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社内向けPythonツールの配布方法まとめ

Last updated at Posted at 2025-12-21

はじめに

Pythonでちょっとした社内向けツールを作って、「使ってもらいながら改良したい!」と思ったこと、ありませんか?
プロトタイプを配布してフィードバックをいただくことは、開発サイクルを加速させるうえでとても有効です。
しかし、いざ渡そうとすると色々な課題が出てきます。

  • 環境構築が面倒
  • exe化が難しい
  • 配布後のアップデートが大変

本記事では、社内ユーザーにPythonツールを配布する際の選択肢をまとめました。
各方法の詳細については、花王アドベントカレンダーの他の記事でも紹介されていますので、ぜひ併せてご覧ください!

配布方法の選択肢

1. ユーザーPCにPython環境を構築してもらう

いきなりですが、これはあまり推奨しません。

メリット

  • ソースコードの修正が容易

デメリット

  • 初期導入のハードルがある
  • PC環境が汚れる
  • conda系を使う場合、Anaconda有償要件への注意が必要

2. PyInstallerで実行ファイル化

PyInstallerなどのexe化ライブラリを使用することで、PythonスクリプトをPython不要の実行ファイルに変換できます。

方法

pip install pyinstaller
pyinstaller main.py --onefile

メリット

  • 単一ファイルで配布できるため、ユーザーは実行が容易
  • 主要OSをサポート

デメリット

  • 使用するライブラリによっては起動が重くなる
  • ファイル更新時に再パッケージ化が必要
  • セキュリティソフトにブロックされる可能性あり
  • Streamlitアプリのexe化はやや設定が面倒 → Streamlit Desktop Appで解消!

3. Embeddable Pythonでポータブル環境配布

Embeddable Pythonを使うと、インストール不要で動作するポータブルなPython実行環境をフォルダとして配布することができます。

方法(参考記事

  1. Python公式サイトから Windows embeddable package を取得
  2. pipを有効化
  3. 実行用のバッチファイルを作成

メリット

  • 相手のPCを汚さず、Python実行環境を配布できる
  • ソースコードの修正が容易
  • exe化より軽量

デメリット

  • pipの有効化に手間がかかる
  • Windowsのみ対応

4. python-build-standaloneでポータブル環境配布

基本的にはEmbeddable Pythonと同じですが、以下のような特徴があります。(参考記事

  • uvやRyeでも使われているディストリビューション
  • pipが最初から入っている
  • Windows以外のOSにも対応

5. Stlite(Streamlitをブラウザ単体で動かす)

Stliteは、サーバーレスでStreamlitアプリをブラウザ上で実行できる仕組みです。
HTMLファイル内にStreamlitコードをほぼそのまま埋め込むだけで使えます。

方法

  • 公式GithubStlite Sharingのテンプレートを参考に、HTMLファイルにStreamlitのPythonスクリプトを埋め込む

メリット

  • 単一ファイル(HTML)で配布できるため、ユーザーは実行が容易
  • ソースコードの修正が容易
  • ブラウザで動作するため、OS依存なし

デメリット

まとめ

この記事では、Pythonツールを手軽に配布する方法をまとめました。
プロトタイプの試行錯誤という観点では、以下の方法がおすすめです。

  • シンプルなStreamlitアプリの配布は、Stliteが便利(ライブラリが対応している場合)
  • Stlite非対応ライブラリを使用する場合やStreamlitを使わない場合は、python-build-standaloneなどのフォルダ配布が有効
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