はじめに
ALB for VPCでbackup poolの機能を使えるようになりました。
通常使用するpool内のサーバーが全て使えなくなった時にbackup poolに転送します。
下記の手順15に記載された内容となります。
https://cloud.ibm.com/docs/vpc?topic=vpc-load-balancers&interface=ui
Optionally, you can create a backup for any of your existing pools. This allows the backup pool to manage traffic in the case of a member failure. To do so, you will need to create a failsafe policy:
sorryサーバーへの振り分けに使えそうな機能なので、下記の構成で試しました。
設定方法は下記の通りです。
ALBにBack-end poolを2つ作成
通常利用するpoolと、sorryを配置するpoolを作成します。通常利用するpoolにはいつも通りfront-end listnerを作成します。
これもいつもと同様に、それぞれのpoolのメンバーとしてVSIを登録します。
pool-sorryに登録したサーバー
front-end listenerを設定していないので、ヘルスチェックも動いていません。
pool1のFailsafe policyを設定
ここからが、今回可能になった新しい設定箇所です。
通常利用するpoolに対し設定を行います。Pool detailsタブの一番下に、Failsafe policyがあります。右上のEditボタンを押して変更を行います。
Action=Forwardに変更し、Targetに、Sorry用に作成したpoolを選択し、Saveします。
sorry用に作ったpoolにBackup poolという属性が付与されます。また、このpoolについてもヘルスチェックが開始します。
設定は以上です。
動作確認
サーバーを全て起動した状態でALBにアクセスすると、pool1に登録したサーバー1, 2にround robinで割り振られます。
pool1のサーバーを1台止めると、pool1内の残ったサーバーに割り振られます。
pool1のサーバーを2台とも停止すると、pool-sorryのサーバーに割り振られます。
pool1のサーバーを1台でも復旧させると、再びpool1のサーバーに割り振られます。
通常利用するpool内のサーバーが全て使えなくなった時だけ別poolに振り分け可能ということで、sorryページを設定したい時に使える機能と思いました。
以上