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redmine.tokyo :第28回勉強会をAIで整理してみた。

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概要

redmine.tokyo の第28回勉強会が2025/05/10(土) 13:00~17:55にPleasanter Lounge(場所:東京都中野区中野2-30-5 中野アーバンビル7F (JR中野駅 徒歩3分))で開催された。

あいにくオンラインでの参加はできなかったが、オフラインで参加をした。

はじめは何気なく聞いていたが、AIにディクテーションさせて、AIで内容を要約して、リアルタイムでXに投稿をしたら面白いのではないか?と思い、初めての試みであったが行ってみた。

ディクテーションAIの結果

下記の内容はディクテーションの一部ですが、サンプルとして例示します。


徐々に減らしていかないといけないというような課題感が出ているという状況です。ちなみに今日紹介したものの中のうちですね実はディムラスを使ったのが1件だけあってこのチケットの件名の固定表示というやつですねここはステミラスを使って実装したというものになっておりまして今現在活用しているのはこの機能だけ今後増えていくかなというところただSPA化というのはまだ非常に大きな話なので現状方針は出てないという状況です。ありがとうございます。便乗でもう一つだけいいですか?テーマ作成の方法とか結構変わりますか?え木製のところは変わんないんじゃないかと思います。まだそんなにがっつり使ってるわけではないので。まずいろんなことを作るのにも現状のJqueryだとしんどいですというそういう課題感があってそれで入ったという経緯ですのでこれしたいからSPAC化したいから例えばSPAC化したいとかそういう大きな話方針があって入ったというわけではないですね。ありがとうございます。はい4人の方にちょっとご質問いただきました。ありがとうございました。すごくリアクション機能からレッツをバージョンアップを続いてそして最後はレッドマンのテーマ関係特にUI関係ですよね。なんか特に大金の前田さんのもっとよくしたい最近のウェブのデザインがやっぱりに通じていきたいっていうすごい意思を感じました。すごく大事なことだと僕としても特に初心者の方に向けてはとてもいいアピールになるかと思ってるのですごく期待しております。今日は貴重な講演ありがとうございました。ありがとうございました。ではちょっと休憩をちょっと長めに


geminiの要約結果

上記の内容をもとにgeminiで要約をした結果を例示します。


先ほどのご講演内容の整理

課題感とStimulusの導入経緯

  • 現在、何らかのシステムにおいて、徐々に減らしていかなければならない技術的な課題が存在している。
  • 今日紹介された事例の中で、チケットの件名の固定表示機能のみがStimulusを用いて実装されている。
  • 現時点ではStimulusの活用はこの機能のみだが、今後増えていく可能性はある。
  • SPA(シングルページアプリケーション)化は非常に大きな話であり、現状として具体的な方針は出ていない。
  • Stimulus導入の主な理由は、現状のjQueryでは様々な機能の実装が困難であるという課題感から。
  • SPA化を目的とした導入ではない。

テーマ作成について

  • テーマ作成の方法について質問があったが、木製(おそらくWordPressのテーマ構造を指していると思われる)の部分は大きく変わらないのではないかという見解が示された。
  • まだテーマ作成機能を本格的に活用しているわけではない。

全体を通して

  • 参加者からリアクション機能、Lettuceのバージョンアップ、Redmineのテーマ(特にUI関係)について質問があった。
  • 講演者の前田さんからは、RedmineのUIを最近のウェブデザインのトレンドに合わせて改善したいという強い意欲が感じられた。
  • 講演者は、UIの改善は特に初心者にとって良いアピールになると考えており、期待している。
  • 最後に、講演者への感謝の言葉で締めくくられた。
  • 休憩時間が通常より長めに取られることがアナウンスされた。

Xへの投稿

下記のように、ハッシュタグと [AI要約]と本文を入れて投稿をした。

image.png

一連の作業の課題と感想

1.ディクテーションの精度はそこまで高くなく、誤字が多く、要約工程に回した際に、正しく要約ができるだろうか?という心配が生じた。

2.そのため、要約を担当したgeminiに下記の依頼ような情報を与えて、要約を依頼した。


下記の文章を要約してください。

ただし下記の文章はAIが自動で声を日本語のテキストにしたために、一部誤ってテキストにしている部分があります。そのため、前後の文脈を判断して正しいと思われる日本語にしてから内容の整理と要約をしてください。

