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本はいいよね、紙も電子も

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Last updated at Posted at 2026-06-22

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はじめに

こんにちは。
トライベック株式会社の岡山です。

タイトルのとおり、本って、やっぱりいいですよね。紙も電子も。

それぞれに良さがあって、気分や本によって手が伸びるほうが変わるだけ。
今回は、紙と電子それぞれの良さと、私なりのゆるい付き合い方を書いてみます。

電子書籍の、ありがたいところ

まずは電子書籍から。

便利さという一点で、電子の心強さは本当にありがたいです。

  • 検索性: 全文検索で「あの記述どこだっけ?」が一瞬で解決する。

  • 携帯性: 何百冊でもデバイス1つに収まる。物理的な置き場所に困らない。

  • 即時性: 深夜でもポチればその場でダウンロードして読み始められる。

特に技術書のように「必要なところを引く」読み方とは相性が抜群で、私も技術書はほとんど電子に移しました。

さらに、サンプルコードをそのままコピペして、手元のエディタですぐ動かせるのも地味に大きいです。

紙だと写経するしかなかったところが、電子ならコピー一発。

タイプミスで動かない、みたいな余計なハマりどころが減るのは、技術書ならではのありがたさだと思います。

紙の本の、愛おしいところ

一方で、紙の本にもやっぱり代えがたい良さがあります。

私の場合、それは大きく2つでした。

モノとして手元に残るうれしさ

紙の本の本質は、「読んだ履歴が"モノ"として手元に残る」 ことだと思っています。

  • 本棚は、自分専用のダッシュボードである

    電子のライブラリは便利ですが、どこか「クラウド上のストレージ」っぽく、視界に入ってきません。

    一方で本棚は、読んできた履歴を物理的に可視化してくれます。

    背表紙の並びを眺めるだけで「あ、この時期はJavaScriptにハマってたな」と、当時の自分のコンテキストが思い出されるんですよね。

  • 書き込みは、最高のアノテーションになる

    線を引き、付箋を貼り、余白にツッコミを書く。

    これはコードでいうコメントやアノテーションのようなもので、後から見返すと「当時の自分が何を考えていたか」という来歴(git blame的なやつ)が残ります。

    書き込みで汚れた本ほど、自分にとっての資産価値は上がっていきます。

  • 経年変化は、ログである

    日焼けしたカバー、ヨレた角、膨らんだページ。

    読むほどに「使った形跡」が刻まれます。

    データは劣化しませんが、愛着は「劣化」のなかに宿るのかもしれません。

すっと内容が入ってくる心地よさ

もう少し実用的な話として、「紙は内容を"位置"とセットで記憶できる」 という感覚もあります。

  • 残りページの厚みで「進捗」がわかる

    読書の進捗が、手元のページの厚みで一目でわかるのも紙ならではです。

    左手側に積み上がっていくページと、右手側に残ったページのバランスを見るだけで、「もう半分まで来たな」「ラスト一山だ」というのが感覚的につかめる。

    プログレスバーの数字を目で追うのではなく、読んだ分の"重み"が物理的に手に残っていくんですよね。

    この「どれだけ読んだか」が体感できる感覚が、地味に達成感とモチベーションにつながっています。

  • 集中して、没頭しやすい

    紙の本を開いているときは、メールやSNSの通知が割り込んできません。

    一度集中が途切れると、読書のスイッチが切れてしまい、また入り込むまでに時間がかかる。

    紙の本は、自然とシングルタスクにしてくれるデバイスだなと感じます。

  • 「ページを捲る」という動作そのものが、頭を切り替えてくれる

    1枚めくるたびに「ここまで読んだ」という小さなチェックポイント(コミット)が刻まれる感覚で、この一拍のリズムが、内容を一区切りずつ頭に定着させてくれている気がします。

    スクロールの「ぬるっとした連続性」にはない、句読点のような切れ目が生まれるんですよね。

それぞれが、しっくりくる場面

優劣ではなく、どちらも得意な場面が違うだけ。

私の感覚だと、こんな住み分けに落ち着いています。

こんなとき しっくりくるのは
「あの記述どこだっけ?」と探したいとき 電子書籍
カバンを軽くしたい・たくさん持ち歩きたいとき 電子書籍
深夜に思い立って、すぐ読み始めたいとき 電子書籍
線を引いて、自分だけの一冊に育てたいとき 紙の本
読んだ実感を、モノとして手元に残したいとき 紙の本
通知に邪魔されず、じっくり没頭したいとき 紙の本

読み方で、自然と選んでいる

上の整理を踏まえると、私の使い分けはこんな感じです。

「何度も引く技術書やリファレンス、サッと調べたい本」

ここは電子書籍がしっくりきます。

技術書は「最初から通読する」より「必要なところを検索して引く」使い方が多いので、全文検索と携帯性がそのまま武器になります。

「自己啓発書やビジネス書のように、じっくり読み込んで何度も読み返したい本」

こういう本は紙の本で読みたくなります。

考え方や価値観に関わる本は、線を引いたり、ページの角を折ったりしながら、じっくり咀嚼して読みたい。

手元に置いて何度も開き、自分だけの一冊に育てていくのが楽しいんですよね。

「巻数が多くて、テンポよく読み進めたい漫画」

ちなみに漫画は、私はもっぱら電子書籍で読んでいます。

何十巻と本棚を圧迫しませんし、続きが気になったら深夜でも即ポチって読める。

「所有してニヤニヤする」より「物語に没入してサクサク読む」を優先したいジャンルなので、ここは迷わず電子です。

結局のところ、「本のジャンルや読み方によって、しっくりくるフォーマットは変わる」 というだけの話なんですよね。

おまけ:最近、紙で読んでよかった一冊

まさに上の「じっくり読み込みたい本」枠で、最近読んでよかったのが、グレッグ・マキューンの『エッセンシャル思考』です。

技術書ではありませんが、エンジニアにこそ刺さる内容だったので、ぜひおすすめしたい一冊です。

ざっくり言うと、「より少なく、しかしより良く」 を貫こう、という本です。

  • あれもこれもと手を出して全部が中途半端になるより

  • 本当に重要な一点を見極めて、そこにリソースを全振りする

エンジニア的に言い換えると、あれもこれもと手を広げて集中が途切れまくる状態をやめて、本当に大事な一点に注力しようという話で、めちゃくちゃ刺さりました。

何度も読み返して、そのたびに発見がある一冊なので、まさに手元に置いておきたい、紙で持つ価値のある本だと思います。

エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする(グレッグ・マキューン 著 / 高橋璃子 訳 / かんき出版)

まとめ

こうして書き出してみると、紙には紙の、電子には電子の良さがあるなと改めて感じました。

気分や、その本との付き合い方で、自然と手が伸びるほうを選んでいるだけ。
紙の手触りも、電子の身軽さも、やっぱりどっちもいいよね。

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