Serverless Meetup Japan Virtual #16 って?
Serverless Community(JP)さんが主催するコミュニティのイベントです。
https://serverless.connpass.com/
サーバーレスについて色々語る、AWSの中の方々も参加されている素敵なコミュニティのイベントとなっております。
YouTubeのチャンネルと今回の動画は以下です!
今回のテーマ
今回のテーマは「技術選定」でした。
技術選定、大変ですよね…選定理由を説明したり、選定前に試行錯誤したり、ビジネスインパクトも考えたり…
みなさんはどうやって技術選定されているか、気になるところです。
Speakers
今回お話いただいたのは「コロニー株式会社 VPoE 座安 勇貴さん」でした。
2020年4月からサーバーレスを選定ということで、割と最近ですね!
と思ったら既に2021年でした。2020年の記憶がありません!
感想
Spec1:API-GatewayとLambdaの鉄板構成!
王道にして正道、サーバーレスでウェブアプリ作るならこれ!という完成形ですね。
奇をてらわないことにより、サービス展開やビジネスロジックに集中できると個人的にも思います。
熱いのはRDS Proxyの導入
個人的にもずっと気になって仕方ないRDS Proxy...
RDBを使わなくてはいけないケース、まだまだあります。
ENI問題はAWSさんのお陰で解決しつつあるものの、つきまとうコネクションプール問題…
これを早速導入されているのは非常に熱いものでした!
気になっていたので「使っていて困ったことやトラブルはありましたか?」と質問してみましたが…
特になかったとのことです!さすがAWSさん、素晴らしいサービスをありがとうございます(感謝
ただ、気をつけるべき事項についてはAWS下川さんがTweetしてくださった以下の記事がありますので、一読せねばです!
オンラインセミナー「RDS+Lambda が始まる。過去のアンチパターンはどう変わるのか」 資料および QA 公開
Spec2:AppSync+DynamoDBのチャット機能!
こちらも手を付けたくて付けていないAppSync...
そして、つらいこととして挙げられていた「VTLはやっぱりつらい」
つらいですよね…
便利なDynamoDBストリーム
テーブルの変更検知でLambdaを発火させることができるのは便利ですよね。
ただ、大量発火に気をつけないといけないというのは正にそのとおり…DynamoDBはものすごい勢いで書き込みをすることが可能なので、大変な事態になる前に対策しなければなりません。
前職でDynamoDB変更検知でLambda→RDS書き込みしていましたが、今考えるとかなり無茶だった気がします。
SPAでブックマークラベルをON/OFFさせながら、お気に入り一覧を画面に出す際にちょっと複雑なクエリを発行するため、RDBが必要だったのでやってみたのですが…(遠い目
Spec3:Cognito+Lambda+SESのカスタム認証!
これも調べたらよく出てくるとありますが、私は知らなかったので勉強になりました。
メールアドレス認証を気軽に使いたい場面、小さく始めるときには便利そうです。
試したいけど踏み出せない…
認証は常に悩むけど
毎度作るとき悩みます。
Cognito使ってサーバーレスの鉄板構成でもいいのですが。
最近はAuth0が使いたい…でも技術選定の理由説明をどうしたものかなぁ。
Spec4:S3+RDS(Hosting File Service)!
これもいいですね!最近では鉄板?
署名付きURLが便利だというのは心の底から同意です。
DynamoDBを使いたいけど
質問であがっておりましたとおり、この構成ならRDSでなくてDynamoDBでいいかもしれません。
ただ、座安さんは「RDBに馴染みがあって」という、これまた心の底から頷いてしまう理由を仰っておりました。
わかります(泣)
そう、分かってはいるのですが、RDBが…
Summary
課題に挙げられていた「サービスがスケールしたときどうなるか考える」というのは、私が現在行っているPoCをメインとしたチームでも課題になるものだなと共感しました。
個人的に、どの程度のサービス規模なら耐えられるのかという明確なメトリクスは、恐らくないのだろうなと思います。
ビジネス課題を解決するために選んだサーバーレスで、サービスのスケール時にビジネス課題を生み出してしまうのは本末転倒…
マネジメントサービスを選択したからこそ受ける恩恵もあれば、事前に把握しておきたい制約も知っておかなければスケール時に困るかもしれない。
しかし、実際にやってみないと地雷を踏むことがない。
卵が先か鶏が先か…これを議論し続けることも非常に重要なことだと改めて感じます。
おわりに
サーバーレスの監視ってどうしよう
Speakerの座安さんは、監視についてはまだこれからというお話でした。
サーバーレスに限らずマネジメントサービスは便利なのですが、ブラックボックスになる箇所も多いため、なんとなく監視してる風な監視は本当に機能しなくなりますよね。
サービスが稼働している限り、監視からは逃れられない運命なので、ここは個人的にも再考したいなと思います。
配信終了後
配信終了後、色々とお話をすることができました。
つよつよなエンジニアに囲まれて萎縮していましたが、みなさんお優しくて非常に有意義な時間を過ごすことができました!
私も2020年4月に現在の会社にジョインしたばかりですので、チームの外に出ると社内の温度差を感じることもありますが、徐々に社内のデジタル熱を上げていければと強く思います!