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第1回最安インスタンスチャンピオンシップ~SysBench(fileio-rndrw)編~

こんにちは、しめさばです。
第1回最安インスタンスチャンピオンシップの記事2本目です。1本目はこちら

企画の趣旨と今回のラインナップ(再掲)

各社のVPSやクラウドなどの中で、月額1000円を切るような低価格帯のインスタンスが、計算資源としてどれくらい頑張ってくれるのかを試してみたかったというものです。とりあえず適当に10個選んでみました。

No. サービス名 プラン名 メモリ CPU ディスク 月額料金(税抜) 時間課金 転送量
1 ConoHa 512MB 512MB 仮想1コア SSD 20GB ¥630 あり 規定なし
2 DigitalOcean 512MB 仮想1コア SSD 20GB $5 あり 1TB込み
3 ServersMan@VPS Entry 保証1GB 記載なし 50GB ¥467 なし 規定なし
4 AWS t2.nano 512MB 仮想1コア gp2 20GB $11.92 あり 転送量課金あり
5 LightSail 512MB 仮想1コア SSD 20GB $5 あり 1TB込み
6 IDCFクラウド Light.S1 1GB 仮想1コア SSD 15GB ¥500 あり 規定なし
7 KAGOYA CLOUD/2 KVM/1コア/1GB 1GB 仮想1コア SSD 20GB ¥600 あり 規定なし
8 KAGOYA CLOUD/2 OpenVZ/3コア/HDD200GB 保証1GB/最大2GB 仮想3コア HDD 200GB ¥800 あり 規定なし
9 KAGOYA CLOUD/2 OpenVZ/3コア/SSD80GB 保証1GB/最大2GB 仮想3コア SSD 80GB ¥800 あり 規定なし
10 WebARENA VPSクラウド 512M-SSDタイプ(KVM) 512MB 仮想1コア SSD 20GB ¥360 あり 規定なし

sysbench(fileio-rndrw)測定結果

今回は前述の各インスタンスでSysBenchを実行した結果を掲載します。sysbenchはコンピュータを構成する要素ごとにベンチマークをとることができるツールで、詳しくはこちらの記事をご覧ください。今回はファイルI/O性能に関するテストを行うfileioのうち、ランダム読み書きをおこないその結果を出力するrndrwを実行してみました。rndrwの手順はこちらの記事を参考にしました。

No. サービス名 プラン名 メモリ CPU ディスク reads/s writes/s Throughput(read, MiB/s) Throughput(written, MiB/s) Latency(min) Latency(avg) Latency(max)
1 ConoHa 512MB 512MB 仮想1コア SSD 20GB 1934.77 1289.85 30.23 20.15 0.00 0.13 418.41
2 DigitalOcean 512MB 仮想1コア SSD 20GB 3111.74 2074.49 48.62 32.41 0.00 0.08 83.53
3 ServersMan@VPS Entry 保証1GB 記載なし 50GB 1908.34 1272.23 29.82 19.88 0.00 0.14 1289.95
4 AWS t2.nano 512MB 仮想1コア gp2 20GB 1490.04 993.36 23.28 15.52 0.00 0.18 24.35
5 LightSail 512MB 仮想1コア SSD 20GB 1472.60 981.73 23.01 15.34 0.00 0.18 24.69
6 IDCFクラウド Light.S1 1GB 仮想1コア SSD 15GB 410.88 273.92 6.42 4.28 0.00 0.64 619.83
7 KAGOYA CLOUD/2 KVM/1コア/1GB 1GB 仮想1コア SSD 20GB 3723.49 2482.33 58.18 38.79 0.00 0.07 33.48
8 KAGOYA CLOUD/2 OpenVZ/3コア/HDD200GB 保証1GB/最大2GB 仮想3コア HDD 200GB 2331.48 1554.32 36.43 24.29 0.00 0.11 762.26
9 KAGOYA CLOUD/2 OpenVZ/3コア/SSD80GB 保証1GB/最大2GB 仮想3コア SSD 80GB 14255.70 9503.80 222.75 148.50 0.00 0.02 19.32
10 WebARENA VPSクラウド 512M-SSDタイプ(KVM) 512MB 仮想1コア SSD 20GB 1035.90 690.60 16.19 10.79 0.00 0.25 241.79

今回ぶっちぎりの好成績をおさめたのはKAGOYA CLOUD/2のOpenVZ/3コア/SSD80GBでした。OpenVZ/3コア/HDD200GBでも他サービスのSSDに匹敵する成績を叩きだしているので、ディスク容量を重視したい人にもKAGOYA CLOUD/2のOpenVZプランは良いのではないでしょうか。OpenVZで問題ない場合は一考の価値ありです。

AWS/LightSailのパフォーマンスがあまり良くなかったのが意外でした。AWSの場合IOPSを設定できるのでまだいいのですが、LightSailにはそのようなオプションは無いので、ライバルであるDigitalOceanと闘うにはもう少し性能向上が必要な気がしました。とはいえCPUの性能はLightSailのほうが高かったので(1本目の記事を参照のこと)、全体のバランスをとると実は大差ないのかも知れません。

今回一番驚いたのは、ServersMan@VPSのパフォーマンスが非常に高かったことです。かつてはディスクIOが弱くてコンソールがなかなか返ってこない酷いサービスでしたが、この点は改善したんですかね。

厳しい結果となったのがIDCFクラウドとWebARENA VPSクラウド。価格なりといったところでしょう。世間ではIDCFクラウドの500円VMを商用環境で使い倒すのがブームらしいですが、やはりお試しプランだと考えて素直に上位プラン使った方が結果的に全体的なコストを下げられそうな気がします。