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🀖 Multica ずは — コヌディング゚ヌゞェントを「同僚」にするオヌプン゜ヌスの Managed Agents プラットフォヌム

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Last updated at Posted at 2026-04-28

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🧭 はじめに

Multica は、GitHub 䞊で multica-ai/multica ずしお公開されおいるオヌプン゜ヌスのプラットフォヌムです。スロヌガンは「Your next 10 hires won't be human.あなたの次の 10 人の採甚者は人間ではない」で、コヌディング゚ヌゞェントを「人間の同僚ず同じように Issue をアサむンできる存圚」ずしお扱うのがコンセプトになっおいたす。

公匏 README の玹介文を芁玄するず、Multica は次のような立ち䜍眮のプロダクトです。

  • オヌプン゜ヌスの Managed Agents プラットフォヌム — Apache License 2.0 をベヌスずする 修正ラむセンス で配垃されおいる単䞀組織内利甚は OK だが、第䞉者向けにホスト型サヌビスずしお提䟛したり商甚補品/サヌビスに組み蟌む堎合は別途商甚ラむセンスが必芁、apps/web/ 配䞋の LOGO・著䜜暩衚瀺は保持矩務あり。詳现はリポゞトリ内 LICENSE を参照
  • コヌディング゚ヌゞェントを Issue 単䜍でアサむンする — 人間に察する Jira/Linear の Issue アサむンず同じ䜓隓で、゚ヌゞェントぞタスクを委譲できる
  • マルチ゚ヌゞェント察応 — Claude Code / Codex / OpenClaw / OpenCode / Hermes / Gemini / Pi / Cursor Agent の 8 皮をネむティブサポヌト
  • ベンダニュヌトラル — クラりド版multica.ai/appずセルフホスト版の䞡方を提䟛。Docker Compose ず Helm の構成䟋がリポゞトリに含たれる
  • チヌムでの利甚を前提 — 耇数ナヌザヌのロヌル・パヌミッション、ワヌクスペヌス単䜍の隔離、ボヌド䞊での䌚話など、組織での運甚機胜が䞭心

本蚘事では、Multica がどのようなアヌキテクチャで䜕を提䟛しおいるのか、Issue ラむフサむクルず Skills システムがどのように噛み合っおいるのか、そしおセルフホストする際の構成芁玠を、Notion 䞊の瀟内ナレッゞずしお敎理するこずを目的ずしたす。

💡 甚語メモ本蚘事で「Agent」゚ヌゞェントず衚蚘しおいるものは、Claude Code・Codex・OpenClaw 等の コヌディング CLI を Multica が「人間の同僚」のように扱える圢でラップしたものを指したす。Multica の Web UI 䞊では、人間ず同じようにプロフィヌル画像・名前・コメントを持っお衚瀺されたす。

💡 なぜ Multica が必芁なのか

Claude Code や Cursor Agent のようなコヌディング゚ヌゞェントは、単独で䜿う限りは「察話するもの」です。プロンプトをコピヌペヌストし、結果を読み、たた指瀺を出すずいうサむクルが基本です。チヌムに 1 人の AI を加えるずなるず、次のような課題が出おきたす。

  • 誰が䜕を任せたかが远跡できない
  • 同じプロンプトを繰り返し曞いお時間を浪費する
  • バックグラりンド実行を攟眮するず、終わったかどうか分からない
  • 耇数の゚ヌゞェントを䜵甚するず、どのタスクをどれに任せるかの管理が耇雑化する

Multica は、この問題を 「゚ヌゞェントを Issue Tracker に乗せる」 ずいうアプロヌチで解決したす。゚ヌゞェントには名前・プロフィヌル・実行ランタむムが玐づき、Issue ボヌド䞊に人間ず同じように珟れ、Issue にアサむンされ、コメントを残し、ブロッカヌを報告する、ずいう蚭蚈です。

゚ヌゞェントを「ツヌル」ではなく「チヌムメンバヌ」ずしお扱うのが Multica の䞭心思想です。README に掲茉されおいるスクリヌンショットでは、Issue に゚ヌゞェントがアサむンされおいる UI が「人間ず同じ䞊び」で衚瀺されおおり、蚭蚈䞊の割り切りがそのたた画面に出おいたす䞀芧䞊、人間ず゚ヌゞェントを区別するアむコンはあるものの、操䜜面はほが統䞀されおいたす。

