結論から言うと、GCP の無料枠だけで AI オフィスアシスタントが動きます。
SaaS 契約する前に、この選択肢を知ってほしい。
なぜ作ったか
「OpenClaw を業務で使いたいけど、セキュリティ大丈夫か?」
これが正直な悩みだった。
- クラウド SaaS → データが第三者を通過する
- 自社デプロイ → 設定が複雑すぎる
- 無料枠活用 → 情報が散在していて分からない
じゃあ、自分で「安全にデプロイできる状態」を作ろうと思った。
AI Claw とは
Google ADK(Google Generative AI SDK)ベースの AI オフィスアシスタント。
3 つの特徴:
| 特徴 | 説明 |
|---|---|
| 🆓 ゼロコスト | GCP 無料枠(月 200 万リクエスト) |
| 🔒 データ自社管理 | 第三者 SaaS を経由しない |
| ⚡ 5 分デプロイ | クリック 1 回で Cloud Run に |
Telegram と Slack に対応。Gemini、GPT、Claude も選択可能。
実際のコスト感
私の環境での試算:
| 項目 | 無料枠 | 想定利用 |
|---|---|---|
| リクエスト | 200 万/月 | 10 万/月 |
| CPU 時間 | 18 万 vCPU-秒 | 5 千 vCPU-秒 |
| メモリ | 36 万 GiB-秒 | 1 万 GiB-秒 |
| 月額 | ¥0 | ¥0 |
10 人チームが 1 日 100 回使っても、無料枠に収まる計算。
技術的キモ
1. Cloud Run でサーバーレス
Cloud Build が自動的に Cloud Run へデプロイします。
デプロイコマンド:gcloud run deploy kuma-claw --image gcr.io/$PROJECT_ID/kuma-claw --platform managed
インフラ管理不要。アクセスに応じて自動スケール。
2. 1 クリックデプロイ
README にデプロイボタンを設置。
@card
押すと Cloud Console が開き、必要事項を入力するだけ。
3. マルチチャネル設計
ChannelAdapter という共通インターフェースを定義。
TelegramAdapter と SlackAdapter がこのインターフェースを実装。
新しいチャネルを追加しやすい設計にしています。
使っている技術スタック
| 分野 | 技術 |
|---|---|
| 言語 | Python 3.11+ |
| AI | Google ADK, Gemini |
| デプロイ | GCP Cloud Run, Cloud Build |
| チャネル | Telegram Bot API, Slack API |
| フレームワーク | FastAPI |
なぜオープンソースか
1 人で作るより、みんなで育てたほうが面白いから。
必要な役割:
| 役割 | やること |
|---|---|
| バックエンド | API 開発、パフォーマンス改善 |
| フロントエンド | Web 管理画面(計画中) |
| Skills 開発 | 新規スキル作成 |
| ドキュメント | 翻訳、技術記事 |
貢献すると得られるもの
技術成長
- GCP 実務経験(Cloud Run, Cloud Build)
- Google ADK 実装知識
- オープンソース開発フロー
経歴価値
- GitHub 貢献記録(ポートフォリオに)
- 技術ブログのネタ
- コードレビュー経験
コミュニティ
- 月 1 回技術共有会
- 開発者ネットワーク
- 一緒に成長する仲間
参加のハードル
低く設定しています。
| 必要なこと | 詳細 |
|---|---|
| ✅ Git 基礎 | clone, commit, push |
| ✅ Python 基礎 | 関数、クラス |
| ✅ 学習意欲 | 自ら調べる姿勢 |
不要なこと:
- ❌ AI 専門家であること
- ❌ 10 年の経験
- ❌ フルタイムコミット
- ❌ 完璧なコード
最初のステップ
Step 1. リポジトリをフォーク
Step 2. 初期 Issues を見る
Step 3. "good first issue" から始める
ロードマップ
| 期間 | 目標 |
|---|---|
| 〜2026/04 | 1 クリックデプロイ ✅ 完了 |
| 〜2026/06 | 企業機能(IAM、記憶) |
| 〜2026/09 | Skills エコシステム |
最後に
5 分で試せるので、触ってみてほしい。
- デプロイ:https://github.com/tianxiao1430-jpg/kuma-claw
- 部署ガイド:docs/DEPLOYMENT.md
- 貢献ガイド:CONTRIBUTING.md
Issue での議論も歓迎。一緒に作ろう。