AIが自動で声を日本語のテキストにしたために、一部意味がわからない部分がある時は、その内容は省略しても構いません。

下記は参考情報です。

第28回 講演: 最近のRedmineの開発動向と次期バージョン6.1.02024年11月のRedmine 6.0.0リリース以降、直近半年間のRedmineの開発動向と、次期バージョン6.1.0の改善内容を紹介します。

発表者:前田さん
添付ファイルは発表で使用した資料です。参考にしてください。


誤字、脱字、不正確な漢字変換が多かったため、geminiに発表資料を画像で提供し、発表者の発表内容をredmine.tokyoのページからコピーして参考情報として与えた。

image.png

3.Xへの投稿文字数がかなり少なく、geminiが要約した内容を少しずつ分割して手動で投稿をしたが、これがかなり手間であった。

4.正直、生放送で耳で聞きながら、目でディクテーションをしたテキストを読んでいたのですが、かなり誤字や間違いが多く、これで果たして要約ができるのだろうか?と思いましたが、一部、誤ったディクテーションにより、誤った要約文が生成されているところもあるが、概ね、よく要約されていると感じた。これがほぼ、リアルタイムで実現できたことに驚いた。AIが進化していていけば、ディクテーションをしながら要約をして自動投稿をする時代がすぐ目の前に来ていると感じた。

実際の要約した内容

せっかく作業をして要約をしたため、こちらの記事で勉強会の要約を紹介します。

AIがディクテーションと要約を行ったため、内容が正確ではない場合があります。

(25分) 講演1 第28回 講演: 最近のRedmineの開発動向と次期バージョン6.1.0

2024年11月のRedmine 6.0.0リリース以降、直近半年間のRedmineの開発動向と、次期バージョン6.1.0の改善内容を紹介します。
@g_maeda さん


前田さんによる「最近のRedmineの開発動向と次期バージョン6.1.0」に関する講演内容を要約します。

Redmineの最近の開発動向

  • Redmine 6.0.0リリース (2024年11月): 約1年ぶりのメジャーバージョンアップで、146件の新規機能・バグ修正。Propshaftによるassets pipeline導入、Rails 7.2への移行など、プラグインへの影響あり。UI改善も多数実施(ベクターアイコン、部分利用、サイドバー折りたたみ、デフォルトテーマ改善など)。
  • Redmine 6.0リリース以降の動き: 半年前半は6.0の安定化に注力し、88件のdefectチケットをクローズ。5回のメンテナンスリリースを実施。新機能追加は春頃から本格化。
  • アクティブなコミッター: Marius Bălteanu氏(主にUI関連の開発・修正)と前田さん(パッチ対応、チケット整理など)。
  • 最近のリリース: 6.0.x系が安定しており、安心して利用できる。
  • Redmine 6.1向け開発: ターゲットバージョンが6.1のチケットのうち44件がクローズ済み。夏頃リリース予定。JavaScriptフレームワークStimulusを導入し、jQueryからの段階的な移行と画面遷移削減による操作性改善を目指す。

Redmine 6.1の新機能(開発中・提案中)

  • リアクション機能(「いいね」ボタン): チケット、コメント、ニュース、フォーラムに「いいね」で反応可能(提案中)。
  • チケットの件名の固定表示: スクロールしてもチケットの件名が画面上部に固定表示され、誤操作防止に役立つ(6.1に実装済み)。
  • Markdownのアラートボックス対応: WarningやNoteなどの重要な情報を目立たせて表示可能(6.1に実装済み)。
  • コードブロックのクリップボードコピー: MarkdownやTextileで囲まれたコードをワンクリックでコピー可能(6.1に実装済み)。
  • 画像ペースト時の表示サイズ調整: スクリーンショット貼り付け時に適切なサイズで表示されるよう改善(6.1に実装済み)。
  • 活動画面の情報量増加: 表示される詳細テキストの文字数を増加し、引用文の表示を改善(6.1に実装済み)。
  • チケット一覧の表示項目カスタマイズ: 関連チケット一覧で表示するフィールドをユーザーが選択可能(6.1に実装済み)。
  • 月進捗率形式カスタムフィールド: 0〜100%の値をドロップダウンで選択できるカスタムフィールド(6.1に実装済み)。
  • 完了したチケットへの作業時間記録の許可/禁止: クローズ済みチケットへの作業時間登録を禁止する設定が可能(6.1に実装済み)。