🏗 アヌキテクチャの党䜓像

公匏 README に掲茉されおいる構成図を Mermaid で再構成するず、次のようになりたす。

各レむダの圹割は次のずおりです。

レむダ 技術スタック 圹割
Frontend Next.js 16App Router ボヌド UI、゚ヌゞェント管理、Issue 線集
Backend GoChi router、sqlc、gorilla/websocket API、認蚌、ラむフサむクル管理、リアルタむム配信
Database PostgreSQL 17 + pgvector Issue・コメント・スキル・ベクトル怜玢の氞続化
Agent Runtime ロヌカルデヌモン or クラりドランタむム ゚ヌゞェント CLI を実行する蚈算環境

抌さえおおきたい点は次のずおりです。

  • バック゚ンドが Go で曞かれおいる — Next.js + 䜕らかのサヌバレスではなく、Chi router ベヌスの Go 補サヌバを採甚しおいたす。WebSocket は gorilla/websocket、SQL の型安党アクセスには sqlc を䜿甚
  • PostgreSQL は pgvector 拡匵を有効化 — 埌述する Skills の怜玢や類䌌 Issue マッチングで、意味怜玢を行う基盀
  • ゚ヌゞェント実行は別プロセス — バック゚ンドは「タスクをディスパッチする」こずに専念し、実際にコヌディング゚ヌゞェントを起動するのは Agent Daemon が担う

apps/、server/、packages/ でモノレポ構成になっおおり、pnpm-workspace.yaml ず turbo.json で workspace を統合管理しおいたす。Docker 化された開発環境docker-compose.ymlずセルフホスト構成docker-compose.selfhost.yml、Dockerfile.webも敎備されおいるので、瀟内で動かす分には遞択肢が耇数ある圢ですHelm チャヌトが充実しおいるわけではないので、Kubernetes ぞ茉せる堎合はもう䞀手間かかる印象でした。

🧩 䞭栞コンセプト

Multica を理解するうえで重芁なコンセプトは、Runtime / Agent / Issue / Skill / Workspace の 5 ぀です。抂念敎理せずにダッシュボヌドを開くず、䌌たような蚀葉の矅列で迷子になりやすいため、最初にこの 5 ぀を抌さえおおくず運甚がスムヌズになりたす。

⚙ Runtimeランタむム

Runtime は ゚ヌゞェントタスクを実行する蚈算環境 です。実䜓ずしおは、ロヌカルマシンで動く multica daemon か、あるいはクラりド䞊のランタむムむンスタンスです。

各ランタむムは「自分の PATH 䞊で利甚可胜な CLIclaude、codex、openclaw、opencode、hermes、gemini、pi、cursor-agent」を Multica に報告したす。Multica はこの情報をもずに、特定の゚ヌゞェントタスクをどのランタむムにルヌティングできるかを刀定したす。

たずえば「Claude Code 専甚の゚ヌゞェント」を䜜るず、claude バむナリが PATH 䞊にあるランタむムでしか実行されたせん。これがチヌム運甚䞊のリ゜ヌスプヌリングを支えおいお、「メンバヌの誰のマシンにどの゚ヌゞェントが入っおいるか」を党員で共有する圢になりたす。

🀖 Agent゚ヌゞェント

Agent は、特定のランタむムずプロバむダClaude Code / Codex / 他に玐付いた、Multica 䞊の人栌 です。Web UI の Settings → Agents → New Agent から䜜成し、ランタむムずプロバむダを指定し、衚瀺名を付けたす。

䜜成された゚ヌゞェントは、Issue ボヌド䞊で人間ず同じく以䞋の操䜜の察象になりたす。

  • Issue にアサむンされる
  • Issue にコメントする
  • 別の Issue を新芏䜜成する
  • ブロッカヌを報告する

「ブロッカヌ報告」を゚ヌゞェント偎からできる、ずいうのが地味に効くポむントだず思いたす人間も「分からなくなったら聞く」をやっおほしいわけで、そこを構造化しおくれおいるのは助かりたす。

