「Windowsしか持ってないけどTensorFlowを試したい」とか、そんな人向けです。
##前置き
ディープラーニングって膨大なマシンパワー使うんでしょ?と思われるかもしれませんが、最初のチュートリアルやるくらいなら全然マシンパワーは使いませんので、AWSの初回無料枠で使えるマシンで大丈夫です。
※Deep MNIST for Expertsはキツイです。
##手順
###仮想マシン(EC2)の用意
Linuxマシンを作ります。
OSはとりあえずUbuntuで良いんじゃないでしょうか。私はUbuntu 14.04にしました。
インスタンスは無料枠対象のt2.microとかで良いと思います。
後々TensorBoard(学習状況を可視化するツール)を使う場合は、セキュリティの設定でポート6006を開けておいてください。(後からでも設定できます。)
###各種インストール
仮想マシンを起動してputty等でSSH接続します。
Pythonがプリインストールされていることを確認。
$ python -V
Python 2.7.6
追加のPython関係をインストール。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install python-pip python-dev
サイトによってはvirtualenvを使っているところもありますが、面倒だし環境を分けたければ新しいEC2マシンを作った方が手っ取り早いので(個人的な意見です)今回は入れません。
あとはTensorFlowを入れます。
(Ubuntu/Linux 64-bit, CPU onlyの場合)
$ sudo pip install --upgrade https://storage.googleapis.com/tensorflow/linux/cpu/tensorflow-0.7.1-cp27-none-linux_x86_64.whl
注意:上はバージョンr0.7用です。コピペする前に、公式サイトを参照して最新バージョンを確認してください。最新のものでないとチュートリアルが上手く動かない等の問題が発生する可能性があります。(私は他のサイトをコピペして一回ハマりました )
チュートリアルやるためにgitをインストール。
$ sudo apt-get install git
チュートリアル用にソース等をダウンロード。
$ git clone --recurse-submodules https://github.com/tensorflow/tensorflow
終わり。
あとはチュートリアル等やってみましょう。
##備考
- 公式チュートリアルのMNIST For ML BeginnersやTensorFlow Mechanics 101なら今回のCPU Onlyの環境でも余裕で動きます。(数秒で実行完了します)
- Deep MNIST for Expertsはソコソコのスペックが必要なようで、数時間放置しても終わらず、途中でメモリ不足関係のエラーで落ちました。(CNN関係の処理が重いのか?)