はじめに
こんにちは。
トライベック株式会社の岡山です。
最近は、調べものや要約も、まずAIに聞くのが当たり前になりました。
そんな時代だからこそ、あえて「本を読む」ことの価値について書いてみます。
本を読むうちに、仕様書の読み方が変わった
個人的な実感として、本を読む習慣がついてから、仕様書や設計書を読むのがラクになりました。
以前は長い文書を前にすると、どこが大事なのか分からず、頭から順に追ううちに迷子になりがちでした。
それが本を読み続けるうちに、
- この段落は前提で、ここが結論
- この一文は、あの決定の理由を言っている
といった文章の「骨組み」が、自然と見えるようになってきた気がします。
最近読んだのは、ビジネス書や株式投資の本です。
- 『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』(スティーブン・R・コヴィー 著)
- 『ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第13版〉 株式投資の不滅の真理』(バートン・マルキール 著)
- 『ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか』(ピアーズ・スティール 著)
どれも技術書ではありませんが、一つの考え方を、長いページをかけて丁寧に積み上げていく本です。
ジャンルは違っても、そうした長い文章を追いかける経験が、仕様書を読む場面でも効いているように感じます。
AIの要約は、読解の代わりにはならない
AIに頼めば、長い仕様書も数行にまとめてくれます。とても便利です。
ただ、要約はあくまで「大事そうだと判断されたもの」の抜粋です。
仕様書で本当に効いてくるのは、要約からこぼれ落ちた一文、たとえば例外条件や「ただし」の後ろだったりします。
そして、その要約が正しいかを確かめるには、結局、原文を読む力が要ります。
AIが速く読んでくれるほど、人間側には「それで合っているか」を判断する読解力が求められる。 そんな逆説を感じています。
本は、長い文章に付き合う練習になる
本はチャットやSNSと違って、一つの主張を何十ページもかけて組み立てていきます。
その流れに付き合っていると、
- 主張と根拠を分けて読む
- 前に出てきた話とつなげて読む
という力が少しずつ鍛えられるのだと思います。
私にとっては、これがそのまま仕様書を読む力になっていました。
読む力は、アウトプットにもつながる
もう一つ実感しているのが、本を読むことがアウトプットにもつながるということです。
文章の骨組みが見えるようになると、自分が書くときにも「前提 → 結論 → 理由」と組み立てやすくなりました。
チャットでの説明や、こうした記事を書くときにも、読んできた本の構成が自然とお手本になっている気がします。
AIへの指示も、結局は文章です。
何をどう伝えるかを組み立てる力は、AI時代にこそ効いてくるのだと思います。
おわりに
AIのおかげで、自分で読まなくても済む文章は確実に増えました。
それでも、自分で読んで理解し、それを言葉にして伝える力は、AIを使いこなすための土台なのだと感じています。
便利な道具に頼りつつも、本を開く時間はこれからも大事にしていきたいな、と思った今日この頃でした。
