はじめに:SAPってなんだ?と思っていた頃の話
「SAPって、やった方がいいのかな?」
SESエンジニアとして働く僕が、初めてその言葉を聞いたのは同じ会社の先輩――通称「あっちゃん」と話していたときでした。
当時の僕は、SQLやLinuxはさわったことあるけど、業務系の知識はほぼゼロ。ERP?基幹システム?請求処理ってどこでやるの?そんなレベルです。
そんなときに、現場でSAP案件があると聞き、「どうせならスキルになる仕事がしたい」と思って、あっちゃんに相談してみたんです。
「SAP案件で詰まる人」の特徴を教えてくれた
あっちゃんは、20代からずっとIT業界で働いていて、PM経験も長く、3年前からSAPエンジニアをやっている大ベテラン。
どの現場でも「分からなければ、まずあっちゃんに聞こう」となる存在らしく、口数は少ないけど教え方がめちゃくちゃ的確。
そんなあっちゃんに、こう言われました。
「SAP案件に入る前に、“本を読んどく”と全然違うよ」
続けてこうも言われました:
- 現場で詰まる人の特徴ってだいたい決まってる
- 会話の半分が分からない(“FI”“CO”“マスタ”“標準機能”など)
- 業務フローが見えないから、頼まれた作業の背景が見えない
- だから「何をすればいいか」が分からない
- 結果、言われたことしかできず、単価も成長も伸びない
「逆に、ちょっとでも本読んでる人は“言葉”がつながるから、理解も早い」と。
僕が最初に読んだSAP本と、気づいたこと
正直、最初は「本でそんなに変わるかな?」と思ってました。でも、あっちゃんに勧められて『世界一わかりやすいSAPの教科書 入門編』を読み始めて、すぐに実感しました。
たとえば、こんな言葉に出会います:
- マスタデータとトランザクションデータ
- 標準機能/アドオン機能
- モジュール(FI、CO、MM、SD など)
これらの意味がなんとなくでもつかめてくると、頭の中で“SAPの地図”みたいなものが描けてきます。
まだ案件に入ってない僕でも、あっちゃんの話が「聞き取れる」ようになってきました。
でも、SAPの本って挫折しやすいんです(体験談)
ただし正直に言います。本、最初はめっちゃむずかしかったです。
- カタカナと略語だらけ(FI?CO?MM?)
- 実物の画面を見たことがないからイメージできない
- 用語が業務用語とIT用語の中間みたいでピンとこない
このとき、僕があっちゃんに質問したら、返ってきたのがこの言葉でした。
「SAPは知識が“点”のままだと覚えられない。業務とつながると“線”になるよ」
つまり、ただ読むんじゃなくて、「これはどの業務に使われる知識なんだろう?」と意識するだけで記憶に残るし、理解も深くなるってことなんです。
僕が本を読むときにやってる3つの工夫
あっちゃんの言葉をヒントにして、僕は次の3つを意識しながら読むようにしました。
① 用語と業務を“図でまとめる”
たとえば、「受注」って言葉が出てきたら、「売上につながる処理だよな」「納品→請求→入金」とざっくり流れでメモ。
すると、「あ、これがSDモジュールか」ってつながります。
② 自分の言葉で“業務の意味”をつける
「トランザクションデータ」は“動き”のデータ、「マスタ」は“設定”みたいな意味だなと、自分で再定義します。
これがあるだけで、本の1行1行が読みやすくなりました。
③ ブログやノートで“人に説明”する前提で読む
「これ、もしQiitaで人に説明するならどう書こう?」と考えながら読むと、理解の質がまるで違います。
本だけじゃなく「ブログ」も使う理由
ここで思ったんです。「本を読んでるだけじゃ、実務とつながらないかも」と。
そんなとき、あっちゃんがやってた勉強法がヒントになりました。
「本を読んだあと、自分なりに“どこで使うか”を書き出しておくと記憶に残るよ」
これを応用して、僕は「本で学んだ知識を、Qiitaで初心者向けに再整理する」ことにしたんです。
本は知識の“点”、ブログはそれを実務に結びつける“線”。
だから、僕はこれからSAPを勉強する人にこう伝えたいです。
おわりに:本と“あっちゃん”に出会ってよかった
僕はまだSAP案件に入っていません。だけど、あっちゃんのアドバイスと本のおかげで、見える景色が変わりました。
- SAPの本を読んだから、現場の用語がなんとなく分かる
- あっちゃんの話を“聞ける耳”ができた
- そして、自分でも「なぜそうなっているか」を考えるようになった
これから実際の案件に入ったら、また違う悩みが出ると思います。
でも、そのときも本を読み返したり、ブログでまとめ直したりすれば、“点”が“線”になっていく気がしています。
次の記事では、僕が実際に読んだSAP本を「どこが実務で役に立つか」「どう読むと挫折しないか」を、1冊ずつ紹介していきます。
「いつかSAPコンサルとして独立したい」そんな夢がある人にとって、少しでもこの記録が道しるべになりますように。