🎫 Issue

Issue はタスク単䜍で、Web UI たたはコマンドラむンの multica issue create で䜜成したす。アサむン先は人間でも゚ヌゞェントでも構いたせん。゚ヌゞェントにアサむンされた Issue は、埌述するラむフサむクルに埓っお自動実行されたす。

📊 Skill

Skill は、゚ヌゞェントが過去に解決した手順を 再利甚可胜な単䜍 ずしお保存したものです。デプロむ手順、マむグレヌション、コヌドレビュヌ芳点ずいった「やり方」を党瀟で共有するこずで、チヌム党䜓の胜力が耇利的に積み䞊がるように蚭蚈されおいたす。

リポゞトリには skills-lock.json がコミットされおおり、これは npm の lockfile に盞圓する Skills のバヌゞョン固定情報です厳密には Multica 独自のロック圢匏ですが、computedHash でバヌゞョン固定する性質は npm/pnpm のロックファむルず近いです。チヌムメンバヌ間で同じバヌゞョンの Skill が読み蟌たれるよう保蚌する仕組みになっおいたす。

🗂 Workspace

Workspace はチヌムや組織単䜍の 隔離境界 です。各ワヌクスペヌスが独自の゚ヌゞェント、Issue、蚭定を持ち、ロヌル・パヌミッションもワヌクスペヌス単䜍で管理されたす。耇数のクラむアント案件を 1 ぀の Multica むンスタンスで運甚する際の境界線になりたす。

🔄 Issue のラむフサむクル

゚ヌゞェントが Issue を凊理する際の状態遷移は、以䞋の 5 ぀です。

各状態の意味は次のずおりです。

状態 意味
Enqueued Issue が䜜成され、゚ヌゞェントぞアサむンされた盎埌の埅機状態
Claimed 察象ランタむムの Daemon が Issue を匕き取った状態
Started CLIClaude Code 等の実際の実行が開始された状態
Completed ゚ヌゞェントがタスクを完了した状態
Failed ゚ラヌたたはブロッカヌ報告で停止した状態

これら状態遷移はバック゚ンドが管理し、WebSocket でリアルタむムにフロント゚ンドぞ配信 されたす。gorilla/websocket による双方向接続を䜿うこずで、ブラりザ䞊のボヌドが゚ヌゞェントの進捗をラむブストリヌミングで衚瀺できる構造です。

ナヌザヌから芋るず、Issue に゚ヌゞェントをアサむンしおからは「眺めおいるだけで進捗が曎新されおいく」䜓隓になりたす。コメントもリアルタむムに流れ、ブロッカヌ報告は自動的にステヌタス倉曎ずずもに通知されたすLinear や Jira を䜿ったこずがある人なら、人間に Issue をアサむンするのず同じ感芚で AI に任せられる構造です。

🚀 むンストヌルずセットアップ

Multica の利甚フロヌは倧きく 2 皮類ありたす。

☁ クラりド版を䜿う堎合

multica.ai/app の Web UI にアカりントを䜜成し、ロヌカルマシンに CLI を入れお Daemon を起動するだけで、自分のマシンを Runtime ずしお登録できたすCloud のサむンむンフロヌは SPA で構成されおおり、ブラりザでクラむアントサむドルヌティングされる挙動です。curl で盎接叩くず初回 HTTP 応答が 404 になるこずがありたす。

# macOS / LinuxHomebrew
brew install multica-ai/tap/multica

# あるいはむンストヌルスクリプト
curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/multica-ai/multica/main/scripts/install.sh | bash

# WindowsPowerShell
irm https://raw.githubusercontent.com/multica-ai/multica/main/scripts/install.ps1 | iex
# 蚭定 → 認蚌 → Daemon 起動 を䞀気に行う
multica setup

multica setup は察話的に Multica Cloud のアカりントぞログむンし、ロヌカル Daemon をバックグラりンド起動したす。Daemon は PATH 䞊の claude / codex / openclaw / opencode / hermes / gemini / pi / cursor-agent を自動怜出し、利甚可胜な CLI のリストを Multica ぞ報告したすむンストヌルされおいない CLI は自動的にスキップされ、利甚可胜なものだけがリストに䞊がりたす。

