PowerVSワークスペースが外部(Transit Gatewayや、IBM Cloudが管理するネットワーク)から受け取っている経路情報をポータルで確認できるようになりました。
https://cloud.ibm.com/docs/power-iaas?topic=power-iaas-routes
Networkingの下にRoutesというメニューが追加されており、External routesタブを選択すると外部から受け取っている経路情報が表示されます。
ワークスペースにより、完全に同じではないかもしれませんが、この図を例にすると、
10.xは、管理目的でIBM Cloud側で予約されているセグメント
161.26.0.0/16はIaaSエンドポイント(DNSやICOS等)のセグメント
166.8.0.0/14はPaaSエンドポイント(DBaaS等)のセグメント
上記については、Transit Gatewayに接続されていなくても受け取っている経路情報です。(ですので、Transit Gatewayに接続していなくてもPowerVSからICOS等のIBM Cloudサービスに接続可能です。)
そして192.168.6.0/24
は、今回の環境でTransit Gateway経由で接続している別ワークスペースへの経路情報です。Transit Gateway経由でVPCやClassic Infrastructure、オンプレミスからのDirect Linkに接続していれば、それらへの経路情報もここに載ってきます。それらのネットワークには、Transit Gatewayに接続して初めて通信可能になります。
これまで、BGPレポート機能でTransit Gatewayまで経路情報が届いている事は確認できましたが、さらに一歩先のPowerVSまで広告されているか、というのを確認するにはcaseでPower側ルータの状況を見てもらう必要がありました。今回の新機能はそれを代替できる便利な機能と思います。
以上