はじめに
かなり前の話になってしまうのですが、G検定に合格をしたので記事に残しておこうかと思います。私がG検定を受けたのは2019年11月9日に行われた2019#3の試験になります。現在のG検定の参考になるかはわかりませんが、私の勉強法などについて書いていきたいと思います。
G検定とは
G検定は一般社団法人日本ディープラーニング協会が主催している人工知能に関する資格試験になります。試験範囲に関してはG検定のHPに詳細がのっているので、そちらを参考にしていただきたいのですが、内容としては人工知能に関する知識を広く浅く問われる試験となっています。なので、人工知能に関して興味を持ち始めた人が人工知能の概要を知るのに丁度いい指標となる試験だと思います。
受けた理由
大学3年の春に大学の「機械学習」という授業が面白かったのがきっかけで、機械学習、人工知能についてもっと深く知りたいと思い、何か目標になるものはないかとネットで探していたところ、見つかったのがG検定でした。そこから夏休みを利用して勉強をして大学3年の11月に受験しました。
受けるメリット
G検定は持っているからと言って、就活や転職活動で有利になったりすることはないと思います。私は自主的に人工知能の勉強をするための指標として選んだだけなので、特にメリットなどは考えていなかったのですが、合格から2年たった今考えると大きなメリットがあったと思います。
それは、日本ディープラーニング協会のコミュニティ(CDLE)、およびそのSlackに入れることです。
このCDLEでは様々なチャンネルがあり、活発な議論が行われています。私が重宝しているのが、おすすめの本を紹介するチャンネルで、人工知能に関する本の発売情報などを教えてくれます。また、CDLEメンバー限定で参加できる勉強会もあり、毎回講師の方を招いて、人工知能を使用した事業説明などが行われています。
勉強法
G検定のシラバスに書いてある用語をWordに書き出し、参考書にその説明が出てきたらまとめていく、という方式で勉強を進めていきました。
私は主に3冊の参考書で勉強をしました。
1. 人工知能は人間を超えるか
引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B00UAAK07S
G検定を主催している日本ディープラーニング協会の理事である東京大学の松尾豊教授が書かれている本です。めちゃくちゃ売れていて日本の人工知能の本で最も有名なのではないかという本で、この本を読めば人工知能に関する概観が得られると思います。公式HPのシラバスの内容もこの本でほとんどカバーされているのではないかと思います。人工知能に関して初めて勉強するという方はこの本を理解できるまで熟読することをお勧めします。
2.AI白書2019
引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B07QGRH7F6
AIが具体的にどのような使われ方をしているのかの事例がたくさん載っています。ただ、G検定対策として重要なのは最後の方にのっている、人工知能に関する法律に関する部分です。(私はこの部分の勉強があまり楽しくなくてさぼってしまい、この本に関してはほとんど読みませんでした。)
amazonなどで見ると分かりませんが、この本めちゃくちゃでかいです。持ち運びが非常に大変なので、小さいサイズにしてほしいです…
3. 徹底攻略 ディープラーニングG検定ジェネラリスト問題集
引用元:https://www.amazon.co.jp/dp/B0976LT94B
G検定のシラバスに沿った問題集で、これが解ければ、まず落ちることはないと思います。私がG検定を受けた当時は、G検定に関する問題集がこれと公式問題集くらいしかなく、公式問題集のamazonでの評価がすこぶる悪かったので、必然的にこの問題集を使うことになりました。解説もかなり丁寧に書かれているので、間違った問題の解説をしっかり読む、ということを3周くらいすれば十分だと思います。
テストの感想
G検定は120分で220問程度の選択肢問題を解いていきます。自宅での受験となるため、わからない問題はネットで調べることができますが、時間的に厳しいので、いちいち調べていたら時間が全く足りなくなります。私は上述のとおり、人工知能の法律関係の部分の勉強が少なかったので、この分野の問題でわからないものが多かったです。問題集が解けていればほとんどの問題は簡単に解けると思います。
テスト結果
タイトルが合格体験記だったり、合格のメリットなどをすでに書いてきたのでわかっているとは思いますが、無事合格しました。得点率などは開示されないため、私がどれくらい解けたのかはわかりませんが、余裕をもって合格できていたのではないかと思います。
感想
人工知能に興味を持った人がまず最初に勉強する内容としてちょうどいい資格試験だと思います。合格難易度は高くないと思うので、興味を持った人は受けてみると思います。
私はこの試験に合格したのち、研究室で人工知能を用いた画像解析の共同研究を2つ掛け持ちをし、人工知能に関する長期インターンに参加し、G検定の上位資格にあたるE資格を受験するという人工知能三昧な日々を送っています。
またの機会に、そちらについての記事も書きたいと思います。