質疑応答

  • リアクション機能: 6.1への搭載を目指しており、RedmineのAPI連携も期待される。
  • プラグインの互換性: Railsのアップデートに伴いプラグインの対応が必要となるが、積極的な情報発信や支援は現状できていない。Redmine WikiやRedmine Advisor(英語サイト)で関連情報を公開中。
  • Railsのバージョンアップポリシー: 今後、RedmineもRailsのポリシーに合わせて頻繁なバージョンアップを行う可能性が高い。
  • UI開発の方向性: SPA化というよりは、Stimulusを活用して画面遷移を減らし、インタラクティブな操作性を向上させる方向で検討中。jQueryの段階的な削減も課題。
  • テーマ作成: 大きな変更はない見込み。

全体として、Redmine 6.1ではUIの改善や操作性の向上、表現力の強化など、より使いやすいRedmineを目指した開発が進められていることが示されました。


(25分) 講演2 第28回 講演 Redmine AIヘルパープラグイン公開

Redmine用AIエージェント「Redmine AIヘルパープラグイン」を作りました。
デモを交えて紹介します。
@haru_iida さん


Redmine AIヘルパープラグイン発表概要と質疑応答

発表内容の要約

飯田氏より、RedmineにAIチャットボット機能を追加する「Redmine AIヘルパープラグイン」が発表されました。このプラグインはRedmine 6.0以上に対応しており、チケットやWikiの要約、チケットの回答案作成、ソースコードの解説などの機能を提供します。

主な機能

  • AIチャット: Redmineのサイドバーにチャットフォームが追加され、AIと対話できます。
  • チケット/Wiki要約: 表示中のチケットやWikiページの内容をAIが要約します。英語のチケットも日本語で要約可能です。
  • チケット回答案作成: チケットの内容に基づき、顧客向けの回答案をAIが作成します。
  • 期限設定: AIに指示することで、チケットの期日を更新できます。
  • ソースコード解説: 差分のソースコードをAIが分かりやすく解説します(精度はまだ向上の余地あり)。
  • ベクター検索(オプション): OSSのベクター検索エンジン「クアドラント」と連携することで、曖昧なキーワードでもチケット検索が可能です。
  • LLMモデルの切り替え: Claude、Gemini、OpenAIなど複数のLLMモデルを選択・設定できます。
  • 追加指示: システムプロンプトなどを設定し、AIの回答スタイルや考慮事項をカスタマイズできます(例:関西弁での応答、専門用語の定義)。
  • プラグイン拡張: MCPサーバー連携やコード記述により、AIヘルパープラグインに機能を追加できます(例:Slack連携による通知)。
  • マルチエージェントアーキテクチャ: 内部に複数のAIエージェント(リーダー、Wiki、チケットなど)が存在し、連携してタスクを実行します。ユーザーが独自のエージェントを作成することも可能です。

今後の展望

  • AIエージェントの自律的な動作(バックログ分析からのサブタスク自動作成、プロジェクト状況の通知など)
  • エージェント・トゥ・エージェント・プロトコルによる他のAIエージェントとの連携

質疑応答の要約

  • Redmine東京サイトでの利用: ユーザー登録すれば試用可能。フィードバック歓迎。
  • LLMモデルの追加: OpenAI互換APIを持つモデルであれば追加可能だが、OpenAIが推奨。
  • 音声入力: 現時点では未検討だが、今後の検討課題。
  • 「替え流す」の意味: プロンプトエンジニアリングによるAIの挙動調整のこと。
  • 他チャットツールとの連携: 現状はSlack連携のデモのみ。A2Aプロトコルで将来的な連携に期待。
  • ユーザーごとの利用制限: ロールによる権限設定が可能。
  • API使用料金: 1ヶ月半で1500円程度。Langfuseとの連携を検討中。
  • セキュリティ: Azure OpenAIの利用やローカルLLMサーバーの構築も検討可能。チケット検索時のアクセス権限は考慮済み。
  • ユースケース(進捗報告): 進捗報告まとめエージェントの開発で対応可能との見解。お天気情報のような要素も追加できる可能性あり。

飯田氏は、プラグインの利用とフィードバックを呼びかけ、今後の機能拡張に意欲を示しました。


(5分) LT 第28回 LT: Redmine Patch Nightを開催します!

