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あなたは「AIプロンプトはオワコン」という言葉を信じますか?

Last updated at Posted at 2025-08-18

今回は、ネットでよく見かける「プロンプトは不要論」を見て、文字で入力しても、音声で伝えても、すべてはプロンプトでしょ?ってなったのをきっかけに投稿しましたY. Ksmyです。

そしてAIの回答を抽象的で一般的ではなく、より具体的で自分のほしい回答を出力させるにはどうすればいいかを、自分なりにまとめてみました。

AIが進化するほど「プロンプト」が大事になる理由

「最近のAIは賢いから、もうプロンプトは適当でいいんじゃない?」
そんな空気を感じたこと、ありませんか?

確かに、AIの性能は年々すごいスピードで進化しています。でもそれは、プロンプトの重要性が下がったという意味ではありません。むしろ、AIを本当に頼れる相棒にするには、以前よりも質の高いプロンプト=AIへの伝え方が大事になっています。

なぜ、AIが賢くなってもプロンプトが必要なのか

AI_Human_Communication.jpg

理由はシンプルで、AIは「あなたの現場の文脈」や「チーム内の暗黙の了解」を理解できないからです。

AIは膨大なデータから学んで、一般的な知識やパターンを正確に出してくれます。
でも、「このプロジェクトだけの特殊な事情」や「将来の拡張を見据えた設計方針」まではわかりません。

たとえば「この関数を最適化して」とだけ伝えると、AIは一般的な高速化手法を適用するかもしれません。でも、その関数があえて冗長な書き方をしている理由や、互換性のために残している部分などは、プロンプトに書かなければ考慮されません。

結果として一見きれいに見えても、現場に合わないコードとなることがあります。

AIは、あなたが書いたことだけを前提に動きます。伝えていないことは存在しないのと同じなのです。

AIを「最強の相棒」にするプロンプトのコツ

AI_partner.jpg

前回の投稿と被ってしまうかもしれませんが、AIを使いこなすコツは試してみることです。

完璧な質問を考えなくても大丈夫。ちょっと工夫した聞き方を試すだけで、AIの答えがぐっと使えるものになります。これから紹介する3つのコツは、特別な知識がなくてもすぐ実践できるものばかり。きっとAIが、ただのツールから頼れる相棒に変わるはずです。

  • 役割を与える
    AIに「あなたは〇〇の専門家です」と役割を設定すると、視点や答え方がぐっと変わります。
悪い例
「Pythonで高速なAPIを作る方法を教えて。」
良い例
「あなたは10年の経験を持つPythonエンジニアです。FastAPIとUvicornでスケーラブルなAPIサーバーを作ります。非同期処理やDB接続の最適化方法も含めて、コード例つきで説明してください。」
  • 背景を伝える
    なぜそれが必要なのか、目的や制約もあわせて説明しましょう。
悪い例
   「このSQLを速くして。」
良い例
   「IoTデバイスの管理システムで、月100万件のデータを扱っています。DBはPostgreSQL。過去3か月分の集計が5秒以上かかるので、1秒以内に短縮したいです。テーブル定義と問題のクエリを送ります。インデックスやクエリ改善案をください。」
  • 考える順番を指定する
    「順を追って考えて」と伝えることで、精度の高い答えが返ってきやすくなります。
プロンプト例
「まず現状の問題点を分析 → 次にインデックス設計案 → 最後にクエリ改善案、の順で説明してください。」

AIとのやり取りは「会話設計」

Communication.jpg

AIはこれからもっと賢くなっていきます。

でも、その力をどう使うかを決めるのは、やっぱり人間です。プロンプトは命令文じゃなくて、AIとやり取りするための設計図みたいなもの。単純な作業なら、今はAIに任せることができる時代になりました。

そしてできた時間によって、人間にはもっと創造的で、ちょっとやっかいな仕事が回ってきます。

そこでAIが頼れる相棒になるかならないかは、あなたの伝え方(プロンプト)次第なのです。だから決してプロンプトはオワコンではありません。しっかり学んで、的確にAIに伝えて100%を超える能力を発揮させて上げましょう。

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