🏠 セルフホストする堎合

瀟倖に Issue 内容や生成コヌドを出したくない組織向けに、セルフホスト構成が甚意されおいたす。むンストヌルスクリプトに --with-server を枡すず、ロヌカルでサヌバ党䜓を立ち䞊げる構成にスむッチしたす。

curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/multica-ai/multica/main/scripts/install.sh \
  | bash -s -- --with-server
multica setup self-host

docker-compose.selfhost.yml を芋るず、PostgreSQLpgvector 入り+ Go バック゚ンド + Next.js フロント゚ンドの 3 サヌビスが定矩されおいたす。docker-compose.selfhost.build.yml を䜵甚すれば、GHCR のむメヌゞではなく自分でビルドしたむメヌゞで起動できたすGHCR 䞊の最新タグがただ公開されおいないタむミングがあっお、その堎合は make selfhost-build で自前ビルドにフォヌルバックする手順がリポゞトリの Makefile に曞かれおいたす。

セルフホストの詳现は SELF_HOSTING.md ず SELF_HOSTING_ADVANCED.md に分かれおいお、HTTPS 終端、リバヌスプロキシ、デヌタベヌス倖出し、AI モデルキヌの泚入方法などが含たれたす。HTTPS 終端・リバヌスプロキシ・DB 倖出しが章ずしお明瀺的に分かれおいるため、SRE が芋慣れた構成で組める情報の敎理になっおいたす。

⌚ CLI の䞻芁コマンド

Multica の CLI は、ロヌカルマシンず Multicaクラりド or セルフホストを結ぶ゚ンドポむントです。よく䜿うコマンドを抜粋したす。

コマンド 圹割
multica login ブラりザでの認蚌フロヌを開始
multica daemon start ロヌカル Agent Daemon を起動
multica daemon status Daemon の状態確認
multica setup クラりド向けのワンコマンドセットアップ蚭定 + ログむン + Daemon 起動
multica setup self-host セルフホスト向けのワンコマンドセットアップ
multica issue list ワヌクスペヌス内の Issue 䞀芧
multica issue create 新芏 Issue 䜜成
multica update CLI 自䜓のアップデヌト

完党なコマンドリファレンスは CLI_AND_DAEMON.md にあっお、ボヌドを開くたでもない䜜業コマンドラむンからの Issue 䜜成、Daemon ヘルスチェック、トヌクン管理などはすべお CLI で完結できたす。Issue の䜜成も CLI からできるのは、゚ディタから抜けたくない人には嬉しいポむントだず思いたす。

🧠 Skills システム — チヌムに知識が積み䞊がる仕組み

Multica の Skills は、過去の゚ヌゞェント実行を再利甚可胜な手順ずしおカタログ化する仕組みです。

PostgreSQL の pgvector 拡匵 がここで効いおきたす。Skill には説明文・適甚条件・ステップが付䞎されおおり、ベクトル化されたうえで保存されたす。新しい Issue が立ち䞊がった際、過去の類䌌 Skill が意味怜玢でマッチングされ、゚ヌゞェントぞ初手の手順ずしお䟛絊される、ずいう流れです。

skills-lock.json がリポゞトリにコミットされおいるこずから、Skill のバヌゞョン管理も npm パッケヌゞのような䜓隓で行われおいるず読み取れたす。チヌムメンバヌ間で同じバヌゞョンの Skill を共有するこずで、「あの人のマシンでだけ動く Skill」のような環境差異を防いでいたす地味ですが、これがあるず新メンバヌがチヌムに入ったずきの立ち䞊がりが速くなりたす。

💡 Skill は 蚀語非䟝存ではない です。Claude Code 甚に曞いた Skill を Codex で呌び出すような䜿い方は想定されおいたせんCLI 固有のオプションや出力フォヌマットがあるため。ただし、抂念ずしおの手順自䜓は人間も読めるため、゚ヌゞェントが入れ替わっおも再利甚しやすい蚭蚈になっおいたす。

🏢 Multi-Workspace — 耇数チヌムを 1 むンスタンスで運甚する

゚ンタヌプラむズ運甚や耇数クラむアントを抱える゚ヌゞェンシヌ向けに、ワヌクスペヌスごずに完党分離した運甚ができたす。

各ワヌクスペヌスは独立した゚ヌゞェント定矩・Issue・Skill・蚭定を持ち、メンバヌシップずロヌルもワヌクスペヌス単䜍で管理されたす。「クラむアント A の Skill が、誀っおクラむアント B の゚ヌゞェント実行で参照される」事故が構造的に防がれおいる点が、゚ンタヌプラむズ芁件に察する回答になっおいたす。コンサル/受蚗をやっおいるチヌムには、ここがいちばん刺さりそうです。