Redmine Patch Nightというパッチ会を開催するので、そのお知らせとあわせて概要をご紹介させていただきます。
皆さまのご参加を心よりお待ちしております!

Redmine Patch Night #1
https://rpn.connpass.com/event/354981/

内野 孝太 さん


発表内容の要約

うちのこうた氏(株式会社アジャイルウェア所属、ハンドルネーム:うちのこと)より、「レッドマインパッチナイトコードでレッドマインを一緒に改善しよう」というテーマで発表がありました。

発表者は、自身がRedmineアドベントカレンダー2024への参加や、初めてRedmineへドキュメント修正のパッチを投稿した経験から、OSSであるRedmineをより良くしたいという思いを持つようになりました。

その思いを実現するため、Redmineの改善や機能追加に共に取り組むハンズオン形式の勉強会「Redmineパッチナイト」を立ち上げ、その紹介を行いました。

Redmineパッチナイトの概要

  • 目的: Redmineの改善や機能追加にみんなで協力する場。
  • 対象: Redmineに興味がある方、プラグイン作成に挑戦したい方、OSSへの貢献を始めたい方。
  • 内容:
    • Redmineの開発環境セットアップのサポート。
    • Redmine.orgの課題一覧から取り組む課題の選定。
    • 実際にコードを書いてパッチを作成。
    • 作成したパッチのレビューと投稿。
    • プラグイン作成に関する相談。
  • 開催概要:
    • 原則として毎月最終金曜日 18:00~21:00。
    • 直近の開催は2025年6月27日(金)。
    • 会場はアジャイルウェアの大阪オフィス(オフライン開催)。
  • 参加方法: コンパスのページから申し込み(詳細はRedmine東京のWikiにリンクあり)。

メッセージ

Redmineは世界中で使われているOSSのプロジェクト管理ツールであり、自分たちの手で少しずつ改善していくことを呼びかけています。初心者やパッチ未経験者も歓迎しており、気軽に参加してほしいと述べています。


(5分) LT 第28回 LT: Redmineと地理空間を繋げるGTT Plugin

Redmine GTT Pluginはタスク管理に地理空間情報を付与するプラグインです。
今回はその概要を紹介をします。
https://github.com/gtt-project/

@smellman さん


位置情報プラグイン「GTTプラグイン」に関する発表内容を要約します。

発表内容の要約

松田太郎氏より、Redmineに地理空間情報機能を追加する「GTTプラグイン(Geo Task Tracker)」が発表されました。GTTプラグインは、Redmineのチケットやプロジェクトに位置情報(ポイント、ポリライン、ポリゴン)を付与することを基本コンセプトとしています。

GTTプラグインの概要

  • 基本コンセプト: Redmineのチケットやプロジェクトに位置情報を付与。
  • 対応する位置情報: ポイント、ポリライン、ポリゴン。
  • 技術基盤: アクティブレコードPostGISアダプターとSQL+GISをサポート。
  • 地図背景レイヤー: OpenLayersがサポートする各種地図(OpenStreetMapのベクター/ラスター、地理院地図、Google Maps(実験的)、GeoJSON、GPX、KMLなど)を利用可能。
  • 利用例: 広大な敷地の設備管理(故障箇所の位置情報をスマートフォンから投稿)、市民からの不具合報告プラットフォーム「マイシーレポート」(投稿位置をチケットに表示)、森林管理など。

セットアップ

  • 必須環境: Ruby、Redmine 6、Node.js、yarn、PostgreSQL、PostGIS。
  • 手順: 資料を参照。タイプスクリプトで実装されたフロントエンドのビルドに NPX webpack が必要。

関連プラグイン

  • Redmine GoodJob Plugin(ジョブ管理)
  • Redmine Print Template(PDF出力システム開発中)
  • Redmine Chatwood
  • Redmine GTT Assistant(チケットタイトルから位置情報を推定するプラグイン、2年前に開発)
  • GTT5W Plugin(センサー管理システムと連携し、異常検知をRedmineチケットとして登録)

