はじめに:知識の“点”がバラバラになって焦った話
僕は今、SAPの本を毎日1〜2時間読みながら勉強しています。
きっかけは、同じSES会社の先輩――通称「あっちゃん」から「SAPやってみるか?」と言われたことでした。
当時の僕は、SAPどころか業務系知識ゼロ。
とりあえず『世界一わかりやすいSAPの教科書 入門編』を読んでみたんですが…
用語が難しい、構造が見えない、どの知識がどこで使うのかも分からない。
そんなとき、あっちゃんに聞いたら、こう言われました。
「本の知識が“点”のままだと、現場で詰まる」
「最初に“地図”を頭に入れておくと、ぜんぶつながるよ」
そこで僕は、本を読む順番と、フェーズごとの学習テーマを整理することにしました。
この記事はその“全体地図”です。
SAP学習は4フェーズで進めるとうまくいく
SAPの学習をするうえで、あっちゃんにこう言われました:
「業務が分からんと、SAPは分からん」
「でもシステムの構造だけでもなくて、設計や思考力も必要」
なので僕は、以下の4フェーズに分けて本を読むことにしました。
フェーズ1:業務理解
読む本:
- 『増補改訂 財務3表一体理解法』
- 『ザ・ゴール』
学ぶこと:
- 会計の基本(B/S、P/L、C/F)を結びつけて理解
- 製造業の流れ、生産管理の考え方、ボトルネックの改善視点
背景:
SAPのシステムって「業務の流れ」を知らないとマジで理解できない。
最初に“会社のお金と物の流れ”をざっくり押さえておくと、あとがラクになる。
フェーズ2:SAP基礎
読む本:
- 『世界一わかりやすいSAPの教科書 入門編』
- 『図解入門 よくわかる最新 SAPの導入と運用』
- 『図解即戦力 SAP S/4HANAの導入と運用がこれ1冊でわかる教科書』
学ぶこと:
- SAPってなに?ERPってなに?を理解
- 各モジュールの役割(FI、CO、MM、SD…)
- 導入プロジェクトの流れや、最新のS/4HANAの概要
背景:
業務とシステムがどうつながってるかが見えると、初めて「SAPってこういうことか」がわかる。
僕もここで「マスタ」や「モジュール」の意味がつかめた。
フェーズ3:設計思考
読む本:
- 『SAP導入PJ初心者が知っておくべきこと』
- 『SEのためのERP入門 SAP導入のポイント』
学ぶこと:
- 要件定義って何をするのか
- 業務課題の聞き出し方、Fit&Gap分析の考え方
- 設計・テスト・移行フェーズの基本的な流れ
背景:
あっちゃんに「要件定義からテストまでのフェーズを“先読み”しとくと、動ける新人になれるぞ」と言われた。
このフェーズでようやく“プロジェクトで自分がどこに関わるか”が見えてくる。
フェーズ4:コンサル視点とIT理解
読む本:
- 『マンガ 教養としてのプログラミング講座』
- 『SAP ABAPプログラミング入門』
- 『システム構築の大前提』
- 『絵で見てわかるITインフラの仕組み』
学ぶこと:
- プログラミングの基本思考(読むだけでOK)
- SAPの裏側で動くABAPや開発のイメージ
- ITアーキテクチャやインフラの基礎知識
背景:
「自分は非エンジニアだから関係ない」って思ってたけど、SAPの裏で何が起きてるかが分かると理解が一気に深まる。
あっちゃんにも「これがあると設計も話が通じやすくなるぞ」と言われました。
おわりに:これが僕の“地図”です
僕はまだSAPの現場には入ってません。
でも、この“地図”を持って勉強を進めたら、本の内容がつながりやすくなりました。
- どの本で何を学ぶかが明確になった
- どこでつまずきそうかも事前にわかった
- そして、「次の1冊」を自信を持って選べるようになった
次回からは、この地図をもとに、1冊ずつ「どこが実務で役に立つか」を紹介していきます。
「SAPやってみたいけど、何から手をつけていいか分からない」
そんな人にとって、このシリーズが役立てばうれしいです。