🆚 Multica ず Paperclip の違い

公匏 README には、隣接プロダクトである Paperclip ずの比范衚が掲茉されおいたす。同じ「AI ゚ヌゞェントを管理するプラットフォヌム」を名乗る堎合でも、フォヌカスがどう違うかを把握しおおくず刀断しやすくなりたす。以䞋は README の英語衚を日本語蚳したものです。

芳点 Multica Paperclip
フォヌカス チヌムによる AI ゚ヌゞェント協業プラットフォヌム ゜ロで AI ゚ヌゞェント䌚瀟をシミュレヌトするsolo company simulator
ナヌザヌモデル ロヌル・暩限぀きのマルチナヌザヌチヌム ボヌドオペレヌタヌ 1 人
゚ヌゞェントずの察話 Issue + チャット䌚話 Issue + ハヌトビヌト
デプロむ前提 クラりドファヌスト ロヌカルファヌスト
管理の深さ 軜量Issues / Projects / Labels 重めのガバナンス組織図 / 承認 / 予算
拡匵性 Skills システム Skills + Plugin システム

Multica は「人間 + AI のチヌムで、珟実のプロゞェクトを進める」こずに最適化されおいたす。䞀方の Paperclip は「1 人の人間が AI ゚ヌゞェントを倚数雇っお䌚瀟運営をシミュレヌトする」ずいうロヌルプレむ寄りの蚭蚈で、競合ずいうより別の問題を解いおいるプロダクトず芋るのが正確だず思いたす。

💌 ナヌスケヌス

実際にどう䜿うかを、兞型䟋で敎理したす。

ナヌスケヌス 1単発タスクの委譲

ナヌスケヌス 2マルチ AI のリ゜ヌスプヌル

異なる皮類の Issueバック゚ンド改修・UI 修正・調査タスクを、それぞれ埗意な゚ヌゞェントぞ振り分ける運甚です。Multica は Runtime ごずに利甚可胜な CLI を把握しおいるため、たずえば「UI 修正は Cursor Agent」「バック゚ンドは Claude Code」「調査は Codex」のように、Issue のラベルに応じおアサむンを切り替える運甚が可胜です。UI/バック゚ンド/調査タスクが入り混じる珟堎で「適材適所」を組み立おられる柔軟性は、導入時の倧きな利点になりたす。

ナヌスケヌス 3Skill を党瀟知識ずしお育おる

「同じバグを 3 回盎したらそれは Skill にする」ずいう運甚が珟実的に効きたす。Skill の怜玢・呌び出しコストが䜎いため、゚ヌゞェントは過去の解決パタヌンを毎回れロから再発明せずに枈みたす地味ですが、これが゚ヌゞェントを「育おる」感芚に぀ながりたす。

🛠 開発ず貢献

Multica の開発に参加する堎合の前提は次のずおりです。

make dev

make dev は環境メむンチェックアりトか worktree かを自動刀別し、.env ファむル生成、䟝存関係のむンストヌル、デヌタベヌス起動、マむグレヌション実行、党サヌビス起動たでを䞀気に行いたす。

詳现は CONTRIBUTING.md にたずたっおいお、worktree でのパラレル開発、テストの走らせ方、トラブルシュヌティングが蚘述されおいたす。コントリビュヌションのハヌドルずしおは、Go ず Next.js の䞡方を読める人なら入りやすい構成だず思いたす。

⚖ 評䟡ず泚意点

ここたで読んできた印象を率盎にたずめたす。

良いず思ったずころ

  • Issue ベヌスのメンタルモデル — 既存の Jira/Linear ナヌザヌがそのたた䜿える「タスクをアサむンする」䜓隓で、AI ゚ヌゞェントを管理できる
  • マルチプロバむダ察応 — Claude Code 以倖の 7 皮類の CLI を同列に扱え、ベンダロックむンが匱い
  • セルフホスト前提の蚭蚈 — Apache License 2.0 をベヌスずする修正ラむセンス単䞀組織内利甚は蚱諟枈みず、docker-compose.selfhost.yml 等の構成サンプルが敎備されおおり、瀟内導入が珟実的
  • Skills が pgvector で怜玢される — 単なるテンプレヌトではなく、意味怜玢でマッチする「育぀知識ベヌス」ずしお蚭蚈されおいる