自社サービス

  • GTTプラグインを組み込んだRedmineを「ロブスター」という名称で提供(Lobster.jp)。

質疑応答の要約

  • ユースケース: 設備管理、市民からの不具合報告(道路の陥没など)、森林管理など。位置情報は自由に付与できるため、様々な活用が期待される。
  • チケットとの連携: チケットに位置情報が自動的に付与されるため、後で地図上で確認し対応できる。

発表者は、GTTプラグインがRedmineの可能性を広げるものであるとし、自由な発想で新しいユースケースを生み出してほしいと述べました。


(10分) LT 第28回 LT: Redmine Project Importerのご紹介

Redmineのチケットは標準でCSVからインポートできますが、追記情報のインポートは標準ではできないですよね。
チケット情報、追記情報含めてインポートしたいと思ったことはありませんか?(REST-API等用いて工夫されている方もいらっしゃるとおもいますが)
このプラグインは、プロジェクト単位であるRedmineのデータを別のRedmineのDBにインポートします。
例えば、複数のRedmineを一つのRedmineにまとめたいとか、逆に分割したいとかのときに、まるっとプロジェクト単位での引っ越しを実現します。

@mattani さん


Redmineのプロジェクト移行プラグインに関する発表内容を要約します。

発表内容の要約

複数のRedmine環境を一つに統合したいというニーズに対応する「Redmine Project Importer」プラグインが紹介されました。このプラグインは、あるRedmineインスタンスのデータを、プロジェクト単位で別のRedmineインスタンスにインポートすることを可能にします。

背景と課題

  • 複数のRedmineを統合したい(サーバー統合、組織統合など)ニーズが存在する。
  • 1対1の移行は比較的容易だが、複数のRedmineをまとめるのは困難。
  • CSVエクスポート/インポートでは、チケット以外の情報(履歴、カスタムフィールドなど)の移行が難しい。
  • REST APIを利用した移行も可能だが、手間がかかる。

プラグインの概要と使い方

  1. 事前準備:

    • インポート先のRedmineにプラグインをインストール。
    • インポート元Redmineのデータベースをエクスポートし、インポート先サーバーの別のデータベース領域にロードしておく。
    • ※この作業はシェル操作が前提となる。
  2. データ抽出(プレインポート):

    • インポート元サーバーでRakeタスク (redmine:project_importer:pre_import) を実行。
    • 指定したプロジェクトの情報(キー、ユーザー、ロールなどの関連情報)がYAML形式のアンサーファイルとして抽出される(チケット情報は含まれない)。
  3. データインポート(EXECインポート):

    • インポート先サーバーでRakeタスク (redmine:project_importer:exec_import) を実行。
    • アンサーファイルの情報に基づき、インポート元のデータベースからチケット情報など必要なデータを読み込み、インポート先のデータベースに書き込む。
    • 新しいプロジェクトが作成され、チケットや関連情報が登録される。

デモ環境

  • GCP上のLinuxサーバー(Rocky Linux 8.10)
  • Redmine 6.0.5
  • PostgreSQL
  • インポート元データベース(インポートソース)とインポート先データベース(redmine)は事前に準備済み。

発表では、実際にプレインポートとEXECインポートのRakeタスクを実行するデモンストレーションが行われました。

「Redmine Project Importer」のデモと質疑応答の内容を要約します。

デモ概要

発表者は、Redmineのプロジェクトを別のRedmineインスタンスに移行するデモンストレーションを行いました。

  1. 移行元と移行先のRedmine:

    • 移行先のRedmineにはプロジェクトが未登録の状態。
    • 移行元のRedmineには「開発プロジェクト」「新規事業立ち上げ」「社内改善タスク」の3つのプロジェクトが存在し、「社内改善タスク」には多数のチケット(親チルド、カスタムフィールド値あり)が登録されている。
  2. プレインポート:

    • 移行元サーバーでRakeタスク redmine:project_importer:pre_import を実行。
    • プロジェクト一覧が表示され、「社内改善タスク」(ID: 3)を選択。
    • 再度 redmine:project_importer:pre_import SOURCE_PROJECT_ID=3 を実行し、カスタムフィールド、グループ、メンバー、トラッカー、ステータスのマッピング情報を含むアンサーファイル(YAML形式)が作成される。
  3. EXECインポート:

