内からAWSクラウドリソースを直接管理できるようにします。
Kube Resource Orchestrator (KRO)
Kubernetesリソースの構成とオーケストレーションの効率化を担当します。
KROは、Kubernetesでカスタムリソースを効率的に作成および管理する方法を提供します。
KROを使用すると、プラットフォームチームはKubernetesエコシステムにネイティブでありながら、複雑さを抽象化した再利用可能なリソースバンドルを作成できます。
また、AWS公式ブログには以下のように記載されています。
(記載内容は原文である英語をGoogle翻訳にて日本語に変換したもの)
EKS Capabilitiesを使用すると、複雑なソリューションインフラストラクチャを管理することなく、Kubernetesアプリケーションを構築およびスケールできます。一般的なクラスター内インストールとは異なり、これらの機能は、顧客から完全に抽象化された EKS サービス所有のアカウントで実行されます。
実際に確認
AWSマネジメントコンソールからEKSコンソールに入ります。
クラスターを作成後、画面中央部にある「機能」を選択します。
デプロイの欄にある「Argo CD」「kubernetes用AWSコントローラー(ACK)」「Kube Resource Orchestraror(KRO)」を選択し、「次へ」を選択します。
Argo CD設定では機能名、機能ロールを入力、IAMアイデンティティセンターのインスタンス等を入力します。
AWS Kubernetes(ACK)構成用コントローラーでは、機能名、機能ロールを入力します。
Kube Resource Orchestrator(KRO)を設定では、機能名、機能ロールを入力し、「次へ」を選択します。
これで設定が完了です。
機能の作成後は、機能名、名前空間、認証リージョン、 AWS IAM Identity Centerインスタンスを変更することはできないので注意が必要です。
終わりに
EKS版のApp Runnerだという声もありましたが、まさしくそうだと思います。
簡単な設定で、ワークロードオーケストレーション、AWSクラウドリソース管理、Kubernetesリソースの構成とオーケストレーションの効率化をできる機能があり、もともとKubernetes、EKSを使っている方はより一層幅広く使うことができるのではないかと思われます。