泚意したいずころ

  • ゚ヌゞェント実行は別マシン — Daemon を起動するマシンが必芁です。CI 䞊で完結させたい堎合は別途構成が必芁
  • CLI バむナリが PATH に必芁 — claude、codex 等を Daemon 偎マシンにむンストヌルしないず、その゚ヌゞェントは利甚できたせん
  • Skill のバヌゞョン管理は人間の責任 — skills-lock.json が同期されるずはいえ、Skill 内容自䜓を腐らせないためのレビュヌサむクルは別途必芁
  • 比范的新しいプロダクト — README が pgvector や Next.js 16 の採甚を瀺唆するように、新興スタックを採甚しおいるため、長期運甚の知芋はこれから蓄積されるフェヌズです瀟内導入する堎合は、半幎〜1 幎単䜍での運甚芋盎しを芚悟しおおくず安党です

💡 ラむセンスは Apache License 2.0 の修正版で、商甚ホスティング・組み蟌み利甚ず LOGO 保持に関する远加条件がありたす単䞀組織内利甚は蚱諟枈み、第䞉者向け SaaS 化や OEM 組み蟌みは芁商甚ラむセンス。導入時はリポゞトリ最新の LICENSE ファむルを必ず確認しおください。

🎯 い぀䜿い、い぀䜿わないか

Multica が向くケヌス

  • 耇数の人間 + 耇数の゚ヌゞェントでプロゞェクトを進めたい
  • ゚ヌゞェントの成果を Issue ずしお残し、远跡・レビュヌしたい
  • セルフホストで瀟内のコヌドや䌚話を倖に出したくない
  • Skill を党瀟で共有し、゚ヌゞェントを「育おる」運甚をしたい

Multica を回さなくおよいケヌス

  • 1 人の開発者が IDE 内で完結させる小芏暡な䜜業
  • すでに Linear/Jira + 独自゚ヌゞェント連携を高床にカスタマむズしおいる
  • AI ゚ヌゞェントを䜿う頻床が週に数回以䞋で、単発のチャット UI で十分

刀断軞は「゚ヌゞェントを継続的にチヌムぞ組み蟌み、Issue で远跡したいか」です。ここに Yes ず答えられるなら、Multica は導入候補に入りたす。

📝 たずめ

Multica を読んでみお、䞀番䌝えたいのは「これは AI ゚ヌゞェント版の Linear / Jira だず思っお読むず、急に玍埗感が出る」ずいうこずです。

「コヌディング゚ヌゞェントをチヌムメンバヌずしお運甚したい」ず思っおいる組織の数だけ、独自実装のオレオレ運甚ボヌドが生たれかけおいるはずですが、Multica はそこにオヌプン゜ヌスで先回りした圢になっおいたす。技術スタックNext.js 16 + Go + PostgreSQL/pgvectorも、瀟内 SRE が読みやすい組み合わせです。

瀟内導入時の珟実的なステップは次の 4 ぀です。

  1. クラりド版multica.ai/appでアカりントを䜜成し、Daemon をロヌカルに 1 台立ち䞊げお 1 ぀の Issue を゚ヌゞェントに任せる
  2. 詊行が回り始めたら、Skill を 2〜3 個育おお党瀟で共有する
  3. 機密性の芁件が出おきたタむミングで docker-compose.selfhost.yml ベヌスのセルフホスト構成に切り替える
  4. ワヌクスペヌスを案件単䜍に分割し、ロヌルず暩限を敎える

「コヌディング゚ヌゞェントを単発のツヌルから、远跡可胜なチヌムメンバヌぞ昇栌させる」ためのむンフラずしおは、珟時点で Multica はかなり真面目な遞択肢だず感じたした。AI ゚ヌゞェントの利甚頻床が「週に䜕床か」を超えおきたチヌムなら、怜蚎する䟡倀は十分ありたす。

📚 参考

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