    • 移行先サーバーでRakeタスク redmine:project_importer:exec_import を実行。
    • ユーザーが存在しないなどの理由でワーニングが表示される場合があるが、プロジェクトとチケット情報(追記情報、カスタムフィールド、親子関係、バージョン対応)が移行先のRedmineにインポートされる。
    • チケット番号は移行先で新たに採番される。

プラグインのまとめと今後の課題

  • できること: プロジェクト単位のチケットコピー、チケットと追記情報・カスタムフィールドの移行、親子チケットのマッピング、バージョン対応。
  • 今後の課題:
    • 使い方の説明ドキュメント作成
    • チケットステータスIDの変更への対応
    • 関連チケット、Wikiページの移行対応
    • チケット本文・カスタムフィールド内のリンクのマッピング対応
    • 添付ファイルの移行対応(検討中)

質疑応答

  • 移行元へのプラグインインストール: 不要。移行元DBのエクスポートと移行先でのRakeタスク実行で動作。
  • 管理者・ユーザー情報の扱い: プラグインの対象外。Redmineの管理機能で事前に登録が必要。マッピングはメールアドレスをキーに試みる。
  • チケット作成日の移行: 維持される。
  • カスタムフィールドのマッピング: 同じ型・同じ名前の場合はマッピング。異なる型の場合はワーニング。
  • 今後のバージョンアップ: 要望があれば検討。
  • プロジェクト階層の移行: 現在はプロジェクト単位のみ対応。将来的にはプロジェクト間のマッピングも検討。
  • 添付ファイルの移行: 今後の課題として検討。
  • 複数プロジェクト移行時の連携: アンサーファイルとリザルトファイルを利用することで、将来的には対応可能にする構想あり。

(10分) LT 第28回 LT: Daily reportプラグインの公開のお知らせ

作業の管理に課題あり。
解決のためDaily reportプラグインを開発しました。
公開のお知らせと、機能の概要を説明させていただきます。

石川 巧さん


Daily reportプラグインの公開に関する発表内容を要約します。

発表内容の要約

石川氏より、Redmineにおける作業管理の課題を解決するために開発された「Daily reportプラグイン」の公開が発表されました。

課題と解決策

  • 課題: 作業管理の効率化、進捗状況の把握、早期の軌道修正の必要性。
  • 解決策: Daily reportプラグインによる日報作成支援と作業時間の可視化。

プラグインの主な機能

  1. 日報の作成・編集・閲覧:

    • Redmineに入力された作業時間に基づいて、ほぼ自動的に日報を生成。
    • チケットに戻らずに日報画面から作業時間の追加・編集が可能。
    • 休暇などの自由記述欄も用意。
    • 作成された日報は一覧で閲覧可能で、日付や報告者によるフィルタリング機能付き。
    • 編集機能により、作成済みの日報の修正や作業時間の変更が可能。
  2. 日報内容のメール送信:

    • 作成された日報の内容を登録された関係者にメールで自動送信。
  3. 作業時間のレーン表示:

    • Redmineのチケットごとに、担当者が日ごとにどれくらいの作業時間を報告しているかを視覚的に表示。
    • 進捗の遅れや担当者の偏りなどを把握するのに役立つ管理用機能。

実際の運用状況と効果

  • 余日管理の改善に効果あり。
  • 作業時間の記録漏れを減らす効果が期待できる。
  • 報告者・管理者双方で日報作成の負担が軽減されたという声がある。
  • 日報の形式が統一され、情報共有がスムーズになった。

公開情報

  • GitHubで公開済み(MITライセンス)。
  • Redmine 5.1に対応済み。
  • Redmine 6への対応は未着手。
  • 今後も社内要望に基づき機能拡張予定。

発表者は、プラグインの活用を呼びかけ、今後の機能拡張に意欲を示しました。


(10分) LT 第28回 LT: RedmineからJiraへの移行ツールを作ったことで見えてきた、メリット・デメリット

お仕事で、RedmineからJiraCloudへ移行するツールを開発しました。
この際にRedmineとJiraを改めて比較したことで見えてきた、双方のメリット・デメリットを、Jira利用者側の視点から簡単にまとめてみました。
(発表者は以前にいた会社でRedmineの管理運用もしてました)

緑川 彰太 さん


RedmineからJiraへの移行ツール開発を通して見えてきた、それぞれのメリット・デメリットに関する発表内容を要約します。

発表内容の要約

リックソフトの緑川氏より、RedmineからJira Cloudへの移行ツールを開発した経験に基づき、RedmineとJiraのメリット・デメリットがJira利用者側の視点から比較されました。発表者は過去にRedmineの運用管理経験があります。

