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【初学者向け】Windows 11でのCentOS Stream 10環境構築ガイド(WSL2)

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Last updated at Posted at 2026-04-10

【初学者向け】Windows 11でのCentOS Stream 10環境構築ガイド(WSL2)

Windows 11PCに、Linux環境としてCentOS Stream 10を導入したい初学者向けの記事です。

本記事では、VirtualBoxなどの仮想化ソフトを使用せず、Windows標準機能であるWSL2 (Windows Subsystem for Linux) を使用して環境構築をします。
また、CentOS Projectが公式に提供しているWSL専用イメージを利用した手順を解説します。

実行環境

はじめに、本記事の実行環境を記載します。

  • OS:Windows11(25H2)
  • CPU:Intel(R) Core(TM) i7-14700F
  • GPU:NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER

目次

1. 事前準備:WSL2のインストール

まずはWindows 11上でLinuxを動かすためのシステム「WSL2」を有効化します。
既にUbuntuなどをWSLで動かしている方は、この手順をスキップして「2. 公式WSLイメージのダウンロード」へ進んでください。

手順

1.Windowsのスタートメニューを右クリックし、「ターミナル (管理者)」 を開く。
image.png

2.以下のコマンドを実行する。

wsl --install

3.こちらの出力があればPCを再起動する。
image.png

  • コマンドの意味:WindowsにWSL2本体と、実行に必要な仮想化機能(VMP)を自動的にインストールします。
  • 注意点: インストールが完了したら、必ずPCを一度再起動する必要があります。再起動することで機能の有効化が完了します。

2. 公式WSLイメージのダウンロード

CentOSは公式サイトでWSL向けのインストールファイルを直接提供しています。
今回はこれを利用します。

手順

  1. CentOSの公式ドキュメント内にある「Alternative Images」のダウンロードページにアクセスします。

  2. 配布されているイメージ一覧から、CentOS Stream 10 の WSLイメージ を探してダウンロードします。
    image.png

3. CentOS Stream 10のインストール

ダウンロードしたファイルをWindowsに読み込ませて、CentOSを起動できるようにします。

コマンドからインストール

  1. wslをインストールしたときと同様に、ターミナル(管理者) を開く。
  2. CentOSをインストールするためのディレクトリをCドライブ直下に作成します。
  3. 以下のコマンドを実行し、CentOS-Stream-10のインストールを行います。
    <ファイルのパス> の部分は、実際のダウンロード先のパス(例:C:\Users\ユーザー名\Downloads\CentOS-Stream-10...wsl)に書き換えてください。
wsl --import CentOS-Stream-10 C:\wsl\CentOS10 "C:\Users\ユーザ名\Downloads\CentOS-Stream-Image-WSL-Base.x86_64-10-202604020202.wsl"

image.png

  • コマンドの意味:指定したファイルからLinux環境を構築し、システム上の登録名を CentOS-Stream-10 に設定する。

インストールの確認

PowerShellで以下のコマンドを打ち、CentOSがリストに表示されれば成功です!

wsl -l -v

image.png

CentOS-Stream-10の起動

起動するには、PowerShellで wsl -d CentOS-Stream-10 と入力してCentOSを起動しましょう。
image.png

インストールが上手くできなかった場合

もし以下のようなエラーが出たときの対処法を記載します。
image.png

こちらのコマンドを実行し、完了後PCを再起動してもう一度インストールコマンドを実行しましょう。

dism.exe /online /enable-feature /featurename:VirtualMachinePlatform /all /norestart
  • コマンドの意味:稼働中のWindowsに対して、仮想マシンプラットフォームを有効化する。
    • dism.exe:Deployment Image Servicing and Managementの略。
      Windowsのシステム構成や機能を管理・変更するための、Windows標準ツール。
    • /online:現在起動しているWindowsシステムに対して変更を加える。
    • /enable-feature:指定したWindowsの機能を有効化する命令。
    • /featurename:VirtualMachinePlatform:有効化する機能の名前。
      WSL2がLinuxのOS(CentOS)を動かすための土台として、この機能が必須になる。
    • /all:指定した機能を動かすために必要な「関連する別の機能」がある場合、それらもすべてまとめて有効化する指示。
    • /norestart:コマンドの実行が完了した後に「自動でパソコンを再起動させないようにする指示。

4. 初期設定(システム更新とユーザー作成)

インストール直後のCentOSは、root(管理者) というユーザーで自動ログインしており、ソフトウェアも少し古い可能性があります。
安全に使うために、最初の立ち上げ時に以下の設定を必ず行いましょう。

CentOSを起動したターミナル画面([root@PC名 ~]# と表示されている状態)で、順番に実行します。

① ソフトウェアを最新の状態にする

以下のコマンドを実行して、システム全体を最新にアップデートします。途中で Is this ok [y/N]: と聞かれたら、y を押してEnterを押します。

dnf update

image.png

  • コマンドの意味:スマホのOSアップデートやアプリの全更新と同じ。
  • dnfとは:Linuxで使用されるパッケージ管理ツール。
    イメージとしてはApp Storeなどのアプリケーションを管理している大元の様なものに近い。

