概要
ネットワークを構築する際、ケーブルの選択は非常に重要です。この記事では、ツイストペアケーブル、光ファイバーケーブル、同軸ケーブルの種類と用途、特徴について初心者向けに解説します。
1. ツイストペアケーブル(UTP, STP)
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UTPケーブル(Unshielded Twisted Pair)
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説明: シールドがなく、コストパフォーマンスが高い。一般的に家庭や小規模オフィスのLANで利用されます。
また、ストレートケーブルとクロスケーブルの2種類に分けられます。
ストレートケーブルは、パソコンとルーターなどの他の機器同士を接続する場合に使用され
クロスケーブルは、パソコン同士を接続する場合に使用されます。 - 特徴: 簡単に扱え、設置が容易だが、ノイズ耐性は低め。
- 用途: オフィス、家庭用LAN、Ethernet接続。
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説明: シールドがなく、コストパフォーマンスが高い。一般的に家庭や小規模オフィスのLANで利用されます。
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STPケーブル(Shielded Twisted Pair)
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説明: シールドが施され、ノイズ対策がされています。高ノイズ環境や高パフォーマンスを求められる場所で使用。
また、近年発売されているネットワーク機器はノイズ対策ができているため、通信に影響を与えることは少なくなっています。 - 特徴: 外部干渉に強く、パフォーマンスが高いが、UTPよりも高価。
- 用途: 企業ネットワーク、高ノイズ環境。
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説明: シールドが施され、ノイズ対策がされています。高ノイズ環境や高パフォーマンスを求められる場所で使用。
2. 光ファイバーケーブル
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説明: 光信号を使用してデータを伝送するため、非常に高速で長距離伝送が可能。ツイストペアケーブルよりも高価だが、次世代ネットワークでは必須の存在。
構造としては、人間の髪の毛ほどの細さの人工繊維(ガラスやプラスチック)で構成されており、中心部のコアと周囲のクラッドという2層構造になっています。コアは光を通し、クラッドが光を反射させることで光信号を伝送します。 - 特徴: 高速、長距離伝送が可能。電磁干渉に強い。
- 用途: インターネットバックボーン、データセンター、高速通信環境。
3. 同軸ケーブル
- 説明: 同軸ケーブルは、中心導体と外部シールドにより、信号損失が少なく、長距離伝送が可能です。ケーブルテレビや古いネットワークで一般的に使用されています。
- 特徴: 耐干渉性が高く、長距離伝送が可能。物理的に太く扱いが難しい。
- 用途: ケーブルテレビ、アナログ信号伝送、古いLAN環境。
総括
ケーブルはネットワーク構成の要であり、選択次第でパフォーマンスが大きく変わります。UTPはコスト効率が高く、STPはノイズ耐性が高い、光ファイバーは次世代の高速通信に最適です。環境や用途に応じて最適なケーブルを選びましょう。