はじめに
こんにちは。
トライベック株式会社の岡山です。
タイトルのとおり、本って、やっぱりいいですよね。紙も電子も。
それぞれに良さがあって、気分や本によって手が伸びるほうが変わるだけ。
今回は、紙と電子それぞれの良さと、私なりのゆるい付き合い方を書いてみます。
電子書籍の、ありがたいところ
まずは電子書籍から。
便利さという一点で、電子の心強さは本当にありがたいです。
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検索性: 全文検索で「あの記述どこだっけ?」が一瞬で解決する。
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携帯性: 何百冊でもデバイス1つに収まる。物理的な置き場所に困らない。
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即時性: 深夜でもポチればその場でダウンロードして読み始められる。
特に技術書のように「必要なところを引く」読み方とは相性が抜群で、私も技術書はほとんど電子に移しました。
さらに、サンプルコードをそのままコピペして、手元のエディタですぐ動かせるのも地味に大きいです。
紙だと写経するしかなかったところが、電子ならコピー一発。
タイプミスで動かない、みたいな余計なハマりどころが減るのは、技術書ならではのありがたさだと思います。
紙の本の、愛おしいところ
一方で、紙の本にもやっぱり代えがたい良さがあります。
私の場合、それは大きく2つでした。
モノとして手元に残るうれしさ
紙の本の本質は、「読んだ履歴が"モノ"として手元に残る」 ことだと思っています。
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本棚は、自分専用のダッシュボードである
電子のライブラリは便利ですが、どこか「クラウド上のストレージ」っぽく、視界に入ってきません。
一方で本棚は、読んできた履歴を物理的に可視化してくれます。
背表紙の並びを眺めるだけで「あ、この時期はJavaScriptにハマってたな」と、当時の自分のコンテキストが思い出されるんですよね。
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書き込みは、最高のアノテーションになる
線を引き、付箋を貼り、余白にツッコミを書く。
これはコードでいうコメントやアノテーションのようなもので、後から見返すと「当時の自分が何を考えていたか」という来歴(git blame的なやつ)が残ります。
書き込みで汚れた本ほど、自分にとっての資産価値は上がっていきます。
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経年変化は、ログである
日焼けしたカバー、ヨレた角、膨らんだページ。
読むほどに「使った形跡」が刻まれます。
データは劣化しませんが、愛着は「劣化」のなかに宿るのかもしれません。
すっと内容が入ってくる心地よさ
もう少し実用的な話として、「紙は内容を"位置"とセットで記憶できる」 という感覚もあります。
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残りページの厚みで「進捗」がわかる
読書の進捗が、手元のページの厚みで一目でわかるのも紙ならではです。
左手側に積み上がっていくページと、右手側に残ったページのバランスを見るだけで、「もう半分まで来たな」「ラスト一山だ」というのが感覚的につかめる。
プログレスバーの数字を目で追うのではなく、読んだ分の"重み"が物理的に手に残っていくんですよね。
この「どれだけ読んだか」が体感できる感覚が、地味に達成感とモチベーションにつながっています。
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集中して、没頭しやすい
紙の本を開いているときは、メールやSNSの通知が割り込んできません。
一度集中が途切れると、読書のスイッチが切れてしまい、また入り込むまでに時間がかかる。
紙の本は、自然とシングルタスクにしてくれるデバイスだなと感じます。
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「ページを捲る」という動作そのものが、頭を切り替えてくれる
1枚めくるたびに「ここまで読んだ」という小さなチェックポイント(コミット)が刻まれる感覚で、この一拍のリズムが、内容を一区切りずつ頭に定着させてくれている気がします。
スクロールの「ぬるっとした連続性」にはない、句読点のような切れ目が生まれるんですよね。
それぞれが、しっくりくる場面
優劣ではなく、どちらも得意な場面が違うだけ。
私の感覚だと、こんな住み分けに落ち着いています。
| こんなとき | しっくりくるのは |
|---|---|
| 「あの記述どこだっけ?」と探したいとき | 電子書籍 |
| カバンを軽くしたい・たくさん持ち歩きたいとき | 電子書籍 |
| 深夜に思い立って、すぐ読み始めたいとき | 電子書籍 |
| 線を引いて、自分だけの一冊に育てたいとき | 紙の本 |
| 読んだ実感を、モノとして手元に残したいとき | 紙の本 |
| 通知に邪魔されず、じっくり没頭したいとき | 紙の本 |
読み方で、自然と選んでいる
上の整理を踏まえると、私の使い分けはこんな感じです。
「何度も引く技術書やリファレンス、サッと調べたい本」
ここは電子書籍がしっくりきます。
技術書は「最初から通読する」より「必要なところを検索して引く」使い方が多いので、全文検索と携帯性がそのまま武器になります。
「自己啓発書やビジネス書のように、じっくり読み込んで何度も読み返したい本」
こういう本は紙の本で読みたくなります。
考え方や価値観に関わる本は、線を引いたり、ページの角を折ったりしながら、じっくり咀嚼して読みたい。
手元に置いて何度も開き、自分だけの一冊に育てていくのが楽しいんですよね。
「巻数が多くて、テンポよく読み進めたい漫画」
ちなみに漫画は、私はもっぱら電子書籍で読んでいます。
何十巻と本棚を圧迫しませんし、続きが気になったら深夜でも即ポチって読める。
「所有してニヤニヤする」より「物語に没入してサクサク読む」を優先したいジャンルなので、ここは迷わず電子です。
結局のところ、「本のジャンルや読み方によって、しっくりくるフォーマットは変わる」 というだけの話なんですよね。
おまけ:最近、紙で読んでよかった一冊
まさに上の「じっくり読み込みたい本」枠で、最近読んでよかったのが、グレッグ・マキューンの『エッセンシャル思考』です。
技術書ではありませんが、エンジニアにこそ刺さる内容だったので、ぜひおすすめしたい一冊です。
ざっくり言うと、「より少なく、しかしより良く」 を貫こう、という本です。
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あれもこれもと手を出して全部が中途半端になるより
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本当に重要な一点を見極めて、そこにリソースを全振りする
エンジニア的に言い換えると、あれもこれもと手を広げて集中が途切れまくる状態をやめて、本当に大事な一点に注力しようという話で、めちゃくちゃ刺さりました。
何度も読み返して、そのたびに発見がある一冊なので、まさに手元に置いておきたい、紙で持つ価値のある本だと思います。
エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする(グレッグ・マキューン 著 / 高橋璃子 訳 / かんき出版)
まとめ
こうして書き出してみると、紙には紙の、電子には電子の良さがあるなと改めて感じました。
気分や、その本との付き合い方で、自然と手が伸びるほうを選んでいるだけ。
紙の手触りも、電子の身軽さも、やっぱりどっちもいいよね。
