便利なプラグイン
動作バージョン
「動作確認済」とは筆者が実際に動作させることができた環境を指す。他のバージョンでも動く場合があるので、詳しくは各プラグインのReadMeを参照。Redmine2系と3系で導入するプラグインのバージョンが異なる場合があるので注意。
不具合があったら
GitHubのIssueを見ると案外自分と同じ問題が報告されていることも多い。意外と数ヶ月程度で対応してくれる作者もいるで、時々チェックするといつのまにか直っていることもある模様。
Easy Gantt
動作確認済:3.2.1/3.2.4/3.3.1
商用プラグラインの販売やRedmineのSaaSを開発しているEasyRedmine社によるプラグイン。マウスで直接操作できるガントチャート機能を追加できる。商用プラグインの無料版という位置付けだが、必要十分な機能は揃っている。
自分の環境では、通常のインストール手順の後に、データベースのマイグレーション(RAILS_ENV=production bundle exec rake db:migrate
)が必要だった。
通常は祝日を表示できないが、以下の記事の方法で祝日をセットできる。
View Customize
動作確認済:3.2.1/3.2.4/3.3.1
任意のページへ任意のCSS/JavaScriptを突っ込み、フロントエンドの魔改造ができる。RedmineにはデフォルトでjQueryがインストールされているので、たいていのことはできてしまう。Redmineの他のプラグインに内包されているJavaScriptがグローバル変数を使っているときは、無理矢理オーバーライドして挙動を変えることもできる。
メンテナンスなしで利用者の細かい要望に対応でき、運用の柔軟性が飛躍的にアップするのでとてもおすすめ。
Redmine Checklists plugin
動作確認済:2.6.6/3.2.0/3.2.1/3.2.4/3.3.1
商用プラグインも販売している「RedmineUP」による無料のプラグイン。チケットのフィールドにチェックリストを増やすことができる。チェックリストはチケットの履歴に残すことも、残さないことも可能
Userbility
動作確認済:3.2.1/3.2.4/3.3.1
商用プラグインも販売している「RM+」による無料のプラグイン。Redmineの使い勝手を大幅に向上できる機能をいくつも持っている。特にクリップボード上の画像をコピペできる機能は強力。
これを1つ入れるだけで、従来複数のプラグインで実現していた機能をまとめて導入できるのも嬉しい。
以下は設定できる機能の一部。
- 「進捗%」を棒グラフ以外のデザインに変える機能
- チケットの添付ファイルをまとめてダウンロードできる機能
- クリップボードの画像を直接添付ファイルとしてペーストできる機能
- 添付ファイルをアップロード回数ごとにタブ分けする機能
- サイドバーを開閉させることができる機能
- 一部テーマは非対応
- ホームページのリダイレクト先を変更できる機能
インストールには、同社が無料で配布しているa_common_libsという別のプラグインも同時に必要となる。
Custom Menu
動作確認済:3.2.1/3.2.4/3.3.1
Redmineの最上部にあるナビゲーションバーの内容を、自由にカスタマイズできるRM+製のプラグイン。管理ページに「Menu」という項目が追加される。
プロジェクトの一覧を吹き出し状にポップアップ表示させたり、任意のページへのリンクを自分で追加したりもできる。
たくさんプラグインを導入するとメニューの内容が混雑してしまう為、見た目を整理するのにとても重宝する。
インストールには、同社が無料で配布しているa_common_libsという別のプラグインも同時に必要となる。
Slack chat plugin for Redmine
動作確認済:3.2.1/3.2.4/3.3.1
チケットやWikiの更新を、即座にSlackのチャンネルへ自動投稿させることができるプラグイン。直接RedmineからSlackのAPIへ投稿されるので、Zapierなどの外部サービスは不要。
プラグイン設定画面内のSlack URL
とSlack Channel
の2つの設定が必須で、この設定がデフォルトの投稿先となる。
さらに、プロジェクトのカスタムフィールドにSlack URL
とSlack Channnel
を追加して有効な値をセットすると、プロジェクトごとに異なる投稿先へ通知を送ることもできる。
sciyoshi/redmine-slack: Slack notification plugin for Redmine
Redmine Chatwork
動作確認済:3.2.1/3.2.4/3.3.1
前述のSlack用プラグインをChatWork用に改造した拙作のプラグイン。
Slackプラグインとほぼ同じオプションに加え、プロジェクトごとに投稿をON/OFFできる。
hokkey/redmine_chatwork: A Redmine plugin to notify updates to ChatWork rooms
なお、ChatWorkのAPIトークンを使うには申請が必要となっている。
Redmine Time Logger plugin
動作確認済:3.2.1/3.3.1
2017年5月1日追記:著しくサーバに負担をかける実装のため、導入は非推奨とします。
UI的に使い辛い作業時間の記録が、直感的に利用できるようになるプラグイン。インストールすると右上にタイマーが表示され、表示中のチケットに対して即座に作業時間の記録を開始できる。Redmineの中で時間計測が完結するので、とても便利。
Redmine Default Custom Query
動作確認済:3.2.1/3.2.4/3.3.1
プロジェクトのデフォルトクエリを設定できるようになる。
作者による記事:Redmine でチケット一覧にデフォルトのカスタムクエリを設定できるプラグイン
Redmine Issue Templates plugin
動作確認済:2.6.6/3.2.1/3.2.4/3.3.1
「新しいチケット」をしたときの本文として、あらかじめ設定したテンプレートが適用できるようになる。バグ報告テンプレートなどを登録しておくと、報告されるチケットのクオリティが上がる気がする。
Knowledgebase
動作確認済:2.6.6/3.2/3.2.4/3.3.1
標準のWikiよりも管理がしやすい、ナレッジベース機能を追加するプラグイン。
- カテゴリとタグを付けることができる
- カテゴリは5階層まで階層にできる
- 記事に評価の概念がある(0〜5段階)
- コメントを付けられる
参考: Redmineにナレッジベース機能を追加するプラグインをインストールし、利用する方法
Redmine Lightbox 2
動作確認済:2.6.6/3.2.1/3.2.4/3.3.1
Redmineの添付画像をライトボックスでプレビューできる。
Redmine Tagging Plugin
動作確認済:2.6.6
チケットとWikiにタグ機能を増やすことができる。サイドバーにタグクラウドを表示したり、タグでチケットを絞り込むことができる。
Redmine Theme Changer plugin
動作確認済:3.2.1/3.2.4/3.3.1
通常のRedmineはシステム全体でテーマを切り替えることしかできないが、このプラグインがあるとユーザーごとにテーマを切り替えることができる。
デザインの格好良いテーマ
Theme Flat
今風にスッキリとまとまっていて使いやすい。注記投稿時にポップアップウィンドウになるのが特徴。
H2以下の見出しが全体的に小さくWikiが読み辛いので、カスタマイズするともっと使いやすいかも。
minimalflat2
モダンな色彩を取り入れた、レスポンシブレイアウトに対応したテーマ。
Minelab
サイドバーが左側に表示されBitbucketっぽい雰囲気に。プラグインで追加された要素がよくずれる印象があるが、ガラッと見た目が代わり恰好良い。残念ながらRedmine3.2以降のレスポンシブレイアウトに完全対応していない。
gitmike
プロジェクト一覧が多列表示され、たくさんあっても見やすいのが特徴。白くて綺麗。
作者ブログ: GithubっぽいRedmineのテーマ少し更新してみた
Circle
「RedmineUP」が無料で配布しているテーマ。全体的にグレーでみやすい。
A1 Theme
「RedmineUP」が無料で配布しているテーマ。無難な感じ。