Jiraについて

Jiraはアトラシアン製のプロジェクト管理ツールで、Redmineと同様にプロジェクトや課題の進捗管理を行います。Redmineとは競合製品にあたります。

移行ツールについて

標準のエクスポート機能では移行が困難な(コメント全件、添付ファイル個別保存など)データがあったため、コマンドラインツールを開発。RedmineのAPIを利用して全データを取得し、JiraのAPIに合わせて変換・インポートする仕組みです。

RedmineとJiraのメリット・デメリット比較

評価軸 Redmine (クラウドと比較) Jira Cloud
コスト OSSで無料、機能制限なし、チケット管理・ガントチャート標準搭載 SaaS製品、有料
動作 軽量で高速 ネットワーク遅延が発生する場合あり
機能性 必要機能は揃っている、シンプルでとっつきやすい JQL(SQLライクな検索)、アジャイル機能統合、高機能だが学習コスト高
ワークフロー/自動化 標準機能は限定的 標準で高機能(条件設定、バリデーション、事後操作など)
カスタマイズ性 ソースコード直接編集可能(高度なカスタマイズ可能だがリスクも) 限定的
外部連携 APIは存在するがJiraに比べると少ない REST APIが豊富、連携機能が充実
運用手間 アップデート、セキュリティ対応、独自修正は自力で対応必要だが、適用スケジュールは管理可能 自動アップデートだが、適用スケジュールはコントロール不可
将来性 現在も活発に開発中、コミュニティの受容性も高い 開発元がクラウド運用、AI機能に注力

Google スプレッドシートにエクスポート

AI機能(Jira Cloud)の例

  • 課題やコメントの要約
  • 自然言語によるデータ検索
  • 検索クエリの自動生成
  • 自然言語からの自動化ルール作成
  • チャット機能(Jira/Wikiの内容を参照して回答)

まとめ

  • Redmine: シンプルで軽量、ミニマムスタートやプラグインによる段階的な機能拡張、高度なカスタマイズに向いている。
  • Jira: 高機能でワークフローや自動化、外部連携が強力。

両者は競合製品でありながら、それぞれ異なる強みを持つため、互いに発展していくことが期待される。

質疑応答

  • Jiraのガントチャート: 標準のロードマップ機能に加え、リックソフトの「WBSガントチャート」プラグインでRedmineに近い詳細な表示・編集が可能。
  • Jiraでの「余日」表示: 標準機能にはないが、要望として共有。Redmineの「余日」表示は好評だったとのこと。

(5分) LT 第28回 LT: Redmine Japan vol.4開催します

今年7月25日(金)に虎ノ門ヒルズステーションタワーにてRedmine Japan vol.4を開催します
今年のテーマは「Redmine Spark – 情熱と行動で未来を灯す」です。Redmineをきっかけに未来を見通し、ご自身のビジネスのヒントにしていただきたいです。
また、今年は、夏に開催ということで、夏祭りのような楽しい雰囲気の会にしたいと考えております
今年は参加費2000円となっておりますが、お弁当が出ます。ぜひご参加ください!
https://redmine-japan.org/vol-4/

@mattani さん


「Redmine Japan vol.4」の開催告知について要約します。

発表内容の要約

松谷氏より、Redmineのユーザー、開発者、ビジネスリーダーが一堂に会し、Redmineの未来や活用方法を語り合うイベント「Redmine Japan vol.4」の開催が告知されました。

イベント概要

  • 名称: Redmine Japan vol.4
  • テーマ: Redmine Spark – 情熱と行動で未来を灯す
  • 目的: Redmineをきっかけに参加者の未来のビジネスを考えるヒントを提供。単なるツール紹介に留まらず、AIや最新テクノロジー、プロジェクトマネジメントの未来についても掘り下げる。
  • 日時: 2025年7月25日(金)朝から終日
  • 会場: 虎ノ門ヒルズステーションタワー(素晴らしいオフィス)
  • 基調講演:
    • 株式会社TBWA\HAKUHODO 代表取締役 及川 卓也 氏(「情熱」がキーワード)
    • 株式会社グラファー 代表取締役 石井 大智 氏(AI分野の先駆者)
  • 招待講演: 前田 亘輝 氏、尾形 光司 氏、赤羽 隆介 氏、飯田 悠介 氏(今日のLT発表者も含む)
  • 参加費: 2,000円(お弁当付き)
  • その他: 夏祭りのような楽しい雰囲気を予定。

