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【Pixel限定】Androidスマホでバイブコーディング環境を作ってみた!

Last updated at Posted at 2025-12-04

ここ最近のAIの進化についていけなくなってきたKsmyです。先日、公開されたGemini3.0に合わせて、Gemini-CLIもアップデートが入りました。

アップデートしたところ!?起動時にエラーが出るようになり…。いろいろ調べていくと、どうやらGemini側でクリップボードの利用が必要になったらしいのですが、Termux側が対応していなかったため、エラーとなっていたようです。

以前、Qiitaに上げた「スマホでも!?バイブコーディングしたい!」ですが、この方法ではインストールまでは行くものの、Geminiの起動ができないため、アップデートをしなくてはと思い、試行錯誤していた結果、ようやく環境を用意することができました。

残念なことにTermuxのようにローカルフォルダを自由に利用できないため、一長一短かもしれません。※備忘録として残しておきます。

開発者向けオプションからターミナルを準備(※Pixel限定)

※本作業は、現在Pixelユーザのみ、確認はAndroidOS 16になります。

  1. 設定→デバイス情報→ビルド番号を数回タップすると、PINコードを入力する画面に変わります。
  2. PINコードを入力後、設定→システム→開発者向けオプションが表示されます。
  3. 一覧からLinux開発環境→(試験運用版)AndroidでLinuxターミナルを実行するをオンにします。

    ※"開発者向けオプションを使用"をオフすると再起動を求められます。
     そのままでも大丈夫です!
  4. アプリの一覧(画面下から上にスワイプ)にターミナルというアイコンが表示されます。
  5. アイコンをタップして起動すると、通知とLinuxターミナルのインストール画面になります。

    ※データ量が多い(約500MB)ので、Wi-Fi利用を推奨
  6. インストールが終わると、ターミナル画面が表示されます。

環境準備を開始!

ターミナルが起動できたら、Claude Code、Gemini-CLIをインストールするために必要な環境をセットアップしていきます。

#レポジトリを最新に更新する
sudo apt update -y
sudo apt upgrade -y

ここでターミナルが強制終了してしまうケースがあります。この場合は以下のコマンドを実行して、レポジトリの更新をやり直してください。

#中断されたパッケージ設定の再処理を実施
sudo dpkg --configure -a

これだけで直るケースが最も多いので、実施後は改めて

sudo apt upgrade -y

を実行してください。強制終了されずに処理が終わればOKです。

#nvmのインストール
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.40.0/install.sh | bash

#シェルへ反映
export NVM_DIR="$HOME/.nvm"
[ -s "$NVM_DIR/nvm.sh" ] && . "$NVM_DIR/nvm.sh"
[ -s "$NVM_DIR/bash_completion" ] && . "$NVM_DIR/bash_completion"
#Node.jsとnpmの最新版をインストール
nvm install node
#最新版のnodeを有効化
nvm use node
#バージョン確認
node -v
npm -v

※自分の環境下では、次のようなエラーが出てしまいました。

node: error while loading shared libraries: libatomic.so.1: cannot open shared object file: No such file or directory

原因をChatGPTに確認すると

Node.js が必要とするlibatomic.so.1という共有ライブラリが入っていない

ことでした。

#足りないライブラリをインストール
sudo apt update
sudo apt install -y libatomic1
#ライブラリキャッシュを更新
sudo ldconfig
#再度、バージョンを確認 
node -v
npm -v

ここでバージョンが表示されれば、Claude Code、Geminiをインストールできる環境が整いました。あとは適宜、必要に応じてGitPythonなどをインストールしてください。

Claude Code、Geminiをインストール

あとは公式ページに掲載されているnpmでインストールするコマンドを実行するだけです。

Gemini-CLI

#Gemini-CLI
npm install -g @google/gemini-cli
#Gemini-CLIの起動
gemini

Claude Code

#Claude Code
npm install -g @anthropic-ai/claude-code
#Claude Codeの起動
claude

インストール時にエラーが出なかったことを確認したのち、起動してみましょう。
最初はアカウントで利用するのか、APIを利用するのか聞かれます。

自分が契約している方を選択して認証するようにしてください。
※このページではアカウントを利用する手順となります。

日本語環境を利用するために

前述した通り、AndroidスマートフォンのLINUX開発向けでは日本語入力ができません。日本語入力する方法はいくつか存在するのですが、この環境では実装できないとのこと…。

ChatGPTに「どうすればLINUX開発向けの環境で、日本語を利用できるのか」を聞いたところTermuxなど日本語を入力できるターミナルから、SSHで接続するという方法を教えてくれましたので、早速環境を準備。
※日本語入力とSSHができるアプリを用意しましょう!

LINUX開発向けのターミナル

#OpenSSHをインストール
sudo apt update
sudo apt install openssh-server -y
#SSH接続するときのユーザIDにパスワードを設定
sudo passwd $USER
#SSHを起動
sudo service ssh start

TermuxでSSH接続

ターミナルを起動した後にTermuxを起動して

ssh <USER>@<ターミナルのIPアドレス>を入力

接続が完了したら、インストールしたClaude CodeやGeminiを起動して、日本語入力ができることを確認しましょう。

まとめ

Pixelだけしかできない方法でありますが、Android OSのバージョンアップで同じような機能が他のスマートフォンに提供される可能性はゼロではありません。またGoogle Playストアを返さないアプリとしてTermux(F-Droid版)もあるので、そちらをインストールしても問題ないでしょう。
※ただし、プレイストア提供ではない場合は自己責任となります

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