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【Alt + Tab を使いこなす】MRU方式による効率的なウィンドウ切り替え

Last updated at Posted at 2025-05-06

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なぜ Alt + Tab は便利なのか?

Alt + Tab でウィンドウを切り替えられること自体は、多くのエンジニアが知っていると思います。でもタスクバーがあるし、特に便利と感じる人は少なそうです(筆者の感覚)。

本記事では、特に 「エディタとブラウザのように、2つのウィンドウを頻繁に行き来する作業」 において、Alt + Tab に慣れるとどれだけ便利なのかを重点的に紹介します。

ベテランエンジニアの手元の動きを見よう

Alt + Tab に慣れているエンジニアの作業を見ていると、視線をほとんど動かさず、自然な手の動きでウィンドウを切り替えている様子に気づきます。マウスに手を伸ばすことなく、思考の流れを途切れさせずに画面を行き来する操作を見ていると、さすがプロだなと感じます。

ベテランエンジニアの操作を見ていると、Alt + Tab が単なるショートカットではなく、快適な作業リズムの一部として定着していることが実感できます。

Alt + Tab の使い方

Alt + Tab の基本的な使い方はとてもシンプル。知ってるかとは思いますが、いちおう説明します。

  1. Alt を押しっぱなしにする
  2. Tab を1回押すと、直前に使っていたウィンドウに切り替わる
  3. Alt を押し続けながら Tab を複数回押すと、最近使ったウィンドウのリストを順番に移動できる
  4. 目的のウィンドウにフォーカスが合ったら Alt を離す

Alt を押したまま Tab を1回押すと、ウィンドウ一覧が表示されます。この状態で Tab を繰り返し押すと、切り替えるウィンドウを順番に選べます。

上記は、説明されなくても理解ている人は多いと思います。でも便利な使い方としての勘どころが分からないのでは?

2つのウィンドウを行き来するのが最も効果的

当記事で伝えたいのは、ここです。たとえば、エディタでコードを書いていて、ブラウザで動作確認したいとき:

  • Alt を押しながら Tab → ブラウザへ
  • 再び Alt + Tab → エディタに戻る

というふうに、たった2回のキー操作で往復が完了します。

最もシンプルで、Alt + Tab の効果が最大限に発揮されるのは 2つのウィンドウを往復する使い方 です。

典型的なのは、エディタとブラウザを 交互に切り替える 開発作業。直前のウィンドウに戻るだけなら Alt + Tab を1回押すだけで済みます。目視でウィンドウを探す必要も、マウスに手を伸ばす必要もなく、カーソルの位置や思考の流れをそのまま保った状態でスムーズに往復できます。

物理的なデュアルディスプレイがなくても、Alt + Tab を使いこなすことで、視点と作業対象をスムーズに切り替えられる もう一つの画面 を手に入れたような操作感が得られます。

3つ以上のウィンドウを使うときは

3つ目のウィンドウを開きたいときは、Alt + Tab を「2回」押すことで目的の画面に切り替えられます。

  • A(エディタ)→ B(ブラウザ):Alt + Tab 1回
  • B → C(仕様書):Alt + Tab 2回
  • C → A:Alt + Tab 1回

さらに、C(仕様書)から元の A(エディタ)と B(ブラウザ)の関係に戻りたい場合は、再び Alt + Tab を2回押せば元通りの切り替え順に戻ります。

こうした「押す回数」を感覚的につかんでいると、視線を動かさず、テンポよく作業を進めることができます。

なお、4つ以上のウィンドウがある場合は、Alt + Tab を押して一覧表示を出し、目視で選ぶほうが現実的です。

Mac でのウィンドウ切り替え

Mac でも、同様の操作が可能です:

  • アプリ単位の切り替え:Command + Tab
  • 同じアプリ内のウィンドウ切り替え:Command + \(バッククォート)

これらを使えば、Windows と同じようにテンポよく作業を進めることができます。

アプリやブラウザのタブでも同様に

Alt + Tab のような切り替え操作は、ウィンドウだけでなく、アプリケーション内でも活用できます。

  • Visual Studio Code では Ctrl + Tab を使うことで、最近使ったファイル間を高速に切り替えることができます。
  • Firefox などのブラウザでも Ctrl + Tab によるタブ切り替えが可能で、設定で「Ctrl+Tab で最近使用した順にタブを切り替える」に変更することで、Alt + Tab と似た感覚で操作できます。
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  • Chrome や Edge のような Chromium 系ブラウザでは、拡張機能「QuicKey」「Ctrl+Tab MRU」を導入することで、同様にMRU 型のタブ切り替えが可能になります。

MRU(Most Recently Used)という考え方

こうした「最近使った順で切り替える」動作は「MRU(Most Recently Used)」方式と呼ばれます。

この方式では、「最後に使ったウィンドウやタブが先頭に来る」ような並び替えが行われ、切り替え時のキー操作が最小限になるよう設計されています。人間の行動パターンとして「直前に使っていたものにすぐ戻りたい」という習慣にマッチしており、頻繁に行き来する作業に最適です。

Alt + Tab も Ctrl + Tab も、このMRUの思想に基づいており、慣れてくると操作のテンポや流れが自然に身についていきます。

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