参加への呼びかけ

Redmineをもっと活用したい方、新しいチャレンジをしたい方にとって有益な場となることが期待されています。参加費はお弁当付きで非常にお得であると強調し、QRコードからの早期申し込みを呼びかけています。

協力のお願い

Redmine東京のメンバーに対し、イベント当日のスタッフとしての支援協力も呼びかけられました。

発表者は、7月の開催に向けて準備を進めていくとして、参加を心よりお待ちしていると締めくくりました。


第3回 プロジェクトマネジメントあるある

「第3回 プロジェクトマネジメントあるある」
プロジェクトを成功に導くのはなかなか難しい
でも、よくある事例を知ってそれにうまく対処できれば
成功の確率は上がります

今回も複数会社でCTO経験の小林学と
予防型PMOの門屋浩文の高校同期コンビが
トークテーマからピックアップしてお話します

第1回
・回答はいつもがんばります・責任感・進捗率90%
第2回
・プロでしょ?・もっと安く

さて、今回のテーマは???


プロジェクトマネジメント「あるある」第3回:合意形成とリスク管理

このトークセッションでは、複数企業でCTO経験のある小林学氏と予防型PMOの門屋浩文氏が、プロジェクトマネジメントにおける「あるある」なテーマについて語り合いました。今回は「合意形成」と「リスク管理」が主なテーマです。

合意形成

  • 重要性: 関係の質や成果の質に繋がる重要な要素だが、合意形成だけではプロジェクトの成功は保証されない。
  • 課題: ぬるま湯体質など、合意形成が形骸化する可能性もある。
  • 実践:
    • 用語集の作成: コミュニケーションロスを防ぐための第一歩として推奨。
    • プロジェクト計画とキックオフ: 目的やスコープを明確にし、関係者間の認識を合わせる場。ただし、形だけのキックオフでは意味がない。
    • 抵抗勢力への対応: 意見を無視するのではなく、相手の目的を理解し、プロジェクトの目標に沿った話の持っていき方が重要。
  • 失敗談: クライアントを泣かせてしまった事例や、「イエス」と言いつつ非協力的なメンバーへの対応など、合意形成の難しさが語られました。
  • 成功の鍵: 嫌いな相手とも仕事を進めるために、プロジェクトの範囲を絞り、目標に集中すること。

リスク管理

  • 重要性: プロジェクトを成功に導くために不可欠。
  • プロセス: リスク特定、分析(定性・定量評価)、対策、監視などが存在するが、評価結果をスコープ、スケジュール、コストに反映させることが重要。
  • 実践:
    • 経験に基づくリスクの把握: 過去の失敗事例やナレッジを活かしたリスクチェックシートの活用。
    • 多様な視点の活用: 文句を言うメンバーの意見にも耳を傾け、リスクの可能性を検討する。
    • PMの役割: 必ずしも楽観的である必要はなく、リスクを認識しつつもプロジェクトを前に進めるバランス感覚が重要。
    • 早期対応の重要性: 後工程(テスト段階など)でリスクが顕在化しても手遅れになる場合が多いため、上流工程でのリスク管理が重要。
  • 社内開発におけるリスク管理: 顧客向けのプロジェクトと比較して、ドキュメント化されたリスク管理が徹底されていない可能性も指摘されました。
  • 比喩的なメンバー像: ちびまる子ちゃんのキャラクターを例に、リスク管理において以下のようなタイプのメンバーの重要性が語られました。
    • 永沢君: 批判的視点を持ち、リスクを洗い出す。
    • 佐々木のじいさん: 経験に基づいた知恵でリスクを指摘する。
    • 花輪クン/マロウ君: ストレートにリスクを指摘する。
    • 野口さん: 先回りしてリスクを回避する。

今後の展開

次回のテーマは参加者のアンケートによって決定される予定です。忌憚のない意見や要望が求められました。


発表された皆様、お疲れ様でした!有益な情報ありがとうございました。m(_ _)m

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