2020年2月に、Veeam v10がリリースされました。
https://www.veeam.com/jp/whats-new-availability-suite.html
2020年3月現在、IBM Cloudを通して提供されるVeeamはv9.5です。これをv10にバージョンアップしてみました。
2020年3月時点でIBM Cloudを通してWindowsサーバーのオプションとしてVeeamをオーダーすると、v9.5 Update4がインストールされた状態でサーバーが払い出されます。
利用者自身でv10のモジュールをVeeam社のサイトからダウンロードしてv10にアップグレードすることができます。
IBM CloudのWindowsサーバー上では利用者がAdministrator権限が使えますので、基本的にはVeeam社が提供するガイド通りにアップグレードできます。
https://helpcenter.veeam.com/docs/backup/vsphere/upgrade_vbr.html?ver=100
下記の理由から、アップグレードの際は、Veeamサーバーからインターネットに接続できた方がやりやすいと思います。
- v10のモジュールのサイズが結構大きい(3.7GB)ので、手元のPC経由でなく直接ダウンロードした方が効率が良い
- インターネットに繋がる環境であれば、アップグレードの中で、v10に対応したライセンスファイルを自動的にVeeam社のサイトから取得してくれる(インターネットに繋がっていない場合、IBM Cloudのケース[チケット]を起票してサポートスタッフにライセンスファイルを適用してもらう必要があります)
上記URLの手順に従い、v10のモジュールをVeeam社のサイトから入手します。
ダウンロードには、ユーザー登録(無料)またはソーシャル連携でのログインが必要です。
ダウンロードしたISOファイルをVeeamサーバーに配置し、マウントして、Setup.exeを実行します。
(今回の環境では、基本的に「Next」を押して行くことで問題なくv10にアップグレードできましたが、環境に応じ、適宜、選択内容は調整ください。)
Enterprise Managerのアップグレード
最初にEnterprise Managerをアップグレードするよう指示されるので、従います。
v10に対応するライセンスファイルを指定する画面です。Veeamサーバーがインターネットにアクセスできる状態であれば、この画面でYesを押下することで自動的に取得されます。
Veeamサーバーからインターネットにアクセスできない場合は事前にケース(チケット)でv10用のライセンスファイルを入手しておき、手動でファイルの場所を指定します。
前提条件のチェックがあります。Failedがあった場合、Nextが押せないので、Installボタンを押して前提を充足させます。
再起動をして、Enterprise Managerのアップグレードは完了です。
Backup&Replicationのアップグレード
Enterprise Managerのアップグレードが完了すると、Backup&Replicationが可能となります。
これでv10へのアップグレードは完了です。