CentOS Linux release 8.1.1911 (Core) を導入してみた
本記事の目的
- CentOS7やCentOS6の頃のインストールとどう違うのかを見解書く。
- 初回にやっておくべき感じのものを記載する。
ISOからのブート
適当な仮想化環境で、CentOS-8.1.1911-x86_64-boot.isoを起動しました。
日付は、2020-01-04 06:30
でサイズは597M
な感じでした。
一先ず、ブートするとメディアチェックをやっている模様。
いつものとおり、言語(LANG)を設定
個人的なこだわりですが、英語で設定する。
bootISOを使ったので、ネットワーク経由でインストール
- keybord設定は、従来どおり。ここでは
us
からjp
へ。 - 言語サポートは、そのままusのみ。ここも従来どおり。
- location設定は、Asia/Tokyoへ変更。ここも従来どおり。個人的にGUIで指定出来るようになってから久しいですが、これは助かるもの。
- ネットワーク設定は、従来どおり。インストール元を指定するよりも前に設定すること。DNSやGWを忘れずに。
- インストール元を指定。Cent7やCentOS6では、
/os/x86_64
と指定していた部分が/BaseOS/x86_64/os
となっているので注意。 - ソフトウェア指定は、3種類になっていました。
Server
orMinimal Install
orCustom Operation System
の3つから選びます。
ソフトウェア指定では、開発ツール系やセキュリティツール、システムツール等を選択しています。
この辺はお好みで選択してください。
インストール開始
インストールを開始します。rootパスワードを設定するフェーズがあるので、設定しておきます。
へぼパスワードでも、相変わらず設定出来ます。割と便利です。Windows系OSのように後でGPO編集してからへぼにするよりは、大分楽です。
開発環境では大助かりです。
インストール終了
いつもどおり、再起動を押して完了します。
SSH接続
いつも愛用しているPoderosaでは以下のエラーが出てしまい、接続出来ず。
これは、私が利用しているPoderosaが大分古い為でした。(諸事情があって、凍結された環境で作業してました(;^_^A
最新版(2019/07/28)のPoderosaでは問題なく接続出来ています。
SELinuxの無効化
公開サーバであったりする場合は、きちっと設定していくのですが、検証用だったりするので無効化します。
あれこれミドルウェアを導入する場合、この設定が生きていると詰まることが多いです。
また、有償パッケージでもSELinuxは無効化するように、と指示されている場合が多いです。
vi /etc/selinux/config
#SELINUX=enforcing
SELINUX=disabled
IPv6の無効化
LANでの利用でIPv6を使うケースが未だありません。
なので、無効化します。
方法は、従来どおりでした。
vi /etc/sysctl.conf
sysctl -p
net.ipv6.conf.all.disable_ipv6 = 1
net.ipv6.conf.default.disable_ipv6 = 1
NOZEROCONFの設定
こちらも従来どおり。
vi /etc/sysconfig/network
NOZEROCONF=yes
Postfix
CentOS7までは、特段意識せずともPostfixが導入されていましたが、Minimalでもない限り、導入されていましたが、今回のソフトウェア選択では導入されていませんでした。
yumからdnfへ
パッケージ管理コマンドorソフトがyumから、dnfに変わりました。
yumもあるんですが、CentOS8なのですから、dnfを利用する方がいいですね。yumは廃止されてしまいますし。
インストール済みパッケージの確認
dnf list installed
導入済みパッケージのアップデート
dnf update
パッケージの導入
dnf install mlocate lsof wget nmap net-snmp-utils net-snmp-devel expect bind-utils chrony bind-devel openssl-devel
いつもyumでやっていたように導入が可能です。
ですが、パッケージとしてないものを指定すると、コマンドがinstallを実行せず、終了します。
以前までは、マッチしないパッケージ等はskipされていました。
あと、CentOS7まではntpd
は導入可能でしたが、CentOS8からは不可になりました。
冒頭installでは、適当に入れています。
パッケージの削除
dnf remove [PackageName]
これで削除が出来ます。
yumとオプションは同じですね。
Apache HTTPD Serverの起動
ひとまず、細かい設定はおいて、以下のとおり、httpdを導入してみます。
dnf install httpd* apr*
ファイアウォールが動作しているので、ポートを開放するか、ファイアウォールを停止します。
# HTTP(tcp/80) の開放
firewall-cmd --zone=public --add-port=80/tcp --permanent
firewall-cmd --reload
# ファイアウォールの停止と自動起動の無効化
systemctl stop firewalld.service
systemctl disable firewalld.service