これはなに
Instagramのアカウント運用において、フォロワー数は非常に重要なメトリクスです。
複数のSNSを運用している場合、重要指標の推移をダッシュボード等で横断的にモニタリングしたいことがあると思います。
今回はSaaSのtroccoを用いて、Instagramのフォロワー数をAPI経由で取得しSnowflakeに保存する方法を紹介します。
事前準備
trocco®アカウントの作成
trocco®には無料で始められるフリープランがあります。
facebook グラフAPI トークンの取得
facebookの開発者アカウントの仕組みは少し複雑なのですが、以下などの記事を参照しアクセストークンを取得します。
上記記事に記載の通り、
- Instagramをプロアカウントにする
- facebookページとリンクさせる
といった手順が必要になります。特別な審査が必要な作業ではないため、個人でも問題なく作成することが可能です。
実装
トークンが取得できさえすれば、その後の実装は非常に簡単です。
troccoにログインし、転送設定の新規作成に進みます。
- 転送元:HTTP・HTTPS
- 転送先:Snowflake
を選択します。
転送元の設定
今回はこちらのAPIを利用します。
troccoの転送元設定画面にて、以下のようにフォームを埋めていきます。
設定項目名 | 設定内容 |
---|---|
URL | https://graph.facebook.com/v17.0/{ig-user-id} |
HTTPメソッド | GET |
入力ファイル形式 | JSONPath |
ルート | $ |
パラメータ access_token | {アクセストークン} |
パラメータ fields | username,followers_count |
fieldsの項目は、APIドキュメントを参照しながら任意の項目を指定できます。
{ig-user-id} の部分は固定となるので、取得対象のinstagramユーザーIDを入力してください。
usernameではない点に注意が必要です。
idを確認する手っ取り早い方法としては、「グラフAPIエクスプローラ」を使って /me
のエンドポイントを参照することです。
転送先の設定
転送先設定にて、Snowflake側のデータベース、スキーマ、テーブル等を設定していきます。
プレビュー確認・保存・実行
step2の画面に進むと、取得データのプレビューを確認することができます。
テーブル定義等は自動設定のままで問題ないので、確認・保存と進みます。
保存後の画面で「実行」を選択することで、すぐにデータ転送を実際に動かすことが可能です。
以下のように、実際にSnowflakeにデータが入っていることを確認できました。
まとめ
上記の手順を踏むことで、プログラミング作業をすることなく、データ基盤にInstagramのメトリクスを連携することができました。
皆様のSNS運用の一助となれば幸いです。