はじめに
先日、真夏のIT怪談夜話2024 -サーバールーム-という記事を書きました。
長く働いていると、色々あるもんで、夜間作業ならではの出来事も起こります。
よく、夜間作業には魔物が潜む、なんてことを言ったりしますが、今回は、夜間作業で魔物らしきものに遭遇した、不思議なお話です。
夜間作業について
どのくらいの方が夜間作業を経験していらっしゃるか分かりませんが、開発エンジニアの場合、リリース作業を夜間に行うことがあります。
なぜかというと、ユーザーがいるサービスの場合、利用者やトラフィックが少ない時間帯の方が、サービス停止や障害発生時の影響が少ないからです。
しかし、体というのはよくできたもので、夜勤に備えて昼間に寝ていても、眠いものは眠い。
普段寝ている時間帯に起きてるわけですから、なかなか慣れないのも仕方がありません。
そんな中で作業をするもんですから、昼間だと絶対に失敗しないような作業も、なぜか失敗することがあります。
感覚的に、昼間の3倍くらい、失敗率が上がります。
(なので、魔物が潜む、と言われることがあります)
それを予防するために、手順書をかなり丁寧に作り込んだり、リリース用のスクリプトを作って、コマンドを手で入力しなくて済むようにします。
みなさんも夜間作業を行うときは、以下を入念に準備してくださいね。
- 作業手順書
- リリース用スクリプト(必要に応じて)
- 切り戻し手順書
- 障害報告書
ここまでやる必要あるのか??と思うくらい準備すると、本番では、ちょうどいい感じになります。
作業内容
当時、ショッピングカートの開発を担当していたのですが、ありがたいことにユーザー数が多く、サーバーを複数台、運用しておりました。
まずは何台かリリースして動作確認。
それから少し様子を見て、残りのサーバーにリリース、というのが主な手順です。
休憩中の出来事
始めに数台のリリースが終わり、少し休憩していたときのこと。
オフィスの隣にカフェスペースがあり、よく休憩で利用してました。
その日も休憩で利用しておりまして、少し薄暗い中、アイスコーヒーを飲みながら、のんびりとひと息。
時計を見ながら、あと10分くらいで戻るけど、なんか眠いなー、、なんてことを考えてたときです。
カフェスペースと通路は大きく透明なガラスの壁で区切られているんですが、ガラスの向こうを走る、黒い人影。
今のは気のせいか???
目がしっかりと覚め、今見たものがなんなのか、頭を整理します。
薄暗い中で真っ黒な人影、今のは見間違いだろう、と、アイスコーヒーを飲み干します。
あんなものが存在してたら凄いよな、と思いながらガラスの壁を凝視していると、再び、さっきより大きな黒い人影が走って横切る。
服も顔もなく、ただただ真っ黒です。
人の形をした、真っ黒な物体。
これはさすがにやばい、と思いながら、作業に戻りました。
あれが何だったのか、今でも分かりません。
最後に
不思議な物体に遭遇しましたが、作業は無事に完了しました。
夜間作業では、通常では考えられないようなミスや障害が発生することがあります。
もしかしたら、こんな魔物の仕業なんてこともあるかもしれませんね。
そういえば、神田明神でIT情報安全守護の御守が販売されてますが、意外と効果があるのかも。
みなさんも、夜間作業は十分な準備で臨みましょう!
※ミスや障害が発生しても、魔物のせいにしてはいけません。