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【設計時の見落とし】画面をクリアする

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はじめに

これは設計時の見落とし Advent Calendarの1日目の記事となります。

業務アプリケーションの設計をするときに、見落としがちなところに焦点をあてて紹介します。
下流工程からの手戻りを少なくして 双方の負担を減らしましょう。

以前、別ブログなどに書いた記事のQiita向けにリライトしてみようと思います。

画面をクリアする

以前、「画面をクリアする。」とだけ書かれた仕様書がありました。

「画面をクリアする。」とは、実際どのようなことを指すのでしょうか?

  1. 単に入力項目値を消去する
  2. 入力項目値を消去し初期値をセットする

経験則からクリアするというのは2番を指すことが多いのですが、まれに1番の場合もあるので仕様者またはユーザーに確認する必要があります。

クリアした時の処理も入力項目の種類や用途により仕様を決めておく必要があります。

  • 文字入力項目は、空文字とする。
  • 数値専用項目は、0 とするのか空文字とするのか
  • コンボボックスは、空文字とするのか先頭項目をセットするのか
  • 複数のラジオボタンは、未選択とするのか選択しておくのか
  • 日付や時刻では、空文字とするのかシステム日付/時刻など初期値をセットするのか

などなど・・・

この他に検索画面などでは、検索条件のみクリアとするのか、検索結果も含めてクリアするのかもあります。

例えば

アンケートなどの性別選択で男と女の選択ラジオボタンがあり、男にデフォルトが付いていた場合、女性側は必ず変更する必要が出てきます。
面倒なのでデフォルトのままにしてしまう女性が絶対に出てきます。そうするとアンケートとしては正確ではなくなってしまいます。

複写の考慮

見積入力画面や売上入力画面などでは、複写機能(以前入力したのとほぼ同じ内容なので、入力した情報を読み出して、変更箇所のみ入力したい)をつけたい要望があります。

複写機能をつけた場合に、項目によってはコピーすると逆にミスが発生することが起こりえます。
よって、わざと手入力させる項目を設けるかどうかユーザーと確認する必要があります。

まとめ

値がセットされていることで入力者の入力負担を減らすことができ、少しでも手間が省けて楽させてあげたいと開発側は考えることが多いです。
しかし、場合によってはわざと手間をかけさせて上げた方がいいのです。

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