② 普段使う「一般ユーザー」を作成する

何でもできてしまう強力な「root」権限を普段使いするのは危険です。あなた専用の一般ユーザーを作成します。(your_name の部分は、ご自身の好きな名前に変更してください)

# 1. ユーザーを作成する
useradd your_name

# 2. 作成したユーザーにパスワードを設定する(入力中は画面に文字が出ないですが正常です)
passwd your_name

# 3. 必要に応じて管理者権限(sudo)を使えるように、ユーザーを「wheel」グループに追加する
usermod -aG wheel your_name

image.png

③ デフォルトユーザーを変更する(Windows側での設定)

一度CentOSの画面を exit コマンドで閉じるか、新しいPowerShellを開き、次回から起動した際に先ほど作ったユーザー(your_name)で自動ログインするようにWindows側に設定します。

# WSLの設定ファイルを開いて(または作成して)デフォルトユーザーを指定します
wsl -d CentOS-Stream-10 -u root -e bash -c "echo -e '[user]\ndefault=your_name' > /etc/wsl.conf"

image.png

この後、CentOSを再起動(PowerShellで wsl --terminate CentOS-Stream-10 を実行してから再度開く)すると、設定した一般ユーザー名でログインするようになります。

image.png

ここまで終われば、後はご自由にCentOSをご利用ください。

5. おわりに

環境構築お疲れ様でした!
ここまでのご拝読感謝申し上げます。
これでWindows11での、CentOS Stream 10の環境が整いました。
ここからは、ご自身の学習したい内容に沿ってPythonやNode.js・Dockerなどを自由にインストールして、本格的な開発や学習を進めていくことができます。
Linuxのコマンド操作に少しずつ慣れていきましょう!

また、ご質問等あれば都度コメントにていただけますと幸いです。
以上、ありがとうございました。

注意
本環境はWSL2を利用して環境構築しています。
Windows内のディレクトリの操作も可能であるため、基本的には/home/ユーザディレクトリで作業を行うようにしましょう。
必要に応じてpwdコマンドで自分のいる階層を確認してください。
image.png

おまけ:VS CodeでWSL環境の開発をする方法

Windows側にすでにVS Codeをインストールしているなら、WSL(CentOS)と連携させることで非常に快適な開発環境が作れます。
ファイルの編集とコマンド実行を1つの画面で完結できるので、ぜひ設定しておきましょう。

手順1:必須の拡張機能をインストールする

まずはWindows側のVS Codeを開き、WSLと通信するための公式拡張機能を入れます。

  1. VS Code左側のメニューから「拡張機能(ブロックのアイコン)」をクリックします。
  2. 検索バーに WSL と入力します。
  3. Microsoftが提供している 「WSL」 という拡張機能(旧名:Remote - WSL)を見つけて、「インストール」をクリックします。

image.png

手順2:CentOS側からVS Codeを起動する

ここが一番のポイントです。
WindowsのスタートメニューからVS Codeを開くのではなく、CentOSのターミナルから呼び出します。

  1. CentOSのターミナルを開き、作業したいフォルダ(例:/home/your_name/)に移動します。
  2. 以下のコマンドを実行します。(最後の .(ドット)は「今いる場所を開く」という意味なので、忘れないように注意!)
code .

image.png

初回実行時は、CentOS側にVS Codeの連携プログラムが自動でインストールされます。少し待つとWindows側で新しいVS Codeのウィンドウが立ち上がり、左下の緑色の帯に**「WSL: CentOS-Stream-10」**と表示されていれば連携成功です!

手順3:VS Codeの中でターミナルを開く

連携したVS Codeでは、画面下部にCentOSのターミナルを直接開くことができます。

  • メニューバーの 「ターミナル」>「新しいターミナル」 をクリック(または Ctrl + Shift + @ のショートカット)。

これで、「上の画面でコードを書いて保存し、下の画面(ターミナル)ですぐに実行する」という作業環境が完成です。
image.png

⚠️ 初学者がハマる注意点:拡張機能のインストール先

WSLと連携している間、VS Codeは「Windows」と「Linux(CentOS)」の2つのOSを同時に見ています。

そのため、PythonやC言語などの開発用拡張機能を追加で入れる際は、**「WSL: CentOS-Stream-10 にインストールする」**というボタンを押して、Linux側にインストールしなければ動作しません。
「Windows側には入っているのに動かない!」という時は、ここをチェックしてみてください。

免責事項

本記事の内容は、筆者の環境における検証結果をもとに作成しておりますが、すべてのPC環境での正常な動作を保証するものではありません。

本記事に記載された手順(特に管理者権限でのコマンド実行やシステム設定の変更)を実行したことによって生じたいかなる損害、PCの不具合、データの消失等について、筆者は一切の責任を負いかねます。
環境構築およびコマンドの実行は、必ず自己責任で行っていただくようお願いいたします。

参考資料

本記事は、以下の公式ドキュメントを基に作成しています。より詳細な仕様を知りたい